『Smart Access お出かけマガジン』にこの記事が掲載されるころ、多くのアウトドアメーカーは新製品を華々しく発表していることだろう。昨年の新製品、店員さんの声などを総合して今年のキャンプサイトの“ブーム”を考える! |
近年、もっともキャンプシーンを変えているのが「LED」といっていい。 LED-発光ダイオードは半導体を用いて作られており、素材を選択することで発光色も変化できる。と、難しいことはさておき、小型、軽量、それでいて強い光が出せるのが特徴だ。加えて丈夫で電池使用でも発光時間は長持ちする。 つまり、さまざまな面でキャンプを「簡略化」するばかりでなく、LEDの自在性を生かしてキャンプシーンを多彩にしているのだ。 コールマンが発表した新製品「CPX6リバーシブルLEDランタン」
やさしいウォームカラーを採用。明るさを調整できるほか、逆さに吊るせるのでテント内でも安全で重宝する。アルカリ乾電池4本使用、Lowで連続約168時間の使用が可能。 コールマン「CPX4.5LEDミニランタン」
小型タイプでこちらも吊り下げが可能。別売りの充電式カートリッジも使用できる。 コールマン「CPX4.5LEDテントライト」
マグネットを利用してテント生地を挟み込んで固定して使用する。以前のランタンでは考えられないアイデアもLEDの賜物。光の方向を調整できるローテーション機能付き。 これまではホワイトガソリンなどを用いるランタンがキャンプの主流だった。 ゆらゆらと揺れる炎はキャンプの象徴だったといえるだろう。 筆者もランタンのやさしい灯りが大好きで、それを見ると都会生活を忘れてリラックスできた。お酒もおいしくなる。 また、乾電池を使用するランタンは光量が弱く、電池も長持ちしないという側面があった。 だから、LEDランタンが出まわりだしたときは、どちらかというと否定的だった。 しかし、今日ではかつての電池式ランタンとは比較できないほどに、ぐっと進歩しているのだ! さらに「雰囲気を演出する」ものすら発表された。 昔から愛用しているランタンも使い続けたいが、利便性と安全性を考慮すればLEDランタンも見逃せないレベルにきているといえるだろう。 ロゴスが昨年発表して驚かせたのがトーチとランタンの2通りに使えるその名も「トーチランタン」。
雰囲気のよいウォームカラーが特徴。LEDの自在性を利用してこのような2WAY、3WAY商品が増える予感だ。 こちらもロゴスが販売して好評だった製品。「トリポッドライト」は防雨仕様で折り畳み式。手元を照らすだけでなく、三脚を利用してテントまわりやテント内でも使用可能。
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数年前からオートキャンプ場で見かけるようになった2ルームテント(クロスター)
コールマン「ラウンドスクリーン2ルームハウス」
リビング部も広く快適。就寝時や留守時は外から内部が見えない。 しかし、カップルや小家族でキャンプを行うのなら、2ルームテントが流行りになりつつある。 2ルームテントのメリットは思いのほか多い。 キャンプ初心者が難儀するのがタープの設営だ。経験が少ないとタープがきちんと張れない場合もある。無風ならよいが、風が吹くとタープがめくれたり、支柱が不安定になったりで往生してしまうのだ。 その点、テントは内部にシュラフや着替え、そのほかの持ち物を置いておけばそれが重りになって安定する。つまり、テントと一体となった2ルームテントはタープ設営の手間と面倒がなくなるばかりでなく、風や雨対策も万全なのだ。 数年前まではテントの扉部分が大型化され、それがタープになるタイプが主流だった。 しかし、最近の人気はリビング部が完全に確保された2ルームテントにある。 コールマンから発表された2ルームテントのうちのひとつが「ラウンドスクリーン2ルームハウス」。名称もテントでなくハウス! ラウンドスクリーンの後面にインナーテントをドッキングさせた製品だ。 定員4~5名でリビング部も広く保たれている。さらに、トップベンチレーションの採用で通気性を高め結露も軽減させた。スクリーンによって害虫対策もできる。 進化した2ルームテントが今年はさらに脚光を浴びるだろう。 |
昨年登場するや話題になったキャプテンスタッグの「マルチミニバーベキューコンロ」。
卓上で使用できるコンパクトサイズながら、バーベキュー、蒸し焼き、スモークに利用できる優れもの。カラーバリエーションも3種あり色鮮やかだ。 さらに、「個性的なキャンパー」が増えるという回答も多かった。 それは「山ガール」などのブームによって、女性が使いたくなるようなカラフルな製品が増えているのが要因だ。 従来ならシルバーしかなかったコッヘルなどでも、女性を意識したカラフルなものが販売され始めたのだ。 クッカーなども同様。これからは機能だけでなく、好みのカラーでアウトドア用具を選ぶ時代になりそうだ。 |
LODGEのダッチオーブンはアウトドア派に人気
SOTOから販売されている「おかもち香房」は持ち運びやすいデザインが好評
ソーセージメーカーも多種発売されている。今回は読者プレゼントの賞品ですよ!!
グルメグッズが注目されているのだそうだ。 キャンプといえばバーベキューが主流。加えてカレーも作りやすさから定番メニュー。それだけでは飽き足らない人たちが増えている。 まずは「ダッチオーブン」。 オランダ人が開拓時代の西部で売って歩いたということが語源と伝わるこの鍋の最大の特徴は、炭の上に置けること、そして蓋の上に炭が置けること。 上下からの熱はたとえばピザやパン焼きなど、さまざまな用途で活用できる。 お次はスモーク。 アウトドアメーカーのSOTOからも数種の燻製器が出ており、以前にもこの連載で燻製を取り上げたが、屋内では作りにくいだけに「アウトドアで遊ぶときに挑戦」という人が増加中だ。 そして、バーベキューの際にも食材にこだわりたいという人が注目しているのが、ソーセージメーカーだ。 どんな肉にどんなスパイスやチーズ&野菜類を合わせるかを考えながら、オリジナルのソーセージを作るのだ。 「グルメにこだわってこそ本格派アウトドア」という声が聞こえる2012年だ。 |
アウトドア用品メーカーの公式ホームページ(記事登場順)
●コールマン
http://www.coleman.co.jp/
●ロゴス
http://www.logos-co.com/
●クロスターテント
http://www.croster.co.jp/outdoor/tenttarp.html
●キャプテンスタッグ
http://www.captainstag.net/home/
●LODGE
http://www.lodge-cooking.com/index.html
●新富士バーナー(SOTO)
http://www.shinfuji.co.jp/contents/products/soto/index.html
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めたばかりの新米編集者。超がつくほどのアウトドア初心者のため、猛勉強中。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めたばかりの新米編集者。超がつくほどのアウトドア初心者のため、猛勉強中。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。