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キャンプ場に到着して最初に行うのが、テントやタープを設営する「サイト作り」。でも、どのようにサイトを作っていけば快適に過ごせるかが分からず、楽しいはずのキャンプを不便に過ごしている人も多いのではないでしょうか? 今回は初心者でも簡単にできる快適キャンプサイト作りをエリアごとに分けてご紹介!
区画サイトは、それぞれの境界線がハッキリとしているのでサイト作りがしやすい
最近の僕のアウトドアにおける悩みは、「不便なく過ごせるサイト作りができない」こと。

使用頻度が高い用具をあちこちに分けて設営してしまったことが原因なのだが、そもそも「快適なサイト作り」とはどのようにすればいいかもわからず、結局いつも自己流でやってしまい、失敗を繰り返しているのだ。

そこで、先輩キャンパーであり、編集者の先輩でもある知人に相談したところ、「そんなの簡単だよ! 自分の部屋や家は頻繁に使うものを取りやすい場所に置いているでしょ。

サイト内もそこでの過ごし方を考え、流れをつくればいいだけのことだよ」とお説教をくらった。

たしかに、先輩の言うとおり。単純にサイトを家に置き換えて考えていけば、自然と便利な配置や流れが作れるかもしれない。だけど具体的な絵が浮かんでこない僕に、先輩が「サイト選び」と「快適なサイト作り」を教えてくれた。

まずはキャンプ場での「サイト選び」。大きくわければ、キャンプ場にはふたつのパターンがある。

ひとつは「区画サイト」。キャンプ場内が区画されており、指定の区画サイトでキャンプができる。「オートキャンプ場」はほとんどが区画サイトで、サイト内にクルマも停められる。サイト内にAC電源やシンクが設置してある場合もある。

テントとタープは連結可能なタイプがオススメ
もうひとつは、「フリーサイト」。区画がまったくされておらず、自分たちでテントを張る場所などを決めてサイト作りをする。「キャンプ場」と呼ばれるものに多く、クルマは駐車場に停めるケースがほとんど。

「フリーサイト」の場合は文字通り区画されていないため、周囲のサイトの邪魔にならない常識のある範囲で作ることが大切。

また、テントがしっかりと固定できる場所や、眠りやすい平坦なポイントを探さなければいけないため、初心者にはあまり向かない。

使用できる範囲も分かりやすく、サイト作りをしやすいのは「区画サイト」なので、初心者は事前に調べて区画サイト形式になっているキャンプ場に出かけよう。
テント内は電池式ランタンを使用すれば安全だ
サイト作りを場所ごとに分けて紹介していこう。

最初のステップは、テントやクルマなどの配置場所を決めること。

1.テント&タープの位置を決める
サイトの要となるテント&タープは、キャンプを快適に過ごすうえでも重要だし、さまざまな用具の配置にも関わってくる。地質が比較的安定しており、ペグ(釘)が差し込みやすい場所を選ぼう。
もうひとつ重要なのは“風を読む”ことだ。高原や海岸に近いキャンプ場では、比較的風の向きが一定た。テントやタープは風に弱いから、直接風が当たらないほうが無難。たとえば、風上にクルマを停車させるといいだろう。
さらに、トイレや炊事棟に行きやすいように、リビングになるタープは出入りしやすい場所に設ける、寝室になるテントは人通りが気にならないサイトの奥にするなどの配慮が必要だ。
テント&タープの設営が終わったら、本題のサイト作りへ。サイトの基本構成はベッドルーム、リビング、キッチンの3つ。後は必要に応じてペットがいればペットエリアや子どもが少し遊べるスペースを設けていけばよい。

2.リビング作り
リビングはタープの下に作るのが普通。日陰にもなり、暑い日などには涼しく過ごすことができる。テーブル配置は入り口に対して垂直に置く。これは人が行き来するのに苦労しなくて済むためだ。
また、タープはテントと連結できるタイプがオススメ。サイト内がコンパクトにまとまる利点もあるが、雨が降った場合でもテントの出入り口がタープの下のために汚れなくてすむ。テントの外がすぐに地面だと、水たまりなどがあった場合にはテント内に雨や泥が入ってしまい汚れてしまうのだ。
キャンプ場利用者が多い時期だと、「タープ内は自分たちのリビング」といっても、人通りなどが気になり、なかなか落ち着いて過ごすことができない。そんなときは、サイドブラインドがあるタイプのタープであれば簡単に落ち着いた空間を作れる。
また、タープの出入り口付近にはなるべく物を置かないようにしよう。たまにキャンプ場で見られるのだが、タープのポールなどにつまずいて転び、タープを崩してしまったり、怪我をすることがある。そんな事態を未然に防ぐためだ。
リビング作りで大切なことは、いかにシンプルに快適な空間を作れるかどうかだ。必要最低限のものだけ置いて、他のものは車の中にしまっておこう。

3.ベッドルーム
いかに安心して快眠できるかに重点を置いて作ろう。
テント内ではガソリン式のランタンは一酸化炭素中毒になる危険があるので、電池式のランタンをセット。電池式は持ち運びも楽なので、夜中にトイレに行く際や物を探すときにも便利だ。
さて、肝心なのはテントを張る位置とその準備。テントの床は地面のデコボコの影響をモロに受ける。また、わずかな傾斜でも、頭部が低くなると寝心地が悪くなる。まずは、平坦な地であるか、傾斜地なら頭部を上にするようにテントを設置。さらに、床には厚みのあるマットを敷いてデコボコ感をなくそう。
なお、シュラフには「適正温度」が表示されている。それを確認し、季節に合ったものを使用しよう。

4.キッチン
楽しい食事や調理をするうえで、快適にしておきたいのがこのエリア。
配置方法としては調理用テーブル、ツーバーナー等を横一列にして置くのが基本。その他にも調理中に横を向けばクーラーボックスなどに手が届きやすいL字型。狭いサイトに向いており、キッチンスペースをコンパクトにすることができるコの字型などもある。
どの配置方法にも共通しているのは作業の流れを大事にしていることだ。あっちこっち動くのは料理を作るのに不便だし、サイト内のまとまりがなくて過ごしづらい。

キッチンテーブルは段差調整できるものが便利
キッチンエリアに必要な用具はツーバーナー、キッチンテーブル、クーラーBOX、ウォータージャグなど。

また、ツーバーナーに関してはなるべくテントから遠ざけて配置したほうが安全なので、テント側から見て、クーラーBOX→ウォータージャグ→キッチンテーブル→ツーバーナーの流れで配置しよう。

夜に調理をする際は、キッチンテーブルにランタンポールを取り付けて、ランタンの明かりで手元を明るくしておくと便利だろう。

ここで紹介したサイト作りはほんの一例で初心者でも対応しやすい方法だ。

実はサイト作りはかなり奥が深い。アイデア次第でいくらでも楽しめるし、快適にもなる。状況やどのように過ごしたいかを明確にすれば比較的作りやすいかもしれない。

さて、僕もこれからは快適サイト作りをして、一日中楽しくお酒を飲むぞ!

サイト作りに便利な用具をチェック!

キッチンエリアに欠かせないバーナーなどの用具を多数ラインナップ
新富士バーナー http://www.shinfuji.co.jp/

リビングエリアをより快適にするにはこちら
コールマン http://www.coleman.co.jp/
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めたばかりの新米編集者。超がつくほどのアウトドア初心者のため、猛勉強中。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
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