せっかくキャンプに来たのにシャワーで済ませるのはつまらない……という皆さん、そんなときは温泉や露天風呂付きのキャンプ場が断然お薦め。旅館やホテルの温泉施設に引けを取らないロケーションを誇る、関東近郊の露天風呂&絶景風呂をご紹介。 |
羽鳥湖高原レジーナの森「彩光の湯」は、アルカリ性が高いので入浴後は肌がツルツルに。露天風呂や壺湯、寝湯、漢方薬草サウナなどもある。モダンな造りは女性にも人気。対岸の「ガーデンスパ」もチェック!
この時季、キャンプ場で過ごすひとつの楽しみといえば温泉や露天風呂。温泉地や温泉街に位置するキャンプ場の数は思いのほか多いのだ。 さすがは温泉地、といったように、場内に温泉や露天風呂を完備するキャンプ場も多く、たとえば伊豆や那須、塩原といった温泉地にあるキャンプ場は、旅館顔負けの本格的な浴場や露天風呂を設けている。 福島県「羽鳥湖高原レジーナの森」の目玉、「彩光の湯」は内風呂、露天風呂、サウナを完備するモダンな造りが印象的。国内でも有数の高アルカリ性泉質(pH値9.8)を誇り、美肌の湯と謳われるほどツルツルの湯が楽しめる。 伊豆・河津オートキャンプ場の露天風呂。泉質は弱アルカリ性単純泉でうちみや神経痛などに効果あり。静かな山間でのんびりと。キャンプ場の営業は3月20日から
ちなみに彩光の湯の対岸にはガーデンスパがある。水着着用のスパ施設で露天岩風呂や室内温水プールも完備しておりファミリーキャンパーにはおすすめの施設。キャンプ場内には豪華設備のコテージもあるので、オフシーズンでも快適にアウトドアを楽しめる。 温泉が豊富な伊豆半島でおすすめなのが、川端康成の『伊豆の踊子』の舞台となった河津町だ。天城のループ橋近く、山深い静かなロケーションもアウトドア的な旅情を誘う。今井浜や下田など海をロケーションとするエリアに近いのに、河津の趣はがらっと変わる。そんな河津も温泉に恵まれた地。 なかでも「河津オートキャンプ場」は、開放感あるオートキャンプサイト、ホームキャビン、コインランドリーも備えた室内炊事場など、理想的なキャンプ設備が整うなか、本格的な温泉露天風呂も備えている。 |
鬼怒川温泉オートキャンプ場の「上滝乃湯」は露天風呂、内風呂を完備。泉質は単純アルカリ泉
栃木県も鬼怒川や那須塩原など温泉街に恵まれたエリアである。 塩原グリーンビレッジの「福の湯」の魅力といえば、ゆったりサイズの野天風呂。湯は無色透明、無臭。ナトリウム・炭酸水素泉で効能は冷え性や切り傷など
那須塩原でお薦めなのが「塩原グリーンビレッジ」。 雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場の展望風呂からは、駿河湾に沈む夕陽や西伊豆の海岸、晴れた日は富士山も眺められる。温泉ではないが絶景はイチオシ!
最後にふたたび伊豆へ。西伊豆エリア・松崎町の「雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場」は、温泉ではなく沸かし湯であるが、立地条件を生かした眺望抜群の展望風呂は全国のキャンプ場のなかでも指折りの絶景風呂! |
●羽鳥湖高原レジーナの森 http://www.reginaforest.com/
●河津オートキャンプ場 http://www.izu.co.jp/~imaihama/camp/
●鬼怒川温泉オートキャンプ場 http://www.kinugawa-camp.jp/
●塩原グリーンビレッジ http://www.shiobara-gv.net/
●雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場 http://www.i-younet.ne.jp/~camp-rk/
小幡 健
元アウトドア誌編集者。お金をかけずにキャンプを楽しむ「赤貧オートキャンプ講座」の連載経験がある。好きなエリアは伊豆。好きなシチュエーションは焚き火と日本酒。