みんなで汗をかき、ときには泥まみれになって遊んでいるファミリーをよく見かけます。まさに「わんぱく家族」、子どもも大人も一緒に遊ぶっていいですね。そんな家族にもってこいのフィールドがアスレチックです! |
ロッククライミングの要領で壁を横に進む
「最近、何をやっているの!?」が話題になると、一児の母でもある40代の編集者が言った。 「最近、フィールドアスレチックに凝っちゃったのよ。設備もずっとよくなっているし、なにしろ燃えるんだから。子どもなんかに負けてられないわ。順調にポイントをクリアできたときはうれしいし、失敗して水びたしになっちゃうことだってあるのよ」 確かに数年前にフィールドアスレチック・ブームがあった。 公園や野山に設置された、さまざまな関門を、筋力と身体能力で克服していく。 子どもはこれが大好き。体重のあるぼくは挑戦できませんでした
でも、ブームが去ったあとに公園などで見かけたそれは、網が破れていたり、器具の一部が壊れていたりと、とてもやる気になる代物ではなくなってしまった“廃物”も多かった。 「違うのよ!」とまたまた女性編集者が叫んだ。しかも、数人の家族持ちライターやカメラマンが彼女に賛同したのだった。 現在は老朽化などによるケガなどは賠償問題になるし、公園の管理もきちんとなされているから、設置されているところは手入れが行き届いているというのだ。 |
全ポイントを克服。運動不足だと明日の筋肉痛が心配!?
昭和46年にできたのが最初で、基本的には丸太とロープを組み合わせた遊具(ポイントと呼ばれる)で構成されている。そして、ポイントをクリアするごとにスコアを書く。 日本フィールドアスレチック協会が認定したコースは全国で1000。クルマですぐのところにもフィールドアスレチックは存在しているのだった。 僕も近所の江東区・木場公園に出かけてみた。 平日だったからそんなに人はいなかったけど、3人の少年がベンチにリュックを置いて、せっせとフィールドアスレチックに励んでいた。 ポイント数は約20、小規模だが少年たちの額に汗が光っている。丸太で作られてはいなかったが、ロープもきちんと整備され、腕力が必要なポイント、バランス能力が問われるポイント、全身が鍛えられるポイントとそろっている。 少年たちがポイントをうれしそうに克服しているのを見ていたら、こっちまでなんだかうれしくなった。 少年少女にはやはり野外が似合う!! |
本来は丸太とロープで作られるポイントだが、今では耐久性のいいものも。整備が行き届いているから安心
すかさず彼女が言う。 「だったら、今度はもっと大規模なところに行ってみて。大人も童心に戻って挑戦できるし、子どもは大喜び。池を利用したポイントで私、びちょびちょになっちゃったけど、それが楽しいのよ。オススメは横浜のつくし野にあるフィールドアスレチック。都会から近いのに自然が豊富で、とても気持ちよく遊べるわよ」 興奮気味に話す彼女。1カ月に一度の割合で行くのだとか。室内のスポーツジムに行くより楽しく鍛えられる、数倍も楽しいから行かずにはいられないそうだ。 小さい子どもができるポイントも設置されていた
す、すごい。つくし野のフィールドアスレチックは丸太とロープが巧みに使われており、ポイントも大掛かり。池の上のポイントや、土を利用したポイントもある。彼女が失敗して濡れてしまったのもうなずける。 だって、ホームページの注意書きにも「汗をかいたり、または転倒、池への転落が予想されるので着替えを用意しましょう」とあるもの。ハードさがうかがえる。 でも、レンタルジャージもシャワーもあるから、最初からドロドロになる覚悟で行ったらいいかもしれないけど。 さっそく今度の休日に行ってみよう、と。 |
●フィールドアスレチック好きなパパさんが集めた首都圏施設情報です。
http://www.h4.dion.ne.jp/~a-papa/fieldindex.htm
●横浜のわんぱく天国「YOKOHAMA SPORTLAND」
http://www.tsukushino.co.jp/
< PROFILE >
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」を連載(http://www.yomiuri.co.jp/tabi/)
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」を連載(http://www.yomiuri.co.jp/tabi/)