1. Smart Accessトップ
  2. おでかけマガジン(+バックナンバー)
  3. 冬ならではの豪快な遊び スノーモビル
「Smart Access」おでかけマガジン 毎月2回、「Smart Access」会員のみなさまへ、旬のドライブ&スポット情報をお届けします。
トップページへ戻る
雪原を疾走する。それがスノーモビルの醍醐味だ。本来なら足を踏み入れにくい銀世界に、スノーモビルといういわば雪上バイクを操って入り込む。スノーモビルの迫力ある騒音と、それを止めたときの静寂の世界。スノーモビルは冬のアウトドアスポーツの極みだ。
この連載で毎度おなじみのアウトドアや温泉に精通している我らがボス。
今回もボスのアウトドア・ライフのお話しから。



それは数年前のアラスカでの出来事だ。
当時、アラスカ政府観光局が日本に向けて熱心なPR活動をしていた。そのために、アウトドア雑誌などの仕事をしていたボスは、夏にも冬にもアラスカに招待され、アラスカのアウトドアを体験し、それを雑誌に掲載した。
夏にはアラスカの美しい河川で釣りを楽しむ。カリブの群れを追いかけ、ムース(ヘラジカ)との遭遇や、オジロワシの観察をしている。港町ではラッコがイカを食べている様子も観察したそうだ。



冬には氷河の上にセスナで降りたち、あるいは氷河が崩れる瞬間をセスナから見学。ある日は犬ソリに乗り、その夜は大温泉でビールを飲みながらオーロラを見物したという羨ましい限りのアウトドア・ライフをしている。
そのボスが言う。
「1日かけてのスノーモビル・ツアーは最高の思い出だったよ。夏の乗馬も良かったけれど、それ以上になんともいえない迫力があった」



アラスカ州のほぼ中央、オーロラの真下の街として有名なフェアバンクスの郊外、まるで西部開拓時代の馬車駅のような、バーカウンターも古風な建物がスノーモビル基地だった。
ガイドに従って準備を行う。まあ、準備といってもあらかじめスキーウエアのような防寒着を着用しているので、ヘルメットをかぶり、いただいた水やランチボックスを後部に装着するぐらいだ。
そして、出発。まずは広大な雪原を行く。これはけっこう快適だそうだ。それでも、新雪の上なので、それほどのスピードは出せない。フワフワとした足場を楽しむ感触だ。
しばらく走ってから、凍った河川の上の走行となった。実は、凍った河川の上がもっともスリリングなのだ。一面の氷だから迷わずにスピードが出せる。
ガイドの後を追ってフルスロットル。アラスカの冷たい空気がわずかに露出したゴーグルとマスクのあいだの肌を突き刺すが、それ以上に爽快感がすごい。一行8人。フルスロットルを競うように氷上をすっ飛んで行く。



それからの約2時間は森の中。これがやっかいだったらしい。
なにしろ、アラスカの巨木の森の中を行く。木の間を縫っていくわけだから、ハンドルを左右に激しくきらないといけない。木のまわりの穴には最善の注意を配る。
森の中の雪というのは一定の積雪ではない。凹部もあれば、凸部もある。そこをまるでロデオのように、上下に揺られながらスノーモビルを操作するわけだ。
氷の上のように、スノーモビルに腰を下ろせない。ずっと中腰で走行を続ける。



スタートしてから約3時間。スノーモビル一行は森をやっと抜け、高台の開けた場所に停車させた。運悪く、まわりはうっすらと霧。ガイドが熱いコーヒーを配る。
コーヒーをすすり、スノーモビルに積んできたサンドイッチを頬張る。そのとき、周囲の霧が晴れて、目の前にはアラスカ最高峰マッキンレーの雄姿。
「あれは感動したなぁ」
ボスは未だに当時を思い出して自慢する。
近年は雪上のスポーツも多様化して、スノーモビルを楽しめるところも増えてきた。
ボスが経験したアラスカの1日ツアーほどワイルドではないが、それでも十分に冬のアウトドア・ライフを満喫できる。
それができるところをいくつか紹介しよう。
[北海道 札幌から]

札幌の中心地から無料送迎もあり。日本最大級の山岳コースでスノーモビルを楽しむ。
走行距離は90㎞というから、まさにアラスカ並みの迫力だ。

http://h-takarajima.com/detail/index/692?cvsg=w02107
[北海道 音更町十勝川温泉]

初心者のためのレッスンコースも整備。北海道でも有数のハクチョウ飛来地周辺をスノーモビルでめぐる北海道ならではの贅沢なコース。

http://www.nature-tokachi.co.jp/012.htm
[福島県 耶麻郡北塩原村]

温泉宿泊施設でありながら、さまざまなアクティビティを行っている。スノーモビルもそのひとつで、「走行体験」から本格的なツアーまで実施。

http://www1.ocn.ne.jp/~stella-1/index.htm
[群馬県 利根郡みなかみ町藤原]

専用コースを5周する「体験ドライブ」などを実施。また、インストラクターと一緒に乗る「タンデムドライブ」などもあり、初めての人にぴったり。

http://www.minakamikogen200.jp/activity/ski/snowmobile_exp/index.html
[新潟県 南魚沼郡湯沢町神立]

コース整備は万全で、スノーモビルのライセンスも取得できる。3級は半日コースで取得でき、2級を取得すればマウンテンツアーにも参加が可能。

http://yuzawa-culture.com/04mobile.html
[長野県 北安曇郡白馬村北城]

白馬の山々を背景に、雄大にスノーモビルで遊ぶ。レッスンからツーリングまでプログラムは盛りだくさん。スノーラフティングも体験できる。

http://hakuba.lion-adventure.com/snowmobile/
日本産のスノーモビルといえばやはりヤマハ発動機。全国のゲレンデにスノーモビルランドを設置して「スノーモビル試乗体験」などを実施している。その数は約40カ所。まずはサイトをチェックして実施しているスキー場を調べてみよう。

http://www.yamaha-motor.jp/snowmobile/gelande/

※スノーモビル・ツアーなどの実施については天候、積雪に左右されます。おでかけ前に確認ください。また、掲載した写真はそれぞれのホームページより「告知」を目的にお借りしました。


●オートキャンプ場ガイドおよびオートキャンプ場の予約なら
社団法人 日本オート・キャンプ協会
http://www.autocamp.or.jp/
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
  • スポット特集
  • B級グルメ特集
  • オートキャンプ特集
  • レジャー&リゾート特集
  • ロケ地特集
  • 絶景特集
  • 子供といっしょにお出かけ特集
  • 特産品・名産品特集
  • 温泉・スパ特集