1. Smart Accessトップ
  2. おでかけマガジン(+バックナンバー)
  3. 撮影のときの“自分の癖”知っていますか?
「Smart Access」おでかけマガジン 毎月2回、「Smart Access」会員のみなさまへ、旬のドライブ&スポット情報をお届けします。
トップページへ戻る
お出かけのときに撮影するってすごく楽しいことですね。家に帰ってパソコンに映像を取り込んだり、プリントしてアルバムに整理する。でも、「なんか違うなぁ」と思うときも。みなさん、撮影のときの自分の癖、ご存じですか?

岡山備中に取材に出かけたとき、高梁川の夕景が美しかったのでカメラを取り出しました。1枚目は悪い癖が出て、若干右上がりになっています


2枚目の写真がこれ。右上がりを修正しました


筆者は水平線を撮影することによって、右上がりになる悪い癖を修正しました
筆者は取材で旅に出かけて撮影する機会が多いのですが、事務所に戻って写真を整理するときに、しばしば「あーあ」とため息をついてしまいます。

それは、撮影した写真の水平が保たれていないからです。

これが筆者の撮影どきの悪い癖。若干写真が傾いてバランスが悪くなってしまうのです。

とくに広角レンズの場合、左右にゆがみが生じるので、ますます水平を保つのが難しく、結果として傾いた写真になってしまっています。

みなさんにもさまざまな癖があると思いますし、撮影時にいつもやってしまう失敗があると思います。

たとえば、シャッターを押す指に力が入り過ぎてカメラを傾けてしまう。シャッターを押した瞬間にカメラを支えている手を動かしてしまう。カメラの角度が垂直に保てなくて若干の上向きあるいは下向きに構えてしまう。こんな悪い癖です。

とくに癖はとっさのときに出ます。
「あ、夕陽がきれいだな、カメラ、カメラ」とバッグからカメラを取り出してとっさに構えたときに癖が出てしまうのです。
現在のデジカメは撮影した写真をパソコンに取り込んで修正するのも可能ですが、できるなら最初からきちんと撮影したい。

肝心なのは自分の癖を知っているかどうかです。自分の悪い癖を意識していれば、シャッターを押すときに修正ができます。しかし、自分の悪い癖に気付かないままなら、いつまでたっても斜めの写真やブレた写真、ゆがんだ写真を撮り続けるはめになります。

さあ、一度過去に撮影した写真を眺めてみてください。そして、共通する癖を探しだしてみましょう。自分の悪い癖を知っていれば、それに対処できるというものです。
今回はちょっと渋めの写真ですが、イタリアの古い町並みを撮影したものです。イタリアは法律によって古い町がきちんと保存されています。城下町というか、お城がなくても敵の進入を防ぐように、わざと複雑に形成した町の姿が現在でも見られるのです。



写真の町もかなりの歴史を持っており、時間が止まってしまっているように見えます。しかしそこはイタリア、古く見える建物でも一歩中に入ると、洒落た部屋に遭遇することになります。ミラノ、トリノ、ローマなどに行った人も多いと思いますが、チャンスがあったらビルの屋上などから町を見下ろしてみてください。この古い町の写真と大して変わらない風景が目の前に現れます。



さて、写真の教室ですね。
今回は風景を撮るときなどに、どんなことに気をつけるといいか?ちょっとしたアイデアで、いい思い出になる方法をお教えしましょう。

風景を撮影する機会が多いと思いますが、ただ目の前の景色を広く撮るだけでなく、目の前に広がっている景色のアップも撮っておくことです。

今回の写真は、寂れた色もそうですが、一見なんてことのない古い町並みの写真です(実はこういう寂れた感じの色と景色が私は好きなんですが…)。

次に少しアップの写真を撮影しました。
どうですか? 全体的に眺めた景色よりも、人間の生活が見えたのではありませんか?
写真を撮った時間は夕方だったのですが、まだ仕事が終わる前でした。そのために、写真には人が写っていません。それなのに人々の生活がうかがえるような気がしませんか?



同じ景色の中であっても、いろいろと別の景色が入っているのを忘れないでください。

写真はそれを見る目、またどのように撮るかによって、同じ物を撮っても意味合いが全く変わってきます。
目の前に現れたものにシャッターを押すだけではなく、撮りたいもの撮りたい景色を観察するようにしてください。
それができると、写真の中に自分を表現するのが可能になるのです。



写真AとB、写真CとDはそれぞれ広く撮影したものと、アップで撮影したものになります。広い景色にはその町の雰囲気が出ていますが、アップにすると人間の匂いがしてくるのがわかるでしょうか。
写真A
写真B
写真C
写真D
< PROFILE >
きのした けんじ
1955年東京生まれ。国際スポーツプレス協会会員。スポーツ、海、山を中心に世界を舞台に撮影を続ける。写真集『栄光 サッカーWCメキシコ大会』、『熱狂 サッカーWC日本韓国大会』、『Last Snow』など。



もうすぐ春がやってきます。
日本の春といえば桜です。桜の名所に撮影しに出かけましょう。

近所の桜より、ドライブで出かけた遠くの桜はより一段と美しく見えるから不思議。

ある写真愛好家の方は、九州から始めて北海道までキャンピングカーで桜前線と一緒に北上するそうです。

華やかに咲いて、鮮やかに散る。だからこそ、桜には日本人を惹きつけてやまない魅力がありますよね。


全国に多々ある桜名所。そのなかでも編集部が実際に足を運んだことがある場所をご紹介します。

○角館(秋田県仙北市)
秋田県が誇る温泉郷、乳頭温泉に行ったときに立ち寄りました。川沿いに咲く桜もみごとですが、武家屋敷に咲くシダレザクラは風情があり、タイムスリップした気分になりました。
http://www.city.semboku.akita.jp/

○鶴岡公園(山形県鶴岡市)
鶴ヶ岡城の本丸の跡に整備された公園には700本以上の桜があります。楽しかったのは同時に開催される「鶴岡桜まつり」。絵ろうそくの絵付け体験や和菓子づくり体験を行いました。
http://www.tsuruokakanko.com/

○日光街道の桜並木(栃木県宇都宮市)
まさに桜のトンネルとなる桜並木。満開より遅く行ったので桜吹雪の中でした。編集部的にはその後に今市に寄って「日光みそのたまり漬」を購入するのがお決まりのパターンです。
http://www.utsunomiya-cvb.org/

○小金井公園(東京都小金井市)
東京の桜といえば上野公園、千鳥ヶ淵、井の頭公園などが有名ですが、広大な公園の中に1700本もの各種の桜が咲く小金井公園も忘れられません。バーベキューサイトは開花時期を予想して早期に。
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index050.html

○高遠城址公園(長野県伊那市)
自動車道のICから離れた山々に囲まれた場所、高遠。行きにくいだけに、城址公園にある1500本の桜に圧倒されます。タカトオコヒガンザクラは美しいピンク色で、桜本来の姿を思わせます。
http://inashi-kankoukyoukai.jp/cms2/

○五条川の桜並木(愛知県丹羽郡)
「川沿いのとてもきれいな桜だよ」と、名古屋に住む友人に誘われて編集長が行ったという五条川の桜並木。両岸にずっと桜が続き、自然歩道も整備されているので花見散歩が優雅に楽しめます。
http://www.town.oguchi.aichi.jp/index.html

○吉野山(奈良県吉野郡)
絶対に外せない桜名所ですね。3万本ものシロヤマザクラなどは圧巻です。かつて野口悦男温泉達人と一緒に吉野の温泉と桜をめぐる取材を行い、広大な桜に驚きを覚えました。ただし、人出も1日あたり2万人。当時はクルマを停めるのに苦労しました。
http://www.town.yoshino.nara.jp/

○松江城山公園
お城と桜はベストマッチ。全国的にも姫路城、熊本城ほか桜名所になっているお城がたくさんあります。松江城は現存する数少ないお城のひとつ。周囲には武家屋敷なども残り、独特の雰囲気があります。お堀の船から桜見物を。
http://www.city.matsue.shimane.jp/

○大村公園
この公園の特徴は21品種もの桜があることです。とくに国の天然記念物であるオオムラザクラの花びらは100枚や200枚あるものも。一見の価値があります。春の長崎観光の名所のひとつです。
http://www.e-oomura.jp/top.html
「Smart Access」おでかけマガジン 読者プレゼント
「おでかけマガジン」より、みなさまへ読者プレゼント実施中!
応募作品例/風景部門「時代を超えた旅人」
『365日フォトコンテスト』
カメラのキタムラが主催している写真コンテストです。
応募方法が簡単なのが特徴で、作品を近くのキタムラ店頭に直接持っていけばOK。
「腕自慢コース」と「腕だめしコース」があり、部門も風景、人、こども&赤ちゃん、ペット、自然、旅、自由と多彩。つまり、どんな写真でもいいのです。「これは!」をプリントしてすぐに店頭に持っていきましょう。

http://www.kitamura.jp/contest/info/2011/
AutumnWinter/requirement.html


応募締切:2012年3月15日(秋冬作品)
賞品など:部門ごとに賞金と楯。
腕自慢コースは各部門グランプリ30万円+楯
腕だめしコースは各部門グランプリ10万円+楯
特選、準特選までは賞金+楯。入選は賞金、佳作はカタログギフト
編集部が取材で出かけて撮影したたくさんの写真の中から、壁紙向きの写真をプレゼントします。お気に召されたら、壁紙などにお使いください。
今回は前回好評をいただいた動物シリーズの第二弾です。

フクロウの瞳は、どんなときでも惹きつけられる迫力に満ちています。

トラは静かなる王者です。縞模様と凛々しい横顔に存在感を示します。

「ボスは俺だからな」と、下からじろりと睨まれました。

アライグマは何を見つけたのでしょうか。ずっと1点を見つめていました。
< 著者PROFILE >
構成と写真
篠遠行彦
東京都生まれ。雑誌編集長などを経てカメラ&ライターになる。かつてはパキスタンの日本総領事館に勤めていたという異色の経歴をもつ。
  • スポット特集
  • B級グルメ特集
  • オートキャンプ特集
  • レジャー&リゾート特集
  • ロケ地特集
  • 絶景特集
  • 子供といっしょにお出かけ特集
  • 特産品・名産品特集
  • 温泉・スパ特集