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日本列島自分で”やる”旅 見るだけではつまらないから Experienceの世界へ体験
農業を知ろう!
原発事故によってニュースなどで生産農家の声を聞く機会が増えました。同時に、人々の農産物の“安全性”への関心も高まっています。こんなときこそ、農業を肌で感じてみませんか?
田舍暮らしを始めた人々に教えられた農作業のおもしろさ
機械を使って行う田植え風景
以前、田舎暮らしに成功した人々を取り上げた連載を執筆していたから、ずいぶん多くの田舎移住者に会った。

彼らの多くは田舎暮らしを契機に“畑仕事”を始めていた。

「畑を作るには広い土地が必要。そんなお金はないから畑を持つのは難しい」というのは都会人の発想だ。

現在、いわゆる「田舎」では過疎が問題になっている。
若い人の多くは故郷を捨てて、都会に生活を求める。

残された高齢者たちは、広大な土地を耕して野菜を栽培することが徐々にきつくなる。なかには農作業をやめてしまう高齢者もいる。

そのために、“野原”になってしまった“畑だった土地”が意外に多い。

移住者は「年に二度の菓子折り」あるいは年間10万円程度の賃貸料で広大な田畑を借りて農作業を始めていた(もちろん、地域によります)。

農業をするとなると、毎日の土いじりが必要だ。運動量も半端ではない。虫と格闘しなくてはならない。

都会に住んでいた人が、いきなりできるのだろうかと疑問がわく。

人の手によって稲を等間隔に調整する作業
しかし、農業初心者の彼らは、大いなる喜びを感じているのである。
都会にいたときは企業の歯車として働いていた。それは“生産”の一部だったかもしれない。しかし、自らの手によって、直接“生産”に携わったわけではない。事務や営業職だった人もいる。

しかし、農業は自らの力によって、一から始め、それが「食べられるもの」として完成する。
その喜びこそ農業の楽しさだという。

「虫、嫌い」と農薬をたくさん撒くこともできる。でも、「自分たちや野菜を食べる人を思って」、毎朝、虫を手で駆除する人もいる。

農業はすべてを生み出す作業だから、自分の心持ちで仕上がりを左右できる仕事なのだ。
農業の季節になりました
農業関係者の指導のもと「農業体験」が行われる
日本は南北に長い国だから、地域によって農業にも特色がある。

作付する野菜の種類も異なれば時期も違う。

たとえば、お米にしてもずいぶん季節が異なる。四国西南地区あたりでは8月には稲刈りが始まる。でも、秋田となるとそれは2か月も遅くなる。

つまり、全国の桜が終わったこれからの季節、冬野菜や春野菜を除けば、地域ごとにさまざまな野菜の作付が始まるのである。

農業体験したい人たちにありがたいのは、昨今ではさまざまな団体が農業体験ツアーを実施している点だ。

1日限りの作付体験もあれば、同様の収獲体験もある。

1年を通じて数回通って、ある特定の種類を作付から収獲まで行う企画もある。ちなみに“そば”の場合、そば打ちまで行って新そばを食べようという企画だ。

また、一定区画の土地を貸し出して、地元の農業関係者の指導のもと、野菜を栽培しようという企画もある。

さまざまな野菜の苗。畑に丁寧に植えていく
「Google」で「農業体験ツアー」を検索すると、26万件以上ヒットする。これでは選びにくい。

たとえば、種類を入れてみる。「農業体験ツアー米」、「農業体験ツアーじゃがいも」。これだと約10万件、約2万件と絞れる。

「農業体験ツアー千葉」「農業体験ツアー山梨」などと、行きやすい地域で選ぶのも得策だ。
さあ、農業を体験しよう
広大で空気のきれいな場所での農業体験は楽しい
体験する野菜の種類によって、装備は異なる。たとえば、水田、畑、ハウスで状況は一転するからだ。

しかし、大雑把に必需品を書けば、日射病予防のための麦わら帽子、どんなところでも歩ける農業万能靴“長靴”、軍手、虫に刺されないための長靴、長袖シャツとなる。

あとは、ネットを検索して自分たちに合ったところを探すことだ。

1日体験から始めてもいい。
でも、どうせなら収獲まで伴うものであれば、ぐっと楽しさは増す。

農業に対する関心が集まっている今、マーケットに並ぶ野菜類を見るだけでなく、その生産体験を始めてみよう。
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旅のヒント
農業体験ツアーの一例
●オーガニックにこだわる信州の「蓼科中央高原ポニーハウスサラダガーデン」
http://ponyhouse.jimdo.com/

●株式会社農協観光は農家とのタイアップ企画が多い
http://www.ntour.jp/tour/shop/index.php
< PROFILE >
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」を連載(http://www.yomiuri.co.jp/tabi/
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