今回から新連載となる「ハートフル・スピリチュアル紀行」。今後、日本各地のスピリチュアル・ポイントをご紹介していきますが、まずは筆者がスピリチュアルに興味を抱いた体験からお話しましょう。 |
クカニロコの石の上にはフラワー・レイが飾られていました
さまざまな番組で司会を務めるお笑いコンビのひとりと、日本のポップス女王がふたりで海外旅行をしたというニュースです。 これまでにもそんな話はいっぱいありました。でも、わたしが興味をもったのはその行き先でした。アリゾナ州のセドナ。日本からの直行便もなく、行くのがちょっとたいへんな場所です。 時間がかかるぶんその美しさは感動的。そそり立つ岩や、風によって造形された不思議な景観などから、「アメリカのもっとも美しい場所のひとつ」と呼ばれるくらい。さらに、セドナはネイティブアメリカンたちの聖地であり、精神的覚醒のための場所でもありました。 ノースショアのきれいな海を見下ろすプウ・オ・マカフ・ヘイアウ
従来なら芸能界のカップルが行くところといえばハワイやグアム、オーストラリアがお決まりだったのに、個性派のふたりはまったく別の場所を選んだのでした。 世界中にも、日本にも、古来より先人たちが「聖地」として崇めたり、パワーをもらっていた場所がいくつもあります。新連載の「ハートフル・スピリチュアル紀行」では、そんな場所を取り上げていきたいと思います。 そういえば、芸能人にとってハワイはお忍び滞在の場所ですが、わたしにとってスピリチュアル紀行の始まりがハワイだったのです。 |
プウ・オ・マカフ・ヘイアウにはハワイ語で「逃避の丘」の意味があります
ハワイといえば「観光地の代表」のような存在になって長い歳月がたちました。しかし、その昔は王国であり、海を渡ってハワイにたどり着いたネイティブたちが暮らす静かな島でした。 セドナもそうですが、ネイティブが築いた土地や、長年人々が生き続けた土地にスピリチュアル・ポイントは多くあります。 わたしがハワイで最初に訪れたのは、「クカニコロ」と呼ばれる聖地でした。ワイキキからノースショア方面に走り、ドールのパイナップル園の手前にあります。 ワイキキビーチのヨガ教室。ワイキキのパワーを注入
ヤシとユーカリの木の下には石が置かれています。「出産の痛みを和らげると同時に、ここで生まれると霊力を授かる」と言い伝えられている場所なのです。 現在では「子宝を望む人」が訪れ、その効果も十分にあるようです。石の上にフラワー・レイを飾り、「これで子どもができるだろう」と笑うロコに出会いました。 |
これはおまけショット。人気のパンケーキ屋さんの一品です
ノースショアにあるのは「プウ・オ・マカフ・ヘイアウ」と呼ばれる聖地です。ここは神々が集まる場所で、神聖な儀式が行われる場所。すぐ下の海はサーファーで賑わっているのに、わたしが訪ねたときは誰もいませんでした。それでも、小さな祭壇にはフラワー・レイやパイナップルなどの果物、ビール!が捧げられていました。 その場所に立つと眼下には美しい海が広がっています。青い海と青い空、そしてハワイの植物に囲まれた場所。そこで大きく深呼吸をすれば、東京で疲れていたハートに、新鮮な空気が吹き込まれ、パワーをもらった気分になりました。 そのほかハワイにはたくさんのパワーポイントがあります。ハワイ神話の火の女神・ペレが座った岩も東海岸にありますし、街の中にもハワイ王国時代の聖地の名残りがあります。 巨大観光地のハワイ・オアフ島で訪れたスピリチュアル・ポイント。そこはどこもわたしをとても開放的な気分にさせてくれました。スピリチュアル・ポイントを訪ねることで、またひと味違ったハワイを体験したのです。 それ以降、旅をするときにスピリチュアル・ポイントが気になり出しました。地球からパワーをもらい、身体も心も元気満々でいたいと思うようになったのです。 |
●アリゾナ州セドナはこんなとこ
http://www.usatourist.com/japanese/places/arizona/sedona.html
●ハワイ・オアフ観光局
http://visit-oahu.jp/
< PROFILE >
遠藤 里佳子
旅行雑誌ライター。国内外の旅を多く取材。全都道府県を制覇(通過ではなく宿泊をしてカウント)したのは32歳のとき。ハワイやカナダ、オーストラリア、東南アジア、中国など太平洋圏に詳しい。
遠藤 里佳子
旅行雑誌ライター。国内外の旅を多く取材。全都道府県を制覇(通過ではなく宿泊をしてカウント)したのは32歳のとき。ハワイやカナダ、オーストラリア、東南アジア、中国など太平洋圏に詳しい。