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山あいや高原のフィールドを舞台に、満天の星空を眺める。 秋冬のアウトドアで忘れていけないのは、やはりスターウォッチング! |
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![]() グルメはキノコ類や脂ののった魚介類がバーベキューを華やかに彩り、落ち葉や木の実を材料とするキャンプ場のクラフト教室では、子どもたちの嬉々とした声が森にこだまする。 キンモクセイの香りが漂うと、フィールドはすっかり秋本番の趣に変わり、秋空の下で“一年で最高のキャンプシーズン”を、それぞれのキャンパーが謳歌する。 そして秋と冬のフィールドを盛り上げるのは夜であり、何といっても焚き火がキーワードとなる。 焚き火を囲んで秋の味覚を楽しみ、酒を酌み交わす――。 昼は子どもが主役のフィールドも、夜になれば大人たちの贅沢な空間となり、虫の音色が小さな宴を盛り上げる。 ![]() もちろん秋や冬だけの“アウトドア”ではないが、名月とともに神秘的な世界を堪能するなら、これからのシーズンが天体観測のベストシーズンなのだ。 さて、今年は10月の最初の土曜日が中秋の名月となり、北海道や東北方面のフィールドでは紅葉とともに眺められる可能性が高い。 そして10月の天体観測といえばこちら。そう、オリオン座流星群である。今年は10月21日が極大となるといわれており、ピーク時には15個前後の流星が見られるかもしれない。 オリオン座の方向から流星が飛び出す様子は、いまでは秋の風物詩といったところ。 もちろん観測に最適な場所は、空が暗くて人工的な灯りのないところで、キャンプ場は格好のフィールドとなる。ぜひ皆さんも、キャンプ場で流星群を満喫してみてはいかがだろう。 |
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![]() プライベートを含め、読者を交えたキャンプイベント以外では、撮影でキャンプ場に宿泊することは少なかったが、このときは宿泊施設を題材にした撮影のためコテージを利用させていただくことにした。 当時の明野ふれあいの里は第3セクターが管理するキャンプ場だったのだが、コテージの豪華な設備からは考えられないほどリーズナブルで、ロケーションも相まって印象に残るフィールド。 黙々と撮影をこなすと、あたりはすっかり暗くなってしまったが、コテージのテラスに立ち星空を見渡すと、あらためてこのキャンプ場を気に入ってしまった。 標高はおよそ1000m、周囲には人工的な灯りはなく、高原に位置するもキャンプサイトは森林に囲まれるロケーション。 ![]() とにもかくにも、コテージと星空を絡めたイメージ写真を撮影してもらおうとカメラマンに声をかけようと思ったが、さすがはプロカメラマン。 私が振り向いたときにはすでに三脚をセットしてレンズを空へと向けていたのだ。と、そのとき2つの流れ星が見えた。 もちろん流星群に比べれば小さなものだが、秋冬のキャンプの楽しみをまたひとつ見つけた瞬間でもあった。 キャンプ場で初めて体験した銀河の世界。この日から次回の撮影のためにと、星座早見表をリュックにしのばせることにした。 |
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● 羽鳥湖高原レジーナの森(福島県) http://www.reginaforest.com/
● キャンピカ明野ふれあいの里(山梨県) http://www.campica.jp/akeno/index.html
● カンパーニャ嬬恋キャンプ場(群馬県) http://www.mujioutdoor.net/
● 北軽井沢スウィートグラス(群馬県) http://sweetgrass.jp/
< PROFILE >
小幡 健
元アウトドア誌編集者。お金をかけずにキャンプを楽しむ「赤貧オートキャンプ講座」の連載経験がある。好きなエリアは伊豆。好きなシチュエーションは焚き火と日本酒。
小幡 健
元アウトドア誌編集者。お金をかけずにキャンプを楽しむ「赤貧オートキャンプ講座」の連載経験がある。好きなエリアは伊豆。好きなシチュエーションは焚き火と日本酒。