埼玉県・川越は江戸時代の情緒を残す町並みが人気の城下町。 |
きびだんごやマーブルガムなど、昔なつかしの駄菓子は健在。大きな箱で大人買いしてみたくもなる。
子どものころ、自転車を乗り回すのが好きだった。自転車なら、自分が行きたくなった方向へいつでも行ける。 「田中屋」さんで食べたほていだんご(300円)。炭火で表面が香ばしく焼けているが、なかはふっくらもちもち。雑穀を使った味噌だれが甘辛くておいしい。
中学になると、無為に自転車に乗って時間を過ごすことはなくなり、駄菓子屋に行くことはほとんどなくなった。高校に上がったときにはもう、駄菓子屋そのものがつぶれて更地になってしまい、あの頃の思い出は記憶のなかにしか残っていない。 |
17世紀の寛永年間から現代にいたるまで川越の時を刻んできた「時の鐘」
江戸時代の川越は、徳川幕府による北の守りの要衝地で、物資の供給地としても重要視された。松平信綱によって整えられた城下町は、その町割りがいまでも形を残している。 川越は鰻の名店も多い。ふっくらと蒸してから焼き上げる。大正ロマン通りにある「小川菊」は創業180年以上の老舗。
川越の建築でもうひとつ興味深いのが、大正期に建てられた、セメントを使った西洋風建築物。 |
川越にはJR川越線・東武東上線の川越駅、東武東上線の川越市駅、西武新宿線の本川越駅があるが、それぞれ離れており、初めての人には位置関係を把握するのが難しいかもしれない。パーキングはこれらの駅周辺をはじめ散在しているが、駐車台数はいずれもそれほど多くない。メインとなる一番街周辺を避け、本丸御殿、喜多院に駐車すると散歩ルートが組みやすくなる。
長尾嘉津友
雑誌や書籍、ウェブなど、活字にまつわるメディアのプロデュースを手がけるエディトリアル・ディレクター。
旅行や写真が趣味であり、仕事。最近はクルーズに注目しています。