冬の遊びといえば、やっぱりスキーですね!! パパ・ママたちのなかには、『私をスキーに連れてって』の時代に、スキー場に足を運んだ人も多いでしょう。さて、最近のスキー場はファミリーに力を入れているところも多いんです。家族で出かけませんか。 |
スノーエスカレーターを導入するスキー場が増えた
当時は自動車道も開通して数年がたち、都心からスキー場に行くのがずいぶん楽になっていた。 80年代の終わりから90年代の頭のあのころ、若者たちは冬になるとスキー場をめざした。 今では考えられないような派手なウエアや、足のラインが丸出しになるパンツに身を包んで、誰よりも華麗なショートターンをめざしたものだ。 それから数年がたち、そのころゲレンデの主人公だった人たちは、家族をもってスキー場から離れてしまった。 また、若者たちはスキーよりスノーボードを選んだ。 スノーボーダーの数が多くなると、なんとなく“ファミリー”にとってスキー場は、行きづらい場所になってしまう。 雪と仲良くなれる遊具もいっぱいです
スキー場のなかにはスノーボーダーを規制し、「ファミリー志向」をアピールするところも生まれた。 しかし、スキーブームのころに若者だった人は40代後半、50代となって子どもは独立してしまっており、スキーブームが去ったあとに青春時代を迎えた、現在ちょうど小さな子どもを抱えている人たちは、なかなかスキー場へは足を運ばなくなっていた。 |
キャラクターがお迎えしてくれるスキー場も
まずは、小さな子どもに雪に親しんでもらう。 次にスキーの魅力を知ってもらう。 小さなときにスキーが大好きになれば、大人になっても継続してスキースポーツを楽しむだろうし、その子どもを連れてきてくれるかもしれない。 スキー参加者を継続的に増やしていこうという考え方だ。 各スキー場は知恵をしぼり、ファミリー対応を積極的に謳いだした。 たとえば、一般スキーヤーやスノーボーダーが入れない子ども用の雪上遊園地を設けた。 そこにはコンベアの上に立っていれば、自動的に斜面の上に子どもを運んでくれる「スノーエスカレーター」を導入した。 ウエーブのある「なんちゃってクロス」で遊ぼう
パンダルマンやスキー場独自のキャラクターが登場し、子どもたちを楽しませるようになった。 アイデアなのは「なんちゃってクロス」と呼ばれるアトラクションで、これは一般のスキーコースに設置してある。 きちんとコース設定されているので、他のスキーヤーやボーダーと衝突の危険がなく、大人も子どももコース上に作られたウエーブなどを楽しむのだ。 単なる一枚バーンを滑るのでなく、さまざまな変化のなかをスキーで遊ぼうというわけだ。さらに、大人リフト券を購入すると子どもは無料などのサービスを導入したスキー場も現れた。 |
高原や牧場が近くにあるからおいしいものもいっぱい
北海道キロロリゾートのスクールにはフランスのかつての名選手、アニー・ファモーズが考案したキッズ・プログラムがある。 「教える」よりは「一緒に楽しむ・それでいて知らずに上達する」プログラムは、早くも評判を呼んでいる。 かつてスキーをしていた人、未だスキー場に足を運んでいない人に言いたいのは、このところのスキー場は格段にファミリー対応力がアップしたという事実。 5月まで雪はある。ぜひ、雪山スキー体験をしてみませんか? |
●スクールのキッズプログラムが革新的!
□キロロスノーワールド(北海道)
http://www.kiroro.co.jp/snow/
□ハウンターマウンテン塩原(栃木県)
http://www.hunter.co.jp/
□栂池高原(長野県)
http://www.tsugaike-kogen.com/
□びわ湖バレイ(滋賀県)
http://www.biwako-valley.com/
●キッズパークが秀逸
□アルツ磐梯(福島県)
http://www.alts.co.jp/
□水上高原(群馬県)
http://www.minakamikougen.com/
□タングラムスキーサーカス(長野県)
http://www.tangram.jp/index.html
□野沢温泉(長野県)
http://www.nozawaski.com/
●なんちゃってクロス&パンダルマン
http://www.nanchatte.jp/
●リフト料金割引
行きたいスキー場のホームページを検索してみよう。クーポン券やリフト券情報が掲載されています。
●参考になる雑誌
芸文社ムック「スノーバケーション」ただ今発売中。
< PROFILE >
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」を連載中(http://www.yomiuri.co.jp/tabi/)
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」を連載中(http://www.yomiuri.co.jp/tabi/)