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軽井沢竜めぐりドライブ

残暑が続きますが、夏の高原でさっぱりと涼をとりながら、マイナスイオンをいっぱい浴びてリフレッシュできるのが滝。今回は軽井沢周辺で穴場の滝スポットをご紹介します。

旧軽井沢を起点とする竜返しの溜
竜返しの滝
滝を見に行く時は、簡単なお弁当や飲み物は必携。滝の前で食べるご飯は格別ですよ。とはいえ、滝の近くにはトイレがないので、必ず済ませてから行きましょう

涼を求める高原で、首都圏から気軽に行けるスポットのひとつ、軽井沢。
東京から150km程度とほど近く、夏の避暑地の定番として有名です。
軽井沢駅南にあるザ・プリンスが展開する広大なアウトレットショップは超人気のエリア。旧軽井沢を散歩したあとには必ず寄って、買い物するのが定番コースになっています。

同様に、クルマで滝をめざすとなると、そのほとんどは白糸の滝に向かいます。湯川の上流にあり、高さ3m、長さ70mの岩肌から、幾筋もの白糸が弧を描くように流れ落ちます。

すばらしい滝ですが、夏休み期間中は残念ながらおすすめできません。渋滞がすごいのです。中軽井沢から国道146号線を北上し、千ヶ滝地区から白糸ハイランドウェイを通ってぐるりと旧軽井沢に戻ってくるおなじみのルート。
必見の観光スポットですが、白糸ハイランドウェイは抜け道がないので、夏休み期間中は大渋滞必至です。とくに白糸の滝周辺は双方向からクルマが集中するために、駐車したいクルマ、通り抜けたいクルマの思惑が入り混じって身動きできなくなります。

同じルートを行くのであれば旧軽井沢から少し上ったところにある竜返しの滝がおすすめです。
小瀬温泉の遊歩道入口に、無料の駐車場スペースが15台分ほどでしょうか。遊歩道もきちんと整備されています。川添いをたどって上がっていくと、歩いて15分ほどで、緑の中にみごとな滝が姿を現わします。高さ7m、幅2mほどの、堂々としたダイナミックな滝。白糸の滝の喧騒が嘘のように静かで、人影もそれほどありません。
ここを起点に、信濃路自然歩道を白糸の滝まで上がっていくというのもなかなかおすすめのお散歩コースです。

中軽井沢方面なら千ヶ滝は必見
千ヶ滝

中軽井沢駅からまっすぐ草津・万座方面へ北上するのが国道146号線。このルートであれば、千ガ滝はぜひ立ち寄りたいヒーリングスポット。

セゾン現代美術館の近くから林道を入っていき、せせらぎの道へと向かいます。駐車場から小1時間ほど歩いて、ようやく千ヶ滝へ到着。滝の手前には砂防ダムで浅瀬になった水遊びポイントがあり、水着を着て遊ぶ人もちらほら。水は澄んでいて冷たい。子どもでも安心して水遊びが楽しめるようになっています。

千ヶ滝には展望台があり、6mほどの高さから流れ落ちるさまは圧巻。苔むした岩の間を縫うように水が流れていくのが特徴的です。帰りに千ヶ滝温泉ホテルや星野温泉で立ち寄り湯を楽しんでいくというのもこのルートならではのよさですね。

壮大さを楽しむなら浅間大滝が一番
浅間大滝

日程に余裕があれば、少し足を伸ばすとさらに落ち着ける滝のポイントがあります。国道146号線を峰の茶屋よりさらに北上し、北軽井沢へ。高崎市へ向かう県道54号長野原倉渕線に入った、栗平というところに浅間大滝はあります。

熊川にかかる、北軽井沢周辺では最大の滝で、幅2m、高さは13mもあります。水量も豊富で圧倒されそうな大きさです。霧のシャワーがすごく気持ちいい。滝入口の駐車場からは徒歩で5分ほどですが、ミーハーな観光客はほとんどやってきません。

手前には魚止めの滝があり、巨大な岩の上を流れ、大きく広がるような水流は必見。道も他の2つの滝ほどは整備されていません。しかし、それだけに、たどり着いた時の感動が大きく、充実感はここが一番ですね。

季節の旅ドライブのヒント
ハイシーズンはクルマが激増し、いったん渋滞に入り込むともう抜けられなくなります。軽井沢駅と中軽井沢駅近くの線路をどうやって越えるかが最大のポイント。このふたつの駅には近づかないようにするのが賢明な方法です。国道と県道以外は空いているので、迂回しても時間は大幅に短縮できます。
< PROFILE >
長尾嘉津友
雑誌や書籍、ウェブなど、活字にまつわるメディアのプロデュースを手がけるエディトリアル・ディレクター。
旅行や写真が趣味であり、仕事。最近はクルーズに注目しています。
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