浅間山麓にある小諸高原ゴルフコースは、2人乗りカートでツーサムプレーができる 高原のゴルフ場。ボールのすぐそばまで乗り入れ可能で、キャディなしでも安心して プレーできます。 |
パー4、5番ホールの2打目付近からは小諸市を見降ろす広大な風景が広がる
小諸高原ゴルフコース 所在地:長野県小諸市大字滝原字原1101 TEL:0267-23-1811 ホール:18ホール パー72 6611ヤード 開場:1989年 コース設計:パシフィックコンサルタンツ ゲスト料金:平日5000円~/土日祝8000円~ (1ラウンド乗用カート・セルフ) ※料金は季節により異なりますのでお問い合わせください 残暑を少しでもしのいで、楽しく気軽にプレーしたい。 この夏、ひと足早く、そんなシチュエーションにぴったりなゴルフを体験してきました。 上信越自動車道・小諸ICからクルマで7分。長野県・浅間山麓の裾野に広がる小諸高原に、そのゴルフ場はあります。 「小諸高原ゴルフコース」は、標高960m~1190mのなだらかな南斜面に広がる高原のゴルフ場です。 クラブハウスのレストランテラスに出ると、ゴルフ場のロケーションがよくわかります。 佐久平や小諸市の町並みが一望でき、正面には八ヶ岳、蓼科山が位置しています。天候がよければ左手に富士山、右手に北アルプスを望むことができるでしょう。 斎藤支配人によると、この一帯は標高によって天候も変わりやすく、小諸市内が曇っている時でもゴルフ場の高さまで上がると霧が晴れ、雲海の上に晴天が広がっていることもあるといいます。 レストランテラスから絶景の八ヶ岳連峰を望む
フェアウェイの芝は、高原の気候に適したケンタッキーブルーグラス。 青く美しい芝が一面に広がっています。やや細めの芝で、ショットすると“粘り”が感じられます。ボールは軽く浮いてくれるのですが、ラフでは芝がアイアンにからみつき、けっして簡単ではありません。 今年の夏の猛暑のために、一部スズメノカタビラが枯れて茶色くなってしまったところがありました。ケンタッキーブルーグラスの種まきはすでに終わっており、この秋にはさらにきれいに生え代わっていることでしょう。 この美しく、ややタフな芝から、ベントグリーンを狙います。 売店ではスコアホルダーをかざすだけでドリンクが購入できるのでコイン不要。GPSナビが正確な距離を表示してくれる
小諸高原ゴルフコースのもうひとつの大きな特徴が、カジュアルなゴルフスタイルを徹底しているところです。 セルフプレーはもちろん、このゴルフ場は2人乗りカートで気軽にツーサムプレーが楽しめます。 しかも、コースにはカート道路がほとんどなく、フェアウェイのボールのすぐそばまで乗り入れることができます。 一般に、乗り入れ可能なコースでも、芝の保全を優先して雨天の翌日は乗り入れを禁止するゴルフ場も少なくありません。 しかし、小諸高原ゴルフコースは水はけがよく、利便性を考えて大型のカートを利用していないため、芝が傷みにくい。だから、コース内を自在に走ることができるのです。 カートをボールに横づけすることで、最新のGPSナビが威力を発揮します。カートに搭載されているGPSナビは、コースの高低差やその日のピン位置までの飛距離がかなり正確に表示される優れモノ。 カップだけでなくハザードまでの距離もわかるので、ショットの直前になってもためらわずにクラブを変えられます。 また、前の組の2台のカート位置が表示され、十分な飛距離を確保すると音声でもショット可能なタイミングを知らせてくれる。 これなら初めてのラウンドでも、安心してキャディなしでコース攻略ができます。 ハーフを終え、そのまま後半へと突入しました。 小諸高原ゴルフコースは、他のゴルフ場よりもスタートタイムの間隔を開けています。だからこうしたスループレーにも即座に対応してくれるのです。 慣れているメンバーは、ハーフタイムで軽くホットドックを頬張り、15分後にプレー再開というスタイルが人気なのだとか。 おいしくてボリューミーなランチに大満足
中華膳やサーロインステーキもありますが、ボリュームがあって男性リピーター一番の人気メニューは、信州ソースかつ膳(1600円)。 熱く焼いた鉄板の上に嬬恋キャベツのざく切り、豚かつ、温泉卵がのっており、甘辛ソースがじゅうじゅう音を立てて運ばれてきます。 からしビネガーを加えると、風味が変わって食欲に一層拍車がかかります。 もうひとつの人気メニュー、Club Lunch(1400円)は、香味野菜をふんだんに使った自家製ハンバーグと大ぶりな海老フライ。 風を感じながら景色のいいテラスで食べるランチは、小諸高原でのゴルフの思い出を一層深いものにしてくれるでしょう。 スループレーでゴルフが思いがけず早く終わったので、午後の時間が空いてしまいました。 そこで、ゴルフ場からクルマで西へ、「ヴィラデストガーデンファーム&ワイナリー」へ向かいました。 浅間サンラインを通って県道4号線を右折、しばらく走ると右折の看板が見えてきます。ようやく実の成りはじめたブドウ畑を横目に、ゴルフ場から30分ほどで到着。 畑から採ったばかりの野菜をオープンキッチンで料理するという農園レストランは大人気で、夏休みの時期は予約が取れないほど。玉村氏が農園の野菜を描いた食器のほか、オリジナルのキッチングッズや文具が販売されています。 この日、レストランは満席でしたが、オープンカフェでは玉村氏本人が接客していました。サイン本を購入し、いっしょに記念撮影。夏休み以外にも、運が良ければ店頭で玉村氏に会えるかもしれません。 |
小諸高原へは軽井沢から小諸市へと抜ける浅間サンラインがおすすめ。国道18号と並走し、渋滞もなく林間を抜けるドライブが楽しめます。小諸高原ゴルフコースでは、200km以内にある関東甲信越地域ならどこからでも、無料の送迎バスを運行しています。3組9名~5組20名まで、1日1グループの予約制。もちろんガソリン代や高速代の負担はありません。相談次第では1泊2プレーにも対応してくれます。コンペにも最適です。
< PROFILE >
長岡 努
編集者。元ゴルフ月刊誌『waggle』(ワッグル)デスク。現在もゴルフギアやルポを中心に『waggle』、週刊『パーゴルフ』などで執筆中。都会と田舎暮らしの二地域居住のヒントや情報を提供する[デュアルライフプレス]を主宰している。
http://blog.duallifepress.com
長岡 努
編集者。元ゴルフ月刊誌『waggle』(ワッグル)デスク。現在もゴルフギアやルポを中心に『waggle』、週刊『パーゴルフ』などで執筆中。都会と田舎暮らしの二地域居住のヒントや情報を提供する[デュアルライフプレス]を主宰している。
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