鉄道ファンが「てっちゃん」なら飛行機ファンは「ひっちゃん!」。僕は間違いなくひっちゃんです。今回は「飛行場へ行こう」がドライブの提案。いまや“各県にひとつ飛行場を”ってわけで、静岡県や茨城県にも飛行場が間もなく完成。飛行場はテーマパークなんです! |
2004年12月にオープンした羽田空港の第2ターミナル。マーケットプレイス5階の天井部分には銀河をデザイン
ひととき、僕は飛行機に乗る仕事をしていた。年間搭乗回数が120回を超え、そんな生活が3年も続いた。 しかも、窓から下を見ていると、海が近づいてくるように感じるものだから、ほとんどの乗客は「あれ!」っとドキリとした表情を浮かべる。 しかし飛行機はそんな個々の気持ちにはおかまいなく、低空飛行をしばらく続け、「この飛行機大丈夫か?」と乗客の3分の1が思ったころに、再び出力をアップして上昇していくのだ。これを読んでいる会員のみなさんは、すでに「上空に別の航路があるから」という回答を知っているから、「なんだ」ってもんでしょう。 その土地を象徴するように、偉人の銅像が空の玄関を見守る。たとえばこちらの坂本龍馬の像は、高知龍馬空港の看板的存在
11月ころから5月ごろにヨーロッパに行く人は、帰りの便でA側シートを確保して。空港を飛び立ち、食事が終わり、機内が静まりかえったころ。そっと窓のシェードを開けてみよう。 そこにはきっと満天のオーロラが輝いている(僕調べ90%)。飛行機は地上1万メートル近くを飛んでいるから、地上にいるのと違って遮る雲もない。感動的な瞬間が窓の外にある。 |
ターミナルの屋上で行き交う飛行機を眺めているのもおもしろい。羽田空港は機種もさまざま
「今度のドライブは空港へ出かけよう」がテーマなのに、ずいぶん話が脱線しました。それでもさらに加えるなら、冬のあいだに搭乗すると能登半島産のカニが抽選で乗客に当たる羽田→能登空港便など、特別なサービスが実施されている区間も。旅するにはこんな特典を検索するのも賢い方法。 また、飛行機見物もやめられない。日本の空港には案外多くの機種が飛んでいる。エンジンを4基積んだボーイング747やエンジン2基(ひとつ20億円以上するそうです)の777といった大型機ばかりでなく、プロペラエンジンのボンバルディア、フォッカーなども空港によっては見られる。 大型機ばかりが発着している感がある羽田や伊丹でもボンバルディアは活躍中。花柄模様のボンバルディアが飛ぶ瞬間を見た人はラッキーだとか(僕が決めました)。 |
空港の売店はご当地の素材が豊富に揃うので一見の価値あり。福岡空港は明太子がずらり
飛行場をドライブスポットとしてお勧めする第二の理由は、「飛行場はその県の最高の名産店」だから。 北海道の新千歳空港のお土産は鮮度抜群の海の幸も見逃せない。タラバガニや襟裳産の毛ガニ、ズワイガニが並ぶ
北海道の稚内空港(だったと思います)では特性の「ほっけのコロッケ」なんていうのもあったし、空港の背後にいっさい人工物が見えない利尻空港には「利尻昆布ラーメン」があった。 |