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「ティピ」ってご存知ですか?
アメリカ北部のネイティブたちの住居で、円錐形をした住居のこと。
骨組みのまわりにシートを巻き付けた簡単なものなのですが、
これが冬のアウトドアにもってこいなんです。
オートキャンプ場に設置されたティピ(「サンタヒルズ」ホームページより)
これから寒くなるけれど、アウトドア遊びはやめられない。

でも、テントを設営してそこに泊まるのはちょっと堪える。
そんな人が多いはず



そこで、ダントツのお勧めがティピなんです!



ティピには“テント小屋”とか“獣革製住居”などの意味があるけれど、もともとは北アメリカの平原に暮らしたネイティブたちの住居のこと。

木製の骨組みを放射状に組み、そのまわりに革製のシートを巻き付けて作る円錐形の住居だ。

多くの方はディズニーランドの「蒸気船マークトウェイン号」で、川岸に暮らすネイティブたちと、その住居であるティピを目にしていると思う。

ティピの特徴のひとつに、上部に隙間があることがあげられる。

革製のシートを巻くだけなので、どうしても上部に穴ができる。そのために、雨が降れば雨漏りしてしまう。

焚き火ができるのがティピの大きな特徴(「サンタヒルズ」ホームページより)
しかし、この穴には重要な役割があるのだ。

ティピの中央部には囲炉裏がある。

そこで調理をして、暖をとるのだが、上部に穴があるために、煙が逃げてくれるし、中毒の心配もない。

つまり、ティピは焚き火をしながら眠れる大型テントなのだ。

まさに、冬のアウトドアに最適ではないだろうか。

まるで昔の北アメリカのように、ティピが並ぶオートキャンプ場も(「北軽井沢スウィートグラス」ホームページより)


雨対応のティピもある(「アウトドア・ベース犬山キャンプ場」ホームページより)
日本のオートキャンプ場にもティピを設置したところがある。

さすがにシートは獣革ではなく布製が多いが、それでもほとんどのところは囲炉裏があり、焚き火を楽しめる。

ティピはテントよりひとまわり大きいので、まるでテントとタープが一緒になった感覚。調理すること、眠ることが同じ空間で可能なのだ。

もちろん、通気性も考慮されているから内部で安全に焚き火ができるし、ティピは内部が高いので立って移動することもできる。

北アメリカのネイティブになった気分で、ティピを使って暖かで楽しい冬のアウトドアライフが楽しめるのだ。



この冬は家ごもりではなく、ティピを借りて今までにないアウトドアライフを楽しんでみたらいかがだろうか。

冬のオートキャンプ場は夏と違って人も少なく、静かな夜を楽しめる。ティピの焚き火の光を眺めながら、家族で語り合ったり、カップルでお酒を楽しんだりがいいだろう。

そして、ティピから外に出れば、クリアな冬の空に、満天の星が輝いているに違いない。
モンゴルのテント・パオを基にした宿泊施設(PICA富士吉田のホームページより)
※内部での焚き火の可能など、時期やそのときの条件によってできない場合もあるので、予約時に確認を忘れずに。

●サンタクロースの森「サンタヒルズ」オートキャンプ場
【場所】栃木県那須郡那珂川町
【ティピ情報】1棟、定員8人、照明・AC電源あり、焚き火可能
【URL】http://www.santahills.co.jp/
森に囲まれたロマンチックなオートキャンプ場。ティピ以外にもドッグラン付コテージ、ツリーハウスなど多彩な施設が揃う。

●北軽井沢「スウィートグラス」オートキャンプ場
【場所】群馬県吾妻郡長野原町
【ティピ情報】5棟、定員7人、照明なし・AC電源あり、焚き火可能(調理不可)※冬季は稼働中止
【URL】http://sweetgrass.jp/index.html
まるで昔の北アメリカのように5棟の“インディアンティピ”が並ぶ。残念なのは基本的に冬季に使用できないこと。

●マキオカネイチャークラブ
【場所】山梨県山梨市牧丘町
【ティピ情報】2棟、照明・AC電源あり、薪ストーブ(調理不可)、キャンプベッドで宿泊可
【URL】http://makioka-camp.com/
自然を大事にしたアットホームな小ぢんまりしたキャンプ場。トレーラーハウスやかまど、ドラム缶風呂も。周囲には温泉もある。

●テラ・憩いの里キャンプサイト
【場所】静岡県賀茂郡南伊豆町
【ティピ情報】大・中・小(1~10名)あり、焚き火可能、冬キャンププランあり
【URL】http://www.teraikoi.com/
焚き火用の薪が1カゴ無料、さらに竹の器で飲む「かっぽ酒」がサービスされる冬キャンププランあり。ティピは1棟貸しで10名まで宿泊可能。

●アウトドア・ベース犬山キャンプ場
【場所】愛知県犬山市今井東山
【ティピ情報】14フィート、16フィート、照明・AC電源なし、焚き火と調理可能、雨対応
【URL】http://www.kirakira.net/
飛騨木曽川国定公園の南端に位置するキャンプ場で小牧東インターチェンジからわずか10分。イベントも多く、ペット連れも大歓迎。 ティピはないけれど!

●PICA富士吉田
【場所】山梨県富士吉田市上吉田
【パオ情報】モンゴルで見られるパオを設置。定員6名、冷暖房付
【URL】http://yoshida.pica-village.jp/
富士吉田、富士西湖、山中湖などで展開するPICAグループのキャンプ場には多彩なコテージやモンゴル生まれのパオがある。
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< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めたばかりの新米編集者。超がつくほどのアウトドア初心者のため、猛勉強中。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
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