夏だからこそ、さわやかな高原でプレーしたい。標高1300メートルのグリーンが美しい軽井沢のゴルフ場で、カートを使ったアメリカンスタイルで気軽にプレーできます。 |
都会の暑さを離れ、軽井沢の高原のゴルフ場に向かいました。 東京から関越自動車道を約1時間走ると藤岡JCTに至ります。 そこから上信越自動車道へ。あと30分も走れば碓井軽井沢ICです。 高速道を下りて、中軽井沢方面に向かいます。国道146号線を嬬恋方面に向かって北上。どんどん山道を登っていきます。 ワインディングロードを走っていると、ひときわ大きく見えてくるのが軽井沢のシンボル、浅間山。噴煙が上がっていることからわかるように、活火山でときおり小規模な噴火を繰り返しています。 峠の茶屋を過ぎ、看板の案内にしたがって右折。広大な牧場を抜けてしばらく走ると目的のゴルフ場に到着します。 このゴルフ場は、芝が美しい時期になると、真っ先に思い起こされるコースのひとつ。 軽井沢の鬼押出し園の近くにある「プレジデントカントリー軽井沢」。 標高1300m近い高原にあるため、夏のさわやかさは格別。 青々とした芝と木々の緑がまぶしいくらいに印象的なゴルフ場です。 浅間山が美しい9番ホール。林によってセパレートされた林間コースで、緑の深い白根山系の山々を眺めながらプレーできます
プレジデントリゾート軽井沢 所在地:群馬県東軍長野原町北軽井沢2032-16 TEL:0279-84-7111(予約専用) ホール:18ホール パー72 6847ヤード 開場:1997年 設計:鹿島建設、シド・バディコム社 ゲスト料金:平日約1万3100円~/土日祝約1万7100円~ (1ラウンド乗用カート付き) グリーンはポテトチップスのようにうねっていて、けっして簡単なコースではありません。 しかし、私はかつてこのコースで自己ベストスコアを出したことがあり、好印象を持っています。 というのも、高原のために空気が薄く、ボールがよく飛ぶこと。飛距離がいつも以上にアップすることから、むずかしさを感じにくいのかもしれません。 バックティに比べると、レディスティは5020ヤードと、平均で各ホール100ヤード近い差があります。ゴルフ歴の浅い女性でも、適度な打数でグリーンに乗せることができるでしょう。 カートでのセルフプレーになるので、カップルでの2サムでも気軽にプレーできるのが魅力です。 それから、コースルーティングが巧みで、フェアウェイバンカーが効いているのも魅力のひとつ。 美しいランドスケープを作るためだけではなく、バンカーが、ティショットの際の狙いどころや打つべき方向を指示する役割を果たしています。 ティショットであのバンカーの右を狙うとか、バンカーまでは届かないからその方向へ打つといった使い方ができる。 たまに、落としどころが見えないコースで、いいショットを打ったはずなのにバンカーに入っていたり、ロストボールしてしまうゴルフ場があります。これは、コースそのものの作り方や、設計思想に問題があると考えたほうがいい。 プレジデントカントリー軽井沢のコースにはこうしたいやらしさがなく、気分よくラウンドできるのも、スコアアップにつながった一因だと思うのです。 左に軽くドッグレッグしている9番パー4は、2打目からの眺めがとくに美しい名物ホール。グリーンの左奥に雄大な浅間山が姿を現し、この光景を見ながらグリーンに向かいます。 天候に恵まれて浅間山を見ることができれば、スコアに関係なく「来てよかったな」と思えるはずです。 プレジデントカントリー軽井沢には、東急ハーベストクラブと提携したホテルがあります。 都心から約2時間半の距離なので、日帰りも可能ですが、できればプレーの前泊や当日泊にしてゆったり過ごしたいところ。 ランチレストランは、夕食時にはフレンチのコース料理のほか、会席やしゃぶしゃぶ食べ放題などからチョイスできるダイニングレストランになります。 ラウンドの合間に食事をするとわかるのですが、このレストランは他のゴルフ場とはひと味違います。 カレーを一例に挙げると、オリジナルビーフカレーはゴルフ場の名物になっていて、おみやげに買って帰る人もいるほど。日替わりチョイスで、ナン、十六雑米、白米が添えられたイベリコ豚のカレーがメニューに加わることもあります。贅沢な食材を使っているだけあって、深みのあるカレーが味わえます。 露天風呂のほかにも打たせ湯やサウナなど充実
露天風呂もある「相生の湯」は、弱アルカリ性低張性単純温泉。いわゆる美人の湯で、ぬめりがあり、肌がつるつるになる効能があります。 このほか、インドアの温水プールや、愛犬を預かってくれるドッグホテルもユーザーの利便性を考えた人気の施設になっています。 |
季節によりさまざまな味を提供してくれる
PURE MILK GELATO NAGAI FARM 所在地:長野県軽井沢町星野 TEL:0267-44-3580(トンボの湯) 営業時間:10:00~19:00 料金:2フレーバー500円 ゴルフ場に向かうために上がってきた国道146号線沿いに、「ハルニレテラス」はあります。 09年7月に星野温泉に併設するように作られた複合施設で、軽井沢ならではのショップが並んでいます。 気軽に食べられるスイーツならば、永井ファームが運営する「ピュアミルクジェラート」の専門店にぜひ。 畜産と畑作とを複合的に組み合わせた循環型農業を営む永井ファームの経営で、朝、牧場から運んでくるピュアミルクと牧場で栽培した野菜や果物を組み合わせ、自然の味をそのまま活かした新鮮なジェラートが食べられます。 季節によりフレーバーが変わりますが、キウイ、ブルーベリー、キャラメルのほか、トマト&バジル、こしひかり、ほうじ茶ミルクという味も。 やさしい甘さのなかに、フレッシュな素材の香りが鼻に抜けていくのがわかります。 |
プレジデントカントリークラブ軽井沢のプレーオプションとして、早朝ハーフラウンド(~9月26日/6000円~)、薄暮ハーフラウンド(7月10日~9月26日/6000円~)もあります。時間に制限があるなかで、ちょっとだけでも高原でのゴルフを楽しみたいときに利用すると便利でしょう。また、ホテルの宿泊とのパックではさらに料金がお得になるので、詳しくはホームページを参照のこと。
< PROFILE >
長岡 努
編集者。元ゴルフ月刊誌『waggle』(ワッグル)デスク。現在もゴルフギアやルポを中心に『waggle』、週刊『パーゴルフ』などで執筆中。都会と田舎暮らしの二地域居住のヒントや情報を提供する[デュアルライフプレス]を主宰している。
http://blog.duallifepress.com
長岡 努
編集者。元ゴルフ月刊誌『waggle』(ワッグル)デスク。現在もゴルフギアやルポを中心に『waggle』、週刊『パーゴルフ』などで執筆中。都会と田舎暮らしの二地域居住のヒントや情報を提供する[デュアルライフプレス]を主宰している。
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