ホームページで“体験”を検索していると、「クリアキャンドル」という未だ聞いたことがない言葉にぶつかった。はて!?なんだろう。さっそく問い合わせると、「明日、体験教室を開催しています」との返答。これは行かねばなるまい、ね!! |
お姉さんの彼へのクリスマスプレゼントを姉妹で作りました
できあがったプレゼント、すごく可愛いですね。これにクリアキャンドルを注ぎます
テーブルの上に置かれたカラーサンドは15色あります
そのほとんどは色付きのロウソクを使って、たとえば渦巻き模様のロウソクを作るものだ(もちろん、プロとなるともっとアーティスティックで細工も素晴らしいけど)。 ところが、クリアキャンドルはまったく異なるものだった。 クリアキャンドルの体験教室などを主催する「イースポットジャパン」の谷澤帯子さんの手元にあったのは、一見すると“スノーボール”のようなキャンドルだった。 「クリアキャンドルという透明のロウソクを使うのが最大の特徴です。カップやガラスの容器の中にカラーサンド(色砂)やガラスカレット(ビーズ)、ガラス人形などを配置して、その上からクリアキャンドルを流し込むのです」と、谷澤さん。 この日は横浜市営地下鉄のセンター北駅から続くおしゃれなショッピングモール「モザイクモール」の4階でクリアキャンドル体験を開催していた。 並んだテーブルの上にはカラーサンドやガラス人形が並ぶ。 年齢の離れた仲のよさそうな姉妹がいた。なんでもお姉さんの彼へのクリスマスプレゼントを作っているらしい。 「この色にしよう」と、姉。それを真顔で手伝う妹。 なんともいえない楽しさに溢れた空間がモールの一角にあった。 |
ガラス製の人形もたくさん。どれを組み合わせるかを考えるのもおもしろい
選んだ容器の中に、これまた自分で決めたカラーサンドを入れます。仕上がりをイメージして!
ひとまず仕上がり。さらにイルカをクリアキャンドルに浮かべる指示を出しました
まずは容器のかたちを決める。 少女はハート型を選んでいたが、ハートの年齢でもないと僕はボール型の小さな容器にした。 次にカラーサンドやビーズを入れて模様を作る。 砂の量は容器の3分の1以下が目安で、砂が多くなってしまうとロウソクの量が少なくなって、仕上がりが悪くなるそうだ。 カラーサンドで15色、ビーズ(ガラスカレット)が8色、さらにさまざまなガラス人形がある。 さて、どんな構図にしようか、迷いどころだ。 クリスマスプレゼントを作っている少女は、サンタクロースと雪だるまの人形を選び、ピンクやホワイトのカラーサンドをベースにすごく可愛らしい。 僕はなんとなく白クマとイルカの人形を使い、海の感じを出すことに決めた。 最初に銀の砂を入れ、その上に金、白、銀と重ね、上層部には海を現す青のカラーサンドを重ねる。真上から見たら青一色だけど、横から見れば砂が層になる。 一度入れた砂の調整は難しいから、色を決めたら「思い切り」も大事なのだ。 |
クリアキャンドルを注ぐ谷澤さん。丁寧な仕事が求められます
仕上がり。泡は徐々に消えるそうです。カラーサンドの層が出るのもクリアキャンドルの特徴です
「イルカは空中に浮かべてください」とお願いすれば、谷澤さんがホットプレートで温めたクリアキャンドルを注ぎ、イルカを指定の位置に置いてくれる。 こうして、自作の小さな「北極おとぎの国」がカップ内にできあがった。 キャンドルが固まるまで約1時間の待ち時間はあるが、とても楽しいひとときだった。 ちなみに、クリアキャンドルもロウソクである。ヒモを入れることによって、ロウソクとしての使用もできるが、とても火を灯す気にはなれない。 当分はリビングルームの飾りにするつもりだ。 |
●イースポットジャパン
クリアキャンドル教室を開催しています。
http://purucan.com/abouts/index.php
●モザイクモール港北
土、日曜日にはクリアキャンドル体験の企画もありますが、開催日は確認を。
http://www.mosaicmall.co.jp/
< PROFILE >
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」を連載(http://www.yomiuri.co.jp/tabi/)
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」を連載(http://www.yomiuri.co.jp/tabi/)