冬のキャンプはあたりまえだけど夜が寒い!たくさんのウェアを着込むのもいいけれど、初心者でも知識さえあれば楽しめる“焚き火”にトライして、身も心も暖かなひとときを過ごしてみませんか? |
火を囲み、談笑するひとときが過ごせるのはキャンプならではの楽しみだ
街の居酒屋さんで飲む酒もおいしいけれど、それ以上に酒がおいしく楽しめるシチュエーションがある。それは、“焚き火”。 テレビもパソコンも都会の喧騒もまったくない自然が生み出す静寂の中で火を起こし、愉快な仲間たちと火を囲んで飲む酒の味は、格別だ。 その酒のおいしさを知ったのは、初めてキャンプ取材をした時。その日の夜、撮影に協力していただいた方々と焚き火を囲み、酒を飲むことに。 撮影に協力していただいた方々は、古くからのキャンプ仲間でとても仲がいい。最初、僕は浮いてしまうのでないかと心配していたが、快く歓迎してくれ、話の輪に加わることもできた。 キャンパーは寛大なのだなと実感。そして、ゆらゆらと燃える焚き火で暖まりながら、仕事のこと、プライベートのことなどを談笑しながら飲む酒は最高にうまかった。 ダイナミックな火が楽しめる焚き火もいいけれどろうそくの柔らかな火で過ごすのもアリかも
「人は焚き火などの火を目の前にすると心が洗われ、自然と誰にでも心を開くようになるんだ」と。 実際この言葉が正しいかは分からないが、少なくとも僕のキャンプ取材の夜の体験は、これに当てはまる。人見知りの僕でも自然と心を開き、楽しく酒を飲み交わせたのだから。 これ以降、友人たちとキャンプに行くと自ら進んで「焚き火をやろうと!」声をかけて、楽しんでいる。周りからは酒が飲みたいだけじゃないの?という目で毎回見られているけどね。 (キャンプ場の夜は自然の静けさを楽しんでいる人も周りにいるので騒ぎ過ぎず、就寝時間をしっかりと決めて、深酒にならないようにね!) |
長い時間焚き火を楽しみたいときには太い薪を最後に入れると火が安定し、長持ちする
直火禁止には理由があり、土中の生態系などを破壊してしまうことと、木々が多いキャンプサイトでは、草や木の根に引火し、火災になる恐れがあるからだ。 そこで安全で快適な焚き火を楽しめるツールが「焚き火台」。 ステンレスなどの素材で作られているものが多く、衝撃や熱に強く、各アウトドアメーカーから様々なモデルが発売されているのでWEBや店頭でチェックしておきたいところ。 なかでもお勧めなのが、火力調整が可能なもの。空気の量で火力は変わるので空気孔があるタイプが最適だ。 道具も揃い、キャンプの夜を迎えたところで、肝心の火おこし方法を知らなければ話にならない。やみくもに新聞や着火剤に火をつけていては、安定した焚き火はできない。 まずは、太・細・極細の三段階の太さを持つ薪を準備。これは「極細」が焚きつけ用、「細」は火を大きくさせる用、「太」は、火を安定させるため。 炭で火を起こすのは、なかなか大変。そんな時は、安全で快適なバーナーで直接火を付けると手間が省けて楽だ
1.焚き火台の火床(上からのぞいた時の台の底の部分)に着火剤をセット。 2.先ほど置いた着火剤の上に極細の薪を置いていく(極細の薪がない場合は、太さのある薪についている樹脂の茶色い部分をはがして使用してもOK)。 3.さらに細い薪を重ね、徐々に薪を太くしていく。(薪を重ねる際に注意したいのが“形”。底のほうから風が通り抜けるように隙間を開けることがポイント) 4.そして底にセットした着火剤に火元から手が離れるハンドル付きのライターなどで着火。 あとは状況をみて、火が安定してきたら、太い薪を入れていくと長い時間楽しむことができる。 焚き火を満喫したら、後片付けをしっかりとしてこそキャンパーだ。 翌朝には灰になっているので、燃えカスなどは、キャンプ場内にある炭捨て場に処理しよう。 バチバチと音を立てて燃える焚火を眺めながら、酒と愉快な仲間たちと贅沢なひとときを過ごしてみてはいかが? |
各アウトドアメーカーの焚き火台を要チェック!
スノーピーク: http://www.snowpeak.co.jp/コールマン: http://www.coleman.co.jp/index.html
ユニフレーム: http://www.uniflame.co.jp/
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めたばかりの新米編集者。超がつくほどのアウトドア初心者のため、猛勉強中。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めたばかりの新米編集者。超がつくほどのアウトドア初心者のため、猛勉強中。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。