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  3. クラブハウスの高級感と戦略性の高いコースで抜群の集客力を誇る 群馬県富岡市/富岡カントリークラブ
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首都圏からわずか1時間強のアクセスで、戦略性の高いプレーが求められるダイナミックなコースが富岡カントリークラブだ。抜群の集客力を誇るこのゴルフ場には、プレーヤーを惹きつけてやまない魅力があった。
格式の高さを感じさせるクラブハウス
富岡カントリークラブ
所在地:群馬県富岡市星田814-1
TEL:0274-63-1100
ホール:18ホール パー72 6924ヤード(バックティ)/6386ヤード(レギュラーティ)/6041ヤード(フロントティ)/5189ヤード(レディスティ)
開場: 1992年
コース設計:マーク・F・レザート
ゲスト料金:平日6980円~、土日祝1万1980円~(セルフプレー4名1ラウンド、昼食付)
関越自動車道・練馬ICから藤岡ジャンクションを長野方面に向かって上信越自動車道に入ると、ほどなく富岡ICの標識が見えてくる。今回訪れるゴルフ場までは、高速を下りて5kmとかなり近い。  

東京から約100km、1時間のドライブ。首都圏から十分に日帰りゴルフが楽しめる好アクセスの位置にある。  

ゴルフ場のゲートをくぐり、手入れの行き届いたケヤキ並木を上がっていくと、上りきったところで壮麗なクラブハウスが姿を現した。  

外観は、一見シンプルなアーリーアメリカンスタイル。だが、近づくにつれその大きさに圧倒され、木造の邸宅ではないことに気づかされる。

安定感のあるシンメトリーな建物は、むしろ、ネオフレンチルネッサンスの古城か美術館といったような趣がある。  

吹き抜けのエントランスホールは圧巻
この富岡カントリークラブは、平日でもフルに予約が入ってしまうほど、人気が高いゴルフ場だ。

その理由をひとことで言うとするならば、コストパフォーマンスの高さにある。  

クラブハウスの持つ雰囲気や格式の高さ、コースのしっかりとした骨格やスケール感、食事やサービスなどの充実と、これらの要素がどれも料金を上回るほどの満足感を与えてくれることから、リピーターになるゴルファーが少なくないのだ。  

また、積雪や台風などの天候による影響が少ないのも理由のひとつだ。

町の中心部から近く、積雪量も多くないために、シーズンを通してプレーを楽しむことができる。

首都圏のゴルファー以外にも、冬にはプレー可能なゴルフ場を求めて長野方面から訪れるプレーヤーも多い。

エントランスホールは吹き抜けになっており、ドーム型の天井まで20m以上はあろうかと思われるほど高い。壁や柱は大理石によって覆われている。

高級リゾートホテルのような圧倒的な開放感は、これまで行ったどのゴルフ場のクラブハウスよりも強く印象に残る。

クラブハウスだけに利用するにはもったいない。

着席12名のパーティが可能なコンペルーム「エデンロック」
ぜひ触れておきたいのが女性用のパウダールーム。広々とした女性用のロッカールームの奥に、セパレートされたパウダールームが6室設けられている
ゴルフ場の方に聞けばやはり、企業の会議やウエディングにも対応しているという。

コンペルームを案内してもらうと、150名の着席パーティにも対応するバンケットルームのほか、枯山水の庭園をあしらった和モダンルーム、画廊のように絵が掲げられたスペイン・バールを思わせる空間など、想像を超えたパーティルームが用意されていた。  

エントランスホールから外に目を向けると、巨大な一枚ガラスの向こうにパノラマのようにゴルフコースが広がっている。

2階のレストランからはさらに眺望がよく、少なくとも5つのコースでのプレーを眺めることができるように設計されている。

100万平方メートルの広大な敷地に、戦略性が問われる18のホールが贅沢に配置されている。

設計はマーク・F・レザート。

日本人には馴染みの薄い名前かもしれないが、アメリカンスタイルのモダンコースを世界中に伝えたロバート・トレント・ジョーンズの流れをくみ、アジアを中心にいくつかのコースを手掛けている設計家だ。  

コースはクラブハウスを中心に、西側にアウト9ホール、東側にイン9ホールが広がっている。大きく育った木々がホールをセパレートする丘陵コースだ。  

芝はグリーンがペンクロスを主としたベント芝、フェアウェイは高麗芝になっている。  

日本のゴルフ場によく見られる、起伏がなくティーグラウンドからグリーンまでストレートに見通せる単調なホールはほとんどない。

9番ホールは491ヤード、パー5の右ドッグレッグ。打ち下ろしのティショットは230ヤード以上ならバンカーを越えた下段のフラットなフェアウェイを狙える
18番ホール、422ヤード、パー4。池とバンカー越しのショットでグリーンを狙うチャレンジングなホール。2打目を刻んでも、寄せワンが可能なフェアな設計になっている
地形の高低差を生かしながら、ドッグレッグでないホールでもフェアウェイは微妙に左右に蛇行し、それが景観に印象深さを与えている。

毎ショット、打つべき飛距離と方向をきちんと見定める必要がある。

その一方で、フェアウェイのうねりはそれほどきつくなく、比較的フラットなので、極端にむずかしいショットを要求されるわけではない。
キャリアの浅い女性ゴルファーや接待ゴルフにも対応できる懐の深さをもっている。  

キャディは選択制になっており、ほとんどが4人乗り乗用カートを使ってのセルフプレーだ。

しかし、カートにはGPSコースナビゲーションが搭載されているので、位置を把握すれば狙いどころに迷うことはない。  

ラザートの設計の狙いは、プレーする人を刺激し、「考えるゴルフ」に報いる魅力的なゴルフコースをつくることだった。

ツアーに対応できる第一級のゴルフコースでありながら、エンジョイゴルファーにとっても快適で楽しくラウンドできるゴルフコースになっている。  


パックは昼食付きだが、追加料金でグレードアップできる。おすすめはお刺身、天ぷら、うな玉、豚バラの生姜焼きの「富岡御膳」と「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」(ともにプラス525円)。このほか陳建一、坂井宏行がプロデュースした坦々麺やハヤシライスといった鉄人シェフスペシャルメニューも人気だ
抜群の集客力を誇るゴルフ場の、いちばんの人気の秘密はもちろんコースのおもしろさにある。
そして、その魅力を補完する要素がたくさん散りばめられた優良ゴルフ場にこそ、人は集まる。

いいゴルフ場とは何か。

それはゴルファーがいちばんわかっているのかもしれない。
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最寄りのICは上信越自動車道・富岡ICだが、首都圏寄りの藤岡ICからは国道254号線で17km、長野寄りの碓井軽井沢ICから国道18号線を使って34kmと、一般道を利用する手もある。電車の場合は上越新幹線・高崎駅からタクシーの利用となり、所要時間は約25分だ。
< PROFILE >
長岡 努
編集者。元ゴルフ月刊誌『waggle』(ワッグル)デスク。現在もゴルフギアやルポを中心に『waggle』、週刊『パーゴルフ』などで執筆中。都会と田舎暮らしの二地域居住のヒントや情報を提供する[デュアルライフプレス]を主宰している。
http://blog.duallifepress.com
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