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暑くもなく、寒くもない。アウトドアを楽しむのに絶好の季節が秋。 しかも、この季節は大地の実りの「収獲」の時期でもある。 ならば、新鮮野菜たっぷりの秋の収穫キャンプを楽しもう。
夜の時間が楽しい収獲キャンプ。おなかは新鮮野菜で満たし、心は焚き火で満たしては
秋、食欲の秋。気候もよければ、収獲の秋でもある。
日本の各地でフルーツ狩りやイモ掘り、栗拾いなどが観光農家を中心に行われている。

キャンプ場はほとんどが郊外や高原などにあるから、近隣に観光農家がある場合が多い。

それらに立ち寄って、収獲体験をして食糧を確保、キャンプ場で新鮮野菜に舌鼓を打つというのも秋ならではの“作戦”だろう。



上記は観光農園+キャンプ場という組み合わせ作戦だ。

しかし、キャンプ場によっては収獲体験そのものをセールスポイントにしているところもある。

ぼくが“ボス”と出かけるのが千葉県山武市にある「有野実苑オートキャンプ場」だ。なんでもボスがアウトドア&キャンプ雑誌の編集長をしていたときに、イベントなどでしばしば利用させてもらったのだとか。

有野実苑オートキャンプ場を囲む森林の周囲は広大な畑であり、さまざまな野菜が栽培されている。

収獲体験をして、そのままバーベキューやサラダで食べる。これぞ贅沢の極みだろう。

サツマイモ掘りは秋の大イベント。焼き芋でもよし、スイートポテトなどにしてもgood
さて、有野実苑オートキャンプ場の収獲カレンダーを見てみよう。

●ねぎ:7~3月(有野実苑オートキャンプ場価格/10本400円)
●にんじん:11~2月、5月(5本300円)
●ふきのとう:2月(20芽400円)
●エシャレット:2~5月(100円~)
●大根:5、6、11月(3本360円)
●じゃがいも:6、7月(1株150円)
●トウモロコシ:7月(5本600円)
●なす、ピーマン:7月(30円~)
●葉生姜:8~10月(3株600円)
●さつまいも:9、10月(6株1000円)
●さといも:9~11月(3株800円)
●枝豆:10月(2株400円)
※収獲時期は目安、料金は2011年8月のもの

有野実苑オートキャンプ場を例に見ても、季節によってさまざまな野菜が収穫でき、それをキャンプ場で楽しめてしまうのだ。

秋ならば焼き芋にさといも、枝豆で一杯がたまりませんね。



ほかのキャンプ場でも、椎茸の収穫など秋ならではの「森の幸」が楽しめるところがある。
さあ、キャンプ場に行くのなら、「収獲キャンプ」を楽しもう。

●有野実苑オートキャンプ場(千葉県山武市)
http://www.arinomi.co.jp/index.html

●ホウリーウッズ久留里キャンプ村
場内で原木椎茸を栽培。9月後半から2月ごろまでが収獲時期。
自然のものだけに、事前に収獲可能かどうか確認を。
http://www12.ocn.ne.jp/~holywood/
栗拾いも秋の風物詩! アウトドア用バーナーがあれば、その場ですぐに茹でて食べられる
収獲ができる観光農園などには主にふたつの方法がある。
ひとつは時間制取り(摘み)放題。
もうひとつは重量制買い取り制度だ。

代表的なものでは、イチゴ狩りとブドウ狩りをイメージするといい。

イチゴ狩りは30分などの時間制で、ハウス内のイチゴが食べ放題。
いっぽう、山梨のブドウ狩りのほとんどは、収獲したブドウを1房いくら、あるいはグラム単位で購入する。
野菜は1株いくら、1本いくらが主流だが、楽しいからといって採り過ぎに注意。



収獲に必要なグッズは次のものだ。

原木椎茸のもぎ取りができるキャンプ場も。夜のバーベキューが楽しみ!
●軍手:子ども用も用意しよう。
●マルチスコップあるいは山菜ほり:サツマイモや山芋などを掘るのに便利。
●氷水:なかには摘んだ(狩った)らすぐに食べたいものもある。氷水を用意しておくと清潔だし、ちょっとの時間で冷やせるのでおいしくいただける。
●そのほか泥に汚れてもよく、底がしっかりした靴を用意しよう。
収獲した野菜やフルーツは、それぞれのお宅のレシピでおいしく召し上がってくださいね。収獲したときの楽しさと、それぞれの新鮮さで間違いなくおいしいはず。

ここでは、“余りもの”を出さない超かんたんレシピを紹介します。

超簡単フルーツソース

収獲してみると、たとえばブドウだったらちょっと熟し過ぎていたり、いたんでいる実があるもの。
そういったものを煮詰めるだけの簡単フルーツソース。
ブドウの場合だったら、皮をむいて鍋に入れる。
ほんのわずかな水を入れて、煮立ってからは弱火でトロトロ。
ブドウがやわらかくなったらできあがり。
砂糖は不要。キャンプのあいだにパンにつけたり、ヨーグルトに入れるなどして使い切ってしまおう。
柿やみかんなどでも簡単にできる。

贅沢フルーツティ

リンゴやみかんなどで作るフルーツティ。
といっても、カップにお湯を注ぎ、お好みのティバッグとリンゴあるいはみかんの皮を入れて2分ほど蒸らすだけ。
普通なら捨ててしまう皮をおいしく利用しよう。
これだけで、贅沢な新鮮フルーツティのできあがり。
さあ、秋の収穫キャンプ。
さっそくオートキャンプ場を予約してください。
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< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めたばかりの新米編集者。超がつくほどのアウトドア初心者のため、猛勉強中。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
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