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クマって不思議な動物です。人里に下りてくると恐れられ、実際に被害に遭った方だっている。しかし、ちょっとアレンジされるとかわいらしい動物になる。テディベアだって、プーさんだってクマですものね、元々は。
白クマは水の中をとても器用に泳ぎます
旭川・旭山動物園の白クマの家には大勢の観光客が集まります。

いつダイブをしてくれるんだろうと、みんなが見守っているところを堂々と歩きまわり、なかなか飛び込まないんですけどね。

熊本県の阿蘇にあるカドリードミニオンは、テレビでおなじみになったチンパンジーのパンくんがいるところですが、もっともたくさんいる動物はクマのようです。

この子たち、とても頭が良くて、お客さんを見ておやつをおねだりするポーズ。その仕草のかわいらしさにつられて、ついビスケットをひとつ。

こんなクマさんたちを見ていたら、テディベアやプーさんのように、ぬいぐるみになって愛され続ける理由もわかります。

でも、実際に森でクマさんに出合ったら、相当に怖いと思います。ショッキング映像を流すテレビ番組でも、クマに襲われて逃げる人の姿が放送されたことがあります。

日本の有名な動物写真家もクマによって命を奪われました。毎回登場するうちの夫でさえ、クマに襲われかけた経験をもっています。
カドリードミニオンのクマさんたちはおねだり上手です
夫が最初にクマに出くわしたのは、今から20数年前の学生時代でした。

アルバイトに精を出し、やっと買ったクルマ。そのクルマで友人たちと北海道一周の旅に出ました。

夏休みを利用しての旅ですから時間に余裕があります。

東京から東北地方を抜けて、青森県の大間から函館に渡って北海道上陸。ニセコ、小樽、札幌、洞爺湖、当時流行った愛国駅や幸福駅、十勝、阿寒湖などをめぐり知床に到達しました。

目的地は知床半島の真ん中にある温泉。
で、気分よく呑気に運転していると、ヒグマが道をふさいでいたそうです。

どーにもできません。しばらく待っていても退く気配がない。それでも、クマが道の真ん中から端にずれたとたんに、、窓が閉まっているかを確認し、車をするする動かして、富士サファリパークよろしく横をすり抜けたそうです。

「車だからできた芸当だよ。バイクで来た人たちは諦めて引き返していったもん」と、すごい自慢話をしていました。
二度目は軽井沢。早朝散歩をしていたら、100mほど前方をクマが横切ったので、あわてて引き返してきました。そんな昔の話ではありません。クマはどこにでも……です。

なんだか、どこかのおっさん風のツキノワグマ
三度目は少々間抜けです。

カナダのブリティッシュコロンビア州での出来事でした。
丘の上にネイティブたちが掘った小さな温泉がありました。日本だって海外だって温泉と聞くと入りたくなるのが夫の性分です。

なんせ、昨年亡くなった温泉達人・野口悦男さんの弟子を自負しているくらいですから。ま、28年間の付き合いですから、あながちウソではありませんが。

で、早速丘の上の温泉に入った。太陽の下、気分よく真っ裸で入っていると、森の中に黒い影。よく見ればクマ。夫は裸のまま洋服を抱え、一目散に逃げ出しました。

丘の下には大きなリゾートホテルが建っています。その姿を見た人は大笑いして夫を迎えました。
小さいときはぬいぐるみみたいです。かわいい!
テディベアの名の由来はルーズベルト大統領にあります。

狩りの時に「瀕死のクマを仕留めるのはスポーツマン精神ではない」と言ったことを同行した新聞記者が記事にして、それが基になって翌年にバーモント州のおもちゃメーカーが発売したクマのぬいぐるみは、ルーズベルト大統領の愛称であるテディと命名されました。

当時、ドイツのマルガレーテ・シュタイフのクマのぬいぐるみもアメリカに大量に輸入されており、この名前はどんどん広まっていきました。

ちなみに現在、バーモント州のそのメーカーはテディベアカンパニーとして残り、一体ずつ手作りし、永久保証制をとっています。

それはそれでおもしろい話なのですが、観光地に行くと必ず目にするのがテディベアミュージアムではありませんか?

写真の真ん中をよーく見てください。小さな黒い点がクマ。カナダに現れた実物です!
伊豆に、那須に、山中湖に、蓼科に飛騨高山……。いったいいくつあるのでしょう。当然、コレクションの違いがあるのでしょうが、それらにどんな違いがあるのでしょう。

私はよく知らないのでこんなことを平気で書いてしまいますが、コレクターにとってはとても重要なこと。

「なにをー!」と目くじらを立てられそうです。でも、コレクターにとっては、それほどの魅力にあふれているのでしょうね。

だんだんと外遊びがつらい季節になってきました。テディベアを訪ねるドライブはいかがですか?
余談ですが、旭山動物園の白クマはこれからの季節、とても元気になります。

●伊豆・那須テディベア・ミュージアム
http://www.teddynet.co.jp/
●山中湖テディベアワールドミュージアム
http://www.teddyworld.info/
●蓼科テディベア美術館
http://www.t-bear.net/
●飛騨高山テディベア エコビレッジ
http://www.teddyeco.jp/
●神戸北野ザ・テディベアミュージアム
http://www.teddybear.co.jp/fanclub/museum.html
●ハウステンボス テディベアキングダム
http://www.huistenbosch.co.jp/museum/detail/4010.html
< PROFILE >
石井 喜代美
ご主人がアウトドア・旅行雑誌の編集者をしており、その関係で国内外の旅に同行。ブランドショップより地元の市場、高級レストランより庶民の味、そして動物園と水族館には必ず行く主義だとか。キャンプや温泉にも詳しい。
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