知っている人はとっくに知っている。でも、まだまだ知らない人も多い。それが高速道路の“名水”です。今回は無料でおいしい水がいただけるSA・PAをご紹介します。 |
関越自動車道谷川SAの下り線でポリタンクにたっぷりと「谷川の六年水」を汲んでいく人たち
それまでは険しい三国峠越えが必要だったドライブルートも、長さ約11㎞のトンネルが完成したおかげで、楽に新潟県へ抜けることができます。 トンネルの恩恵は“便利さ”“時間”だけではありませんでした。 もうひとつの恩恵が「名水」です。 関越トンネル内の地中深部から湧き出した水は「谷川の六年水」と呼ばれています。 日本海からの北風を関東平野の手前で受け止める谷川岳は、関東周辺ではどこよりも雪が深く、春が訪れてもみごとな残雪で目を楽しませてくれます。 その谷川山系の雪解け水が約六年を経て浸透したのが「谷川の六年水」なのです。 その水は“軟水”で癖がありません。
谷川SA下り線には10㎞以上の長さを誇る関越トンネルのすべてがわかる「とんねる館」があります
空になったペットボトルにおいしい水を入れる人もいれば、大きなポリタンクを持参してたっぷりと持ち帰る人も。 そんな人に話を伺えば、「谷川の六年水は非常に“素直”な水です。そのために、コーヒーやお茶がとてもおいしいんです」とのこと。 谷川の六年水で淹れたコーヒーの虜になった人が、その味が忘れられずに、わざわざ谷川SAまで足を運んでいるようなのです。 谷川の六年水は下り線、上り線ともに設置されています。 ☆
SAやPAで名水を求める人たち。コーヒーを淹れると最高の水という声が返ってきます
ここでは関越トンネルのさまざまな事柄が掲示されています。 ドライブの途中に寄れば、またひとつ自動車道に詳しくなれるでしょう。 |
谷川SAのまるで岩の間から水が流れるような演出。でも、衛生処理をしてあるので安心です
たとえば、東名高速の足柄SA。足柄SAは昨年11月に「EXPASA足柄」がオープンし、宿泊施設がリニューアルされたり、温浴施設があったり、さらにはレストランなどが新しくなって大注目のSA。 その上り線に、地下200mから汲み上げた「足柄の水」があります。 富士山に降った雪や水が30年以上の歳月をかけてできた地下水で、以前より評判の名水です。 こちらにも大きなポリタンクに汲んでいく熱狂的な“水ファン”がいます。 さらに東名高速の駒門PA(上り線)には、地下130mから汲み上げられる富士山の伏流水の「駒門の水」があります。 混じりけのない澄んだ味が好評です。
名水を生かしたお料理をいただいた後で、空になったペットボトルに名水を汲んでいく。とてもおいしくて、経済的なドライブ情報ですね
さて、名水3箇所をご紹介しましたが、それぞれのSAではこの名水を利用したおそば、コーヒーなどのメニューも大好評。 おいしいお水から生まれたグルメも楽しんでください。 |
< PROFILE >
常磐二郎
海岸沿いのドライブとお酒が大好物のWEB・雑誌編集3年目の新人編集者。
好きな高速道路は、東名高速道路と海老名SA。
常磐二郎
海岸沿いのドライブとお酒が大好物のWEB・雑誌編集3年目の新人編集者。
好きな高速道路は、東名高速道路と海老名SA。