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縁結びにいちばん御利益がある関東周辺のパワースポットはどこでしょう? 友人たちに聞いてまわりました。すると、東京生まれの女友達はみんな「東京大神宮」と口をそろえます。ならば、と出かけてみました。
東京大神宮の境内は女性たちであふれていました
九州は鹿児島の霧島神宮に取材で出掛けたときです。大勢の観光客がいましたが、女性たちのグループがとても目立っていました。

その理由は簡単でした。「日本人最初のハネムーン」といわれる坂本龍馬とお龍さんのふたりが霧島神宮を訪れているからなのです。

それもひとつのきっかけになって、霧島神宮には「縁結び」の御利益があると評判になりました。

京の都で襲われてケガを負った龍馬は、西郷隆盛の勧めもあり鹿児島で療養。そのときにお龍さんも同行して鹿児島県の名所を旅しています。

縁結び絵馬に思いを込めて、その数の多さに圧倒されます
温泉につかり、霧島神宮にお参りする。さぞや楽しいひとときだったでしょう。NHKの『龍馬伝』でもそのシーンは楽しく、美しく描かれるでしょうね。

調べてみると日本全国にはたくさんの縁結び神社があります。「縁結び神社 人気ランキング」なるサイトまであり、評判の神社が紹介されています。

さて、関東周辺ではどの神社が評判なのでしょうか。さっそく調査してみました。女友達にメールして、「縁結びに御利益がある神社を知ってる?」アンケートを実施したのです。

回答してくれたのは23人。そのうち東京生まれが16人だったのですが、なんと、15人が「東京大神宮」と回答しました。

回答率驚異の70%超え! これは出かけてみるしかありません。
ほとんどの参拝者がひく「縁結びおみくじ」。さあ、なにが出ます?
飯田橋の近くにある東京大神宮は伊勢神宮の遥拝殿(どうしても行けない人が代わりに行く身近な神社)として明治13年に創建されました。

天照皇大神などの伊勢神宮の祭神が祀られています。もともとは東京・日比谷にあったそうですが、関東大震災後に現在の場所に移っています。

東京大神宮が「縁結び」の神様として知られるようになるには、ふたつの大きな理由がありました。

そのひとつは、日本で最初に「神前結婚式」を行った神社であること。

もうひとつは神社の説明書によると「天地万物の生成化育つまり結びの働きを司る造化の三神」を祀っているためです。

簡単にいえば、人と人が結び付き、若い命を育てることも司る神々というわけなのですね。

じゃじゃーん。大吉が出ました!
東京大神宮、実際に行ってみると予想を上回る人出。敷地は小さいのですが、そこに女性たちがあふれています。

石のテーブルを囲んで縁結び絵馬になにやら真剣に書き込んでいる女性、縁結びおみくじを求めて行列を作る女性、お賽銭を奮発する女性、女性、女性……。

隣接する会館では神前結婚式のあとに披露宴を行っている新婚夫婦がいて、その艶やかな姿がまた参拝の女性たちの「縁結び御利益願望」をよりいっそう高め、興奮状態にさせています。

一方、神楽坂はカップルでいっぱい。あんみつやかき氷が名物の『紀の善』も大にぎわい
東京大神宮のそばには「100円パーキング」が数カ所あるので、クルマでのお出かけも簡単です。

クルマで行く難点は神社が出している「お神酒」が飲めないことですが、それは仕方ありません。

クルマを停めて周辺も散策してみました。

「なるほど」と思ったのは神社から飯田橋駅に通じる道に「占い」のお店があったこと。神社でのお願いとおみくじに占いまですれば、もう将来は完ぺきといったところでしょうか。

焼き立ての「ペコちゃん焼き」が次々に並びます。小倉やクリーム、抹茶にマンゴークリームなど
飯田橋の駅の反対側には神楽坂の商店街があります。ここは雑貨店なども多くありますが、あんみつが名物の『紀の善』や全国でもここだけの「ペコちゃん焼き」を目の前で作って販売する『不二家飯田橋神楽坂店』があります。

神楽坂で目につくのはカップルたち。デートの途中で甘いものを口にして幸せそう!!

恋人がほしい人は飯田橋の南東方向の東京大神宮に出かけ、恋人ができたら北西方向の神楽坂でデートを楽しむ。そんな飯田橋界隈でした。

●縁結び神社 人気ランキング
http://juno.jp/jinja/
●東京大神宮
http://www.tokyodaijingu.or.jp/
●神楽坂商店街
http://www.syoutengai-web.net/kagura/kagura6.html
< PROFILE >
遠藤 里佳子
旅行雑誌ライター。国内外の旅を多く取材。全都道府県を制覇(通過ではなく宿泊をしてカウント)したのは32歳のとき。ハワイやカナダ、オーストラリア、東南アジア、中国など太平洋圏に詳しい。
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