以前にも「イルカの大群を見に行こう」というテーマで書きましたが、つい先日、私が体験したのは「ドルフィン・エンカウンター」という貴重な体験。イルカと同じひとときを共有できる素晴らしい時間でした。 |
ホテル前のドルフィン・ラグーンにて。イルカが手のひらにキスをしてくれました
天草などで自然のままのイルカの姿を観察するのも大きな楽しみです。 一方でイルカとの触れ合いを楽しむ方法があります。これがドルフィン・エンカウンターなのです。 私は2000年にバハマの首都ナッソーから船で20分ほど行ったところにあるブルーラグーン島で初めてドルフィン・エンカウンターを体験しました。 イルカにキスされたり、体に触ったりしたことを鮮明に覚えています。 イルカ、かわいかったー!! 今では日本でも静岡・伊豆下田にある下田海中水族館や、クジラの町として栄えた和歌山・太地でドルフィン・エンカウンター(主にイルカと触れ合います)やドルフィン・スイム(イルカと一緒に泳げるんです)を実施しています。 バンザイの掛け声で、イルカも海から飛び出しました
沖縄本島のほぼ中央、恩納村にあるリゾート施設ですが、ホテルに隣接して美しいビーチやドルフィン・ラグーンがあります。 ドルフィン・ラグーンではイルカが11頭飼育されています。 8頭はおなじみのバンドウイルカ、3頭は飼育が難しい沖縄近海などに棲息するマダライルカです。 鼻先が白く、やや小柄なマダライルカは見られるだけでも貴重なんですよ。 |
イルカと一緒に泳ぐ「ドルフィンウェーブ」。とても快適です
飼育しているイルカと一緒に船で外海に出る「Let’go ドルフィン」。 イルカの生態などを勉強したあとでイルカと一緒に泳ぐ「ドルフィンウェーブ」、イルカと触れ合う「ドルフィン・エンカウンター」、さらにはイルカが目の前で芸を披露してくれる「イルカの玉手箱」など、参加料金もプログラム所要時間もまちまちです。 「ドルフィン・エンカウンター」ではイルカのお勉強をしたあとで、実際にイルカに触ってみました。沖縄であってもまだ海水温度が冷たい時期だったからか、イルカの肌がとても温かく感じました。 トレーナーの説明では、イルカの体温は人間と同じ37度前後。だから、冷たい海の中にいるのに、イルカの体はとても温かいのです。 目の前でイルカがジャンプを披露、迫力満点です
イルカも人間に触れられるのはうれしいのだそうで、トレーナーたちと毎日触れ合って、信頼関係を築き上げていくのでしょう。 「イルカは体温を保つ能力が優れています。だから、冷たい海の中でも体温をヒートアップさせています。反対に、海の外に出ているとオーバーヒートしてしまうんです」と、トレーナーさん。 実際に触ってみないと、イルカが温かいこと、柔らかいことはわかりません。海の中にいるのだし、魚を思い浮かべて冷たく、堅そうなイメージがあります。 実際にイルカに触れれば、そのイメージが間違っていたことがわかります。それを知るだけでも、ドルフィン・エンカウンターは素敵な体験です。 |
イルカはとても人懐っこいから一緒に過ごしていて幸せな気分になります
「イルカはよく人を見ています。イルカを怖がる人に対しては、イルカもあまり気さくに近寄りません。威張っている人や、見慣れない人もダメなようです。やさしくイルカに接する人と、イルカもすぐに仲良くなります」 ときどき、外国人のお客様が来るそうですが、あまり見慣れていないためか、なかなか打ち解けないイルカもいるんだとか。 イルカと仲良くなりたいのなら、みんながするようなカッコウをして、ニコニコ笑いながら、イルカにやさしく接するのがいちばんですね。 さて、日本でも徐々に増えつつあるドルフィン・エンカウンター。沖縄は少々遠いですが、伊豆や和歌山県ならクルマで十分に行けます。ぜひ、家族で出かけてみてください。 なお、ルネッサンス リゾート オキナワへはドルフィン・エンカウンターが付いたANAのファミリー専用「旅達会員限定ツアー」があります。特典が付いたツアーを利用するためには、ANAのホームページを開いてみてください。 |
●ルネッサンス リゾート オキナワ
http://www.renaissance-okinawa.com/
ホテル棟の前は美しいビーチとドルフィン・ラグーン
●シーサイド一乃湯ホテル
http://www.wakayama.ホテルナビ.net/2007/11/post_58.html
ホテル内にイルカがいる施設があり、イルカと一緒に泳げます
●下田海中水族館
http://www.shimoda-aquarium.com/
イルカと遊べる水族館です、ペンギンやアシカもいるよ
●ANA旅達サイト
http://www.ana.co.jp/amc/news/tabidachi/
ドルフィン・エンカウンターが付いたファミリー用のツアーもあります
< PROFILE >
石井 喜代美
ご主人がアウトドア・旅行雑誌の編集者をしており、その関係で国内外の旅に同行。ブランドショップより地元の市場、高級レストランより庶民の味、そして動物園と水族館には必ず行く主義だとか。キャンプや温泉にも詳しい。
石井 喜代美
ご主人がアウトドア・旅行雑誌の編集者をしており、その関係で国内外の旅に同行。ブランドショップより地元の市場、高級レストランより庶民の味、そして動物園と水族館には必ず行く主義だとか。キャンプや温泉にも詳しい。