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温暖な気候でいち早く春の訪れを迎える 相模湾・湯河原温泉。
新しいB級グルメメニューに町おこしの期待がかかる。


湯河原梅林 http://www.town.yugawara.kanagawa.jp/
kanko/ume/top.html

所在地:神奈川県湯河原町幕山公園
TEL:0465-63-2020(テレフォンサービス)

大寒を過ぎ、本格的に冷え込む季節になってきた。
冬の関東は天候が安定しているとはいえ、東京ではここのところ氷雨が続いている。その合間を縫って、気候の温暖な相模湾で春の便りを探しに行ってきた。

向かった先は、湯河原梅林。
約4000本の紅梅、白梅が、岩肌の露出した幕山(626m)の斜面を彩る。平成8年に初公開され、今回が14回目になる。行楽シーズンともなれば湯河原駅からの臨時バスやタクシーで行くのが得策なほど、カメラを持った多くのファンがこの地を訪れる。

1月末の公園内は、これからのシーズンを前に、道路脇の鑑賞花の手入れや露天の設営が急ピッチで準備が進んでいた。

平日だというのに駐車場には何台もの車が停まり、観光客の姿が見える。さすがにまだ梅は早いだろう。そう思いきや、日なたにある一部の梅はすでに咲き始めていた。カメラを抱え、何人もの年配のグループが斜面をぐんぐん登っていく。もうすこし日差しがあれば、梅の下でおにぎりをほおばるのが気持ちいいに違いない。シーズンに突入してしまえば、そうした特権を味わう余裕すらないほど、多くの人が訪れる。

実際にイベントがはじまるのは2月11日(水)から。3月15日(日)までのほぼ1カ月間、9時から16時まで入園料200円で“梅のじゅうたん”を体感できる。ピークにあたる2月末からの2週間は、入場無料で梅林ライトアップも開催され、連日イベントも行われてにぎわいを増す。
一面に梅が咲き乱れる様子を想像しながら、カメラのファインダー越しに梅のじゅうたんを写し撮った。


餃子ショップ 坦々やきそば 650円
この道50年の老舗店の重鎮が作る、豚肉、キャベツ、紅しょうがを使った王道のやきそば。しっかりした食感の特製ちぢれ麺を使用。桜エビと坦々ソースが新体験の味を生む。
所在地:神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2-7-20 定休日:無休 営業時間:9:00~19:00

山ごや 坦々やきそば(スープ付) 840円
季節によって変わる旬の自家製の無農薬野菜に、コシのあるこだわりの特製麺を使用。温泉卵のトッピングで食欲は倍増。有名ホテルの割烹で修業を積んだ気鋭の若手イケメン店主入魂の作。
所在地:静岡県熱海市泉99-1 定休日:火曜日 営業時間:9:00~20:00
www.yamagoya.org
湯河原に来た理由は、もちろん温泉が目当てなのだが、新しい味覚をどうしても食べてみたかったからでもある。

富士宮焼きそばに代表されるB級グルメ。コンテストが開催されるほど、町おこしの火付け役としてご当地グルメに注目が集まっているが、ここ湯河原も力を入れている商品がある。

その名も、「たんたんたぬきの坦々やきそば」。

たぬきが見つけた温泉という伝説にちなみ、商工会が旗振り役となってメニューを考案。昨年の1月末に試食会が開催され、2月から本格的に湯河原名物として売り出されるようになった。まだ、できたてほやほやのご当地メニューなのだ。

ひとまず2軒をまわってみた。この味覚は新体験! コシのある麺は歯ごたえがしっかりしており、それに負けないピリ辛のソースが共通点となっている。

食べられるお店は町内の50店舗。中華の専門店から、喫茶店、居酒屋、スナックと、それぞれの店の個性がウリでもある。現段階ではまだ味のスタンダードとなる店はない。

特徴は練りゴマや豆板醤をベースにしたピリ辛の坦々ソース。海の幸や地場の新鮮野菜などを使い、各店舗がオリジナルで味を競い合い、工夫を凝らしている。

無料で配布されているガイドマップを片手に、自分好みの坦々やきそばを探すのも、これは一大イベントになる。
狸福神社 万葉公園内にあり、福をもたらすとされている
独歩の湯
所在地:神奈川県足柄山郡湯河原町宮上704 TEL:0465-64-2326 入場料:大人300円、中・小学生200円 営業時間:10:00~18:00 休館日:毎月末日
こごめの湯
所在地:神奈川県足柄山郡湯河原町宮上562-6 TEL:0465-63-6944 入場料:大人1000円、中・小学生500円 営業時間:9:00~21:00 休館日:月曜日

湯河原温泉の発祥については諸説あるが、狸が見つけたという言い伝えが残っている。

猟師の放った矢が足に刺さった狸が温泉を見つけ、傷をいやした。あまりにいい温泉だったために、怨念を超えてありがたみを人間に伝えたという伝説だ。

狸が福をもたらすということから、万葉公園には狸福神社が祀られている。
湯河原温泉の泉質は無色透明の弱食塩泉(ナトリウム―塩化物・硫酸塩泉)。アルカリ性のため、肌がすべすべになり、美人の湯とも呼ばれる。
宿の立ち寄り湯も可能だが、いくつか日帰り温泉が点在しており、気軽に入浴できる。

万葉公園にある「独歩の湯」は広大な足湯施設。森林浴を楽しみながら万葉公園を散策すると、その奥に独歩の湯はある。9つの泉があり、疲れた足をしばし休息するのに都合がいい。

ゆとろ嵯峨沢の湯
所在地:神奈川県足柄山郡湯河原町吉浜1191 TEL:0465-62-2688 入場料:大人1050円、子ども500円 営業時間:9:30~23:00 休館日:木曜日(2、3、8月無休) www.yutoro.co.jp

そこから少し急な斜面を登れば、「こごめの湯」という町営の日帰り温泉もある。内湯の大きな浴槽が気持ちいい。ひさしが張り出した半露天風呂もありゆったりできる。

「ゆとろ嵯峨沢の湯」は、高台にある、相模湾を望める日帰り温泉。神奈川県で最初に認可された飲泉もある。至る所に休憩スペースがあり、レストランには荷物を預けるロッカーがある。館内着として、8種類の中から浴衣を選び、レンタルすることもできる。時間をかけて温泉を楽しむのにぴったりだ。


梅の季節にあたる2、3月は道路が混雑する。幕山公園へは1本道。梅林の近くから順に第1から第6まで駐車場が完備されているが、混雑の場合には徐々に遠い駐車場に置くことになる。駅からの臨時バスの増発便も、混雑時には第5駐車場からの折り返し運転となるので、そこから上は歩くしかない。
< PROFILE >
長津佳祐
観光やレジャー、スローライフを中心に編集・執筆を手がける。最近はじめたばかりのブログ「軽井沢別宅日記」をどうぞよろしく。 http://blog.bectac.com/
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