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思い立ったらすぐに行けるのがBBQ、これからの季節だって十分に楽しめます。とくにおすすめなのは、晩秋でも冬でも楽しめるデイキャンプ。首都圏近郊にもデイキャンプOKのところがありますから楽しんでみませんか?
BBQはシンプルが1番! お肉だけでなくホタテやイカなどの、海鮮ものもオススメです
僕がBBQを初めて経験をしたのは、小学6年生のころ。もともと僕の伯父がキャンプ好きで土、日になれば必ずといっていいほど、キャンプ場へ家族で出かけていた。

夏休みの時、初めてキャンプに連れて行ってもらった。

それまで「キャンプ」というものを一度もしたことがなく、自分自身にとって野外で寝泊まりすることは想像もつかなかった。

いざキャンプが始まると大変なことばかり。重いテントを運び、設営し、料理の支度も自分でしなければいけない。子どもながら「超」がつくほどのめんどくさがりだった僕には、重労働に感じられた。

やっとこさ作ったアウトドア料理の定番・カレーは、普段は大好物なのに疲れ切ってしまっていたせいか、「うまい!」という感想すら抱けなかった。

伯父の家族はみんなニコニコとして楽しそうにその時間、その空間を満喫している。「なんなんだこのギャップは……」と思い、十分にキャンプやBBQを満喫できずに終わってしまった。

デイキャンプ場は、水回りの施設も充実。手洗いや野菜などを洗うのにも最適だ
それから時が経ち、雑誌・WEB編集の世界で2年目を迎えた今年の4月に、小学6年生以来のBBQを中学時代の友人たちとすることになった。

キャンパーの友人にBBQ道具一式を借り、食材は近くのスーパーで調達。BBQの人気スポット、多摩川土手でみんなして、探りさぐりでBBQの準備。

やっと炭にも火が付き始めて、いよいよお待ちかねのキンキンに冷えたビールで乾杯。周囲でBBQをワイワイ楽しんでいた大学生のサークルらしき人たちが、こちらを振り向くほどの大声で「乾杯!」と叫び、喉に流し込んだビールは人生の中で一番!といっても過言でないほど、美味しかった。

汗をだくだく流して、準備してきた分、開放的な川原で晴れやかな空のもと飲むビールと豪快な野外料理は最高だった。そしてこの時に初めて小学生の頃に味わえなかったBBQの魅力に気付いた。

それ以降、そのビールの味と豪快な料理のうまさにのめり込み、アウトドアライフの魅力にどんどんとハマっていくのだった。僕の思い出は、いつもお酒があるんだけどね。
施設によっては、テーブルや炊事場などの設備が整っているところもある
かつてはBBQをするのに車で遠出しなければいけないというイメージがあったが、そんなのは大昔の話。

今では車を20~30分と走らせれば、便利で快適な日帰りBBQ施設が日本全国に多数存在する。

宿泊をする通常のキャンプは、テントやタープ、料理道具など荷物が多くなってしまい、初心者には大変かもしれないが、日帰りでBBQなどを楽しむデイキャンプであれば、チェアやBBQ道具さえ揃えば十分にアウトドアを満喫できる。

多摩川や荒川などの土手でのBBQするのもいいが、これからの時期は施設が充実したところが初心者にはオススメ。場所によってはレンタルが完備しており、手ぶらでもデイキャンプが楽しめてしまうのだ。

僕が行ったなかでも一押しなのが、東京の城南島海浜公園のデイキャンプ場。オートキャンプサイトも完備しており、羽田空港や東京湾が一望できる。

城南島海浜公園の目の前には羽田空港の着陸路があるので、飛行機が大きく高度を下げながら、公園の頭上を通過する
着陸をする飛行機が公園に迫るように降下してくるので、飛行機好きの“ひっちゃん”に人気のスポットとしても有名。

鉄板や網などのレンタルもあるので、準備するのは、食材だけと気軽に楽しめるのが魅力。

いきなりキャンプを始めるのは……、寒い日にBBQなんてという方は、まずは気軽に行けて、誰でも楽しめるBBQのデイキャンプから始めてみませんか?

炭の火だって夏は太陽がまぶしくてよく見えませんが、冬は赤くちろちろ燃えてロマンチック。

一生懸命、火を起こした後のビールにきっとハマると思いますよ。ただし、運転する方は飲酒を控えてくださいね。

城南島海浜公園
都心部ながらも開放的な空間でBBQが楽しめるスポット
所在地:東京都大田区城南島4-2-2
TEL:03-3799-6402
http://www.tokyobaypark.net/jonanjima_seaside/

神奈川県立芦ノ湖キャンプ村
芦ノ湖が一望でき、デイキャンプ用のサイトやBBQ広場も完備
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根164
TEL:0460-84-8279
http://www.kanagawa-kankou.or.jp/campmura/

マザー牧場オートキャンプ場
動物や花との触れ合いが楽しめるマザー牧場にあるキャンプ場。BBQだけの利用も可。
所在地:千葉県富津市田倉940-3
TEL:0439-37-3211
http://www.motherfarm.co.jp/stay/autocamp.html
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めたばかりの新米編集者。超がつくほどのアウトドア初心者のため、猛勉強中。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
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