はるか昔、710年に都が置かれた町をご存じですか!? そう奈良が正解です。それから1300年経ったいま、「平城遷都1300年祭」開催中の奈良ですが、そこは日本有数のパワースポットでもありました。 |
春日大社の参道には鹿がいました。パワースポットらしい神秘的な光景でした
するとOLをしている友人二人組が声を揃えました。 「今年は奈良よ、奈良。絶対に、な・ら!」 「世界遺産に登録されたお寺がたくさんある奈良は、ただでさえ御利益いっぱいのパワースポットなのに、今年は記念すべき1300年なのよ」 ゴールデンウイークに奈良に行って、たっぷりとパワーを受け取ってきたという二人の説明は、少々肝心な部分が抜けていてわかりにくかったのですが、インターネットで調べてすぐに意味がわかりました。 今年は平城(奈良市内)に遷都されてからちょうど1300年にあたるのです。 遷都というのは「都を移す」という意味で、奈良県内のもう少し南にあった都が、現奈良市内の平城に移ってきたのが710年のこと。 朱色がまぶしい春日大社
複数回の失敗のあと、執念と信念で日本に渡ってきて、日本に「戒律」を確立させた鑑真が東大寺に住み、やがて唐招提寺を創建したのもこの時代です。 それから1300年。奈良が脚光を浴び、奈良のパワースポットが注目を浴びています。 「神様に祈りを捧げ、願いごとを書いてから、いろいろなことが好転しだしたわよ」と、友人たちが笑いました。 恋だか、仕事だかは答えてくれませんでしたが。 |
春日大社の境内には風宮神社、椿本神社、多賀神社などがありますから、それぞれにお参りをしましょう。パワー数倍です!
訪れたのは世界遺産の春日大社と東大寺です。 春日大社が創建されたのもおよそ1300年前。日本の繁栄と国民の幸せを願い、遠く鹿島神宮などから神様をお迎えしたというのが起源です。 創建以来の朱の柱がまぶしく、さらに奉納された3000基にもおよぶ灯籠がみごとです。 しかし、参拝者の心が躍るのは、境内のさまざまなところでお祈りが記載できること。 わたしも境内にある、風の力で外敵を吹き払うといわれる「風宮神社」では厄除けなどを記載して祈りました。 さらに「移殿」では神様に手紙を書きました。これからの夢、願いを畳の上に正座をして記載し、その紙を納めてきました。 手を合わせて祈るだけでなく、願い事を記して置いてくるというのは、直接神様のパワーを受けられそうで、なんとも神妙な気分になります。 また、春日大社では毎朝9時前から「朝のお参り」が始まります。“神さまの世界のプチ体験”とサブタイトルにある恒例行事ですので、ぜひ参加してみてください。パワーが直接伝授されますよ。 ☆ 圧倒的迫力がある東大寺。大仏殿の一画に瓦を納める場所がありました
ここでも記入して納めてきました。 納めたものは「瓦」です。瓦に筆で願いを書きます。その瓦は東大寺の修復工事の際に実際に使われるそうです。 大勢の人が、思い思いの言葉を記していました。 |
みなさん、思い思いの言葉を瓦に書き込んでいました
そのメイン会場となるのは、復元された大極殿と朱雀門が立派な姿をみせる平城宮跡会場(会期は11月7日まで)です。 期間中は体験スポットなどもあるのですが、ここで幅を利かせているのが、せんとくんでした。 一時は容姿が飛びぬけているということで、ワイドショーなどでも取り上げられましたが、いまでは会場内の大人気物。せんとくんグッズも数多く売られています。 今回のプレゼントも、せんとくんグッズを用意しました。ぜひ、応募してください。 ☆ 復元された平城宮の大極殿。見上げるほどの大きさです
今年中に奈良へ出かけてみませんか。 |
●春日大社
http://www.kasugataisha.or.jp/index.html
●東大寺
http://www.todaiji.or.jp/index.html
●平城遷都1300年祭
http://www.1300.jp/index.html
●奈良観光情報センター
http://narashikanko.jp/
< PROFILE >
遠藤 里佳子
旅行雑誌ライター。国内外の旅を多く取材。全都道府県を制覇(通過ではなく宿泊をしてカウント)したのは32歳のとき。ハワイやカナダ、オーストラリア、東南アジア、中国など太平洋圏に詳しい。
遠藤 里佳子
旅行雑誌ライター。国内外の旅を多く取材。全都道府県を制覇(通過ではなく宿泊をしてカウント)したのは32歳のとき。ハワイやカナダ、オーストラリア、東南アジア、中国など太平洋圏に詳しい。