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キャンプ場の宿泊施設といえばコテージやバンガロー、キャンピングトレーラーが主流となる。朝晩の冷え込み厳しい秋冬シーズンに活躍するのが、設備充実の宿泊施設。なかでもアウトドア気分を高めてくれるキャンピングトレーラーに注目してみよう!「テントを持たずにキャンプ場へ」がこれからの季節!


「ふくしま県民の森フォレストパークあだたら」のエアストリームは定員4名で1台1泊1万6800円(基本料金は大人630円・小中学生315円)。冷蔵庫やオーブンレンジ、炊飯器、電磁調理器のほか、鍋やフライパン、洋食器セットなど備品も充実

コテージにバンガローにログハウスと、キャンプ場にはさまざまなタイプの宿泊施設がある。ホテルの客室顔負けの充実した設備をもつコテージ、北欧フィンランドやカナディアンタイプの本格ログハウス、キャンピング・パオ(モンゴルで見られる移動式テント)など、全国に約1300あるキャンプ場には個性的な宿泊施設がそろう。

もちろんキャンプ場だけあって、宿泊施設といえども食事は自分たちで作るのが基本。備え付けのキッチンや調理器具(レンタルもできるところもある)を上手に使って、旬の料理に興じるのもよし。キャンプ場によってはテラス完備のログハウスなどもあるから、専用のバーベキュースタンドを使ってアウトドア気分を満喫してみるのもいいだろう。道具を持たずに手ぶらで利用できるのが宿泊施設の一番の醍醐味なのだ。

さて今回注目するのは、キャンプ場ならではの宿泊施設、キャンピングトレーラー。

独特のデザインと限られたスペースに凝縮された機能性、キャンプの本場・欧米のアウトドアスタイルを気軽に体験できるのが、キャンピングトレーラーである。ひとえにキャンピングトレーラーと言っても大きさはさまざまで、キャンプ場に常設するタイプのほとんどが、ファミリーだけでなくグループキャンパーに対応できるようロングサイズとなる。

道幅の狭い日本には何かと不向きとされるのが現状で欧米に比べるとなじみが薄いものの、その居住性や限られたスペースを有効活用した室内レイアウトは、アウトドア気分をいっそう盛り上げてくれる。

キャンピングトレーラーに求められる要素は、自走式のキャンピングカーと同じように居住性となるが、エクステリア(デザインやフォルム)に一目置かれている“キャンピングトレーラーの雄”がこちら。西部開拓時代の幌馬車がルーツのアメリカ製エアストリームである。

茨城県「大子広域公園オートキャンプ場グリンヴィラ」は開放的なフィールドにエアストリームを3台常設。利用料金は4名定員で1台1泊1万8900円。エアストリーム横には屋根付きのバーベキューテラスも完備する

さて、このエアストリーム。何がどうスゴイのかというと、前述のとおりデザイン性が一に挙げられる。そして素材だ。ホワイトを基調とするFRP素材をはじめ、外装や内装の随所に木材を使用する他のキャンピングトレーラーに比べ、エアストリームはシルバーのアルミをボディ素材にする。角張ったフォルムが多い他のキャンピングトレーラーに比べ、エアストリームはラウンドフォルムとなる。この未来的なフォルムとデザインがエアストリームの代名詞となる。なんと設計の元となったのは飛行機。空力を考慮した流線型のフォルムやアルミ素材で軽量化を図るところなどは、飛行機からヒントを得ているのだ。

ソファ、ベッド、テーブルなどの家具類を装備するのがキャンピングトレーラーのひとつの特徴だが、ほとんどのメーカーが、シャシーを組み立ててから家具類を取り付けていき、その後にボディが完成という工程となる。これは家具そのものがボディの補強を兼ねているためだが、耐久年数を考えるとボディより家具のほうが先に傷むケースがある。しかしエアストリームはその作業工程を根底から覆すように、ボディを作り終えた後に家具を取り付けていくため、たとえ家具が壊れてしまってもリフォームを簡単にできるのだ。もともと、高い強度を誇るボディのアルミ素材が老朽化を防ぐため、使い方によっては何年も愛用できる経済的なキャンピングトレーラーといえる。

フォルム、素材、剛性と、どこをとってもオリジナルのエアストリームは、自動車でたとえるなら超が付くほどの高級車、ホテルでたとえるなら五ツ星クラス。ラウンドフォルムが織りなす独特の造形美、細部までこだわったモダンテイストあふれるインテリアや家具類、快適な寝心地を得られるベッドなどは、まるで欧州を走る高級列車「オリエント急行」のよう。高級キャンピングトレーラー(お値段も驚き)と位置付けられるだけに、宿泊施設として常設するキャンプ場は数えるほど。キャンパーなら誰もが憧れる夢の幌馬車。

さて、そんなリッチなアウトドア気分を堪能できるキャンプ場が、福島県の「ふくしま県民の森 フォレストパークあだたら」と茨城県の「大子広域公園オートキャンプ場 グリンヴィラ」。キャンプ場でリッチなアウトドアを満喫してみては?

秋の夜長にエアストリームのソファで一杯(できればハードリカーがオススメ)。これが最高!


ふくしま県民の森 フォレストパークあだたら
http://www.fpadatara.com/
大子広域公園オートキャンプ場 グリンヴィラ
http://www.greenvila.jp/
< PROFILE >
小幡 健
元アウトドア誌編集者。お金をかけずにキャンプを楽しむ「赤貧オートキャンプ講座」の連載経験がある。好きなエリアは伊豆。好きなシチュエーションは焚き火と日本酒。
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