高速道路のオアシスといったら、サービスエリアにパーキングエリアです。近年では百貨店やブティックも顔負けの、お洒落で快適、モダンなトイレが設置されています。今回は「快適性」を重視した最新トイレ事情に迫ります。 |
着替えなどができるフィッティングルームを設置。海水浴やスキーに出かけるときなどには最適ですね(三芳PA)
高速道路を使わずして目的地へ向かうのも、快適ドライブのひとつの手段ではありますが、近年の高速道路事情はETC普及率アップのおかげで、ずいぶんと渋滞が緩和されてきています。オートバイにもETCが取り付けられる時代であれば、夜間割引なんかの各種ETC割引も増えてきています。ここ数年で高速道路は利用しやすくなりましたよね。 さて。高速道路のSAやPAの進化も近年、目をみはるものがあります。 たとえばトイレ。誰もが一度は利用したことがあろうSAまたはPAのトイレですが、最近ではこんな設備が増えてきているようです。
いまや高速道路のSA・PAにパウダールームは当たり前!?(三芳PA)
「トイレリフレッシュ計画」として、平成22年度までに東日本の全SA・PAのトイレ全294カ所を改善するといいます。もうすでに改善されたトイレを見た方もいるかもしれませんが、洋式便器に暖房と洗浄便座の取り付けがなんと、平成19年3月には約3%だったものが今年の3月には約97%までになっています。 また温水対応の自動水栓の整備も開始し、平成19年3月の約40%から今年3月には約96%に。清潔かつ温もりあるトイレリフレッシュ計画は、着実に進んでいるのです。 |
女性用トイレがわかりやすいように、入口の壁を赤く目立つようにしました(三芳PA)
ブティックさながらのフィッティングルームまで完備されちゃっていますから、軽井沢のアウトレット帰りに買った服を着ちゃう方も3人くらいはいそうです。トイレ内に待ち合わせコーナーを設置して、ゆとりあるスペースに仕上がっています。 全体的に採用した木目調のデザインが女性には効果てきめん。床面の清潔さを維持するためのゴムタイルの採用も、無機質な公衆トイレのイメージを変えてしまいました。 *
待ち合わせスペース。間接照明や自然光を取り入れるトップライト、アロマテラピー効果のある芳香剤を採用しました(三芳PA)
今後のSA・PAは「Pasar(パサール)」というブランドで、商業施設のような、これまでにはなかった施設になるでしょう。ちなみにPasarとはパーキングエリアのPA、サービスエリアのSA、リラクゼーション(Relaxation)の頭文字「R」を掛け合わせた造語です。 ということで次号では、京葉道路・幕張PA(下り線)に完成したばかりの第1号店「Pasar幕張」を取り上げてみようと思います。 |
< PROFILE >
京葉一太郎
元自動車雑誌編集者。旅行、ドライブ、温泉、カメラ、日本酒大好きのアラウンドサーティー。
好きな高速道路は関越自動車道と嵐山パーキングエリア。
京葉一太郎
元自動車雑誌編集者。旅行、ドライブ、温泉、カメラ、日本酒大好きのアラウンドサーティー。
好きな高速道路は関越自動車道と嵐山パーキングエリア。