夏といえば海!!と思っていたのは昔の話らしい。今や通年で海を楽しんでいる人が増殖中。1年を通じて海で遊んでいる人の代表格はサーファーだが、さらに新しい遊びが日本でも流行ってきた。 |
これがスタンドアップ・パドルボード。親子でジョギング代わりにマングローブの川で楽しんでいました
ハワイ・ワイキキビーチの波はサーファーに占拠されているものとばかり思っていた。 しかし、サーファーに交じって、悠々と波を楽しんでいるおじさんたちがいた。 彼らは手にカヌーを漕ぐときに使うパドルを持っている。ボードの上に立ったまま、パドルを巧みに使って沖に出る。 そして、パドルで加速をつけてワイキキのいつまでも崩れない波に乗り、ビーチに向かって疾走してくるのだ。 元サーファーといった感じの年配のおじさんが多かったが、彼らはまさに海の住人だった。 ボードの上に立ち、パドルを巧みに使って進みます。木製のボードもあるけれど、これは空気を中に入れる収納しやすいタイプ
スタンドアップ・パドルボードで川を下り、川下の町のマーケットまで買い物に来ていたのだ。 彼女にとってそれは自転車代わりだった。 この前、沖縄に旅に出た。すると、マングローブの茂る川でスタンドアップ・パドルボードを楽しんでいる親子を見つけた。 30歳代の息子の後を追う母親の年齢は60歳を過ぎていたと思う。それは毎朝のジョギング代わりの運動だという。 日本でもこんなかたちで楽しまれているのだと思うと、なんだかうれしくなった。 |
沖縄本島東海岸のビーチを撮影。貝殻とサンゴに覆われたビーチがずっと続いていました。【壁紙にどうぞ】
「海が汚れている」「ビーチが汚い」などが海嫌いの理由らしい。 たしかに、一時期の海はひどかった。モラルのかけらもない輩が、平気で吸殻や空き缶、ビニール袋を捨てて行った。 しかし、いまはずいぶん改善された。禁煙にしたビーチも多いし、ゴミ箱の設置や地元のボランティアたちの努力が海を美しく保っている。 ただし、周囲の開発によって自然のままの海が少なくなってしまったのは事実だ。 沖縄本島東海岸のビーチに行った。そして驚いた! そのビーチは砂がほとんど見えなかったのだ。正確に言えば、ちゃんとした砂浜なのに、その上に無数の貝殻やサンゴのかけらが落ちていて、砂を覆ってしまっているのだ。 それは自然のままの海の証拠だった。サンゴ礁があり、何種類もの貝が育ち、魚も豊富にいる。やがて寿命を迎えると打ち上げられて砂浜を覆うのだ。 さっそくビーチコーミング(ビーチで物を探すこと)を楽しんだ。いくつかの形のよいサンゴを拾い、持ち帰って自宅の水槽に沈めた。 日本にも自然のままの海はいろいろなところにある。 |
日本全国、探せばまだまだ美しい海はたくさん。お気に入りを見つけに出かけませんか
理由を聞くと、ひとまわりも太くなった腕をさすりながら、「鍛えているから」と笑った。 しかし、彼はフィットネスクラブで黙々と筋力トレーニングができるタイプではない。 さらに突っ込むと、「アウトリガーカヌーをしている」と言って笑った。 彼は湘南海岸にあるクラブに入会し、アウトリガーカヌーを楽しんでいるという。 もう何年も行っていて、今では監督としてクラブ員を連れてハワイのレースに出るまでになった。 アウトリガーカヌーも人気が出てきました。一人乗りやファミリーで体験できる4人乗り、6人乗りなどもあります
「海は年間を通じて遊ぶものなんだよ。そして、そのための道具も今ではたくさんある。 海は奥深いから、子どもでも大人でも、誰もが楽しく遊べる場所」と、友人は言った。 海とより以上に親しくなる。そんな体験はいかがですか? |
●スタンドアップ・パドルボードの品揃えが豊富なお店、発見しました。
http://www.locus-jp.net/
●日本の渚100選。自然が豊かな日本を代表する海ですよ!
http://members2.jcom.home.ne.jp/hiromi.naka/nagisa/hyosi/nagihyousi.html
●友人カメラマンが輸入したアウトリガーカヌーです。興味があれば。
http://www.kanuart.com/
< PROFILE >
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」を連載(http://www.yomiuri.co.jp/tabi/)
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」を連載(http://www.yomiuri.co.jp/tabi/)