「思い出深いキャンプ」の一つの要素が美しい星空です。星空の下で過ごす夜のひととき。素敵な星空があれば申し分ありません。2019年の天体ショーカレンダーをお届けします。この日に合わせて2019年のキャンププランをたててみてはいかがでしょう!?
高規格オートキャンプ場などは外灯が整備されているものです。とはいえ、やはり家の中とキャンプ場は違います。月の明かりや星空のない夜は闇に包まれます。
しかし、月が輝いてくれれば夜のキャンプ場もぐっと明るくなります。とくに、それが満月であれば。そこで2019年の満月の日をお知らせします。
●1月21日(月)
●2月20日(水)
●3月21日(木)「春分の日」の祝日です。
●4月19日(金)
●5月19日(日)
●6月17日(月)
●7月17日(水)
●8月15日(木)「お盆」などの夏休みの方も多いのでは。
●9月14日(土)16日は「敬老の日」で3連休になります。絶好のキャンプ日和になりそうです!
●10月14日(月)12日からの3連休の最後の夜です。
●11月12日(火)
●12月12日(木)
2019年の「中秋の名月」は9月13日(金)、そして満月が9月14日(土)。この連休はキャンプ場も混雑しそうです。人気キャンプ場の予約は早めに!
たとえば金星と木星が接近する夜があります。天体望遠鏡があれば、地球と同じように太陽のまわりを回る惑星は、距離も近い(といっても遙か彼方ですが)ので、模様もはっきり見えます。
惑星と惑星が近づく夜は次の日です。
●1月23日(水)金星と木星が接近=明け方の南東の空
●2月18日(月)金星と土星が接近=明け方の南東の空
●6月19日(水)水星と火星が接近=夕方の西の空
●11月24日(日)金星と木星が接近=夕方の南西の空
●12月11日(水)金星と土星が接近=夕方の南西の空
ちなみに、天の川の両側にある「ひこぼし」(わし座のアルタイル)と「おりひめ」(こと座のベガ)が年に一度会うという伝説に基づく「七夕」は8月1日(木)です。
1月4日(金)のしぶんぎ座流星群にはじまり、12月23日(月)のこぐま座流星群まで2019年も13回ほどの流星群が現れます。ただし、時間や月との関係などによって、注目すべき流星群はそのすべてではありません。
2019年に注目したい流星群はこれ!です。
(日にちは予想です。)
●5月6日(月)みずがめη流星群
ハレー彗星を母天体とする流星群。極大時間は23時。月明かりもなく好条件で観られる可能性が高い。
●7月30日(火)みずがめ座δ流星群
夜明け前に月が出るものの、日没後から深夜まではいい条件がそろいそう。キャンプシーズンでもあるので、見逃せない夜となるでしょう。
●7月31日(水)やぎ座α流星群
この週は「流星群ウィーク」と呼べそう。こちらも月明かりの影響が少なく、好条件での観察が期待できます。
7月の最終週はお休みをとって、「流星群キャンプ」が素敵です。
●4月22日(月)・23日(火)こと座流星群極大
●8月13日(火)ベルセウス座流星群極大
●10月22日(火)~24日(木)オリオン座流星群
●11月18日(月)しし座流星群極大
●12月14日(土)・15日(日)ふたご座流星群極大
上記の5つは注目すべき流星群ですが、2019年は月の明かりが強かったり、下弦の月が放射点の近くで輝いていて、観測の条件はそろっていません。その意味では2019年は流星群の“当たり年”とはいえそうにありません。
キャンプ場のサイトを検索してみると、「星空観察体験」などを行っているキャンプ場が全国各地で見つかります。
その多くはキャンプ場の管理人さんが星空を熟知していて、日にちを設定して「星空観察」や「星空講座」を行っています。
ほとんどの場合はキャンプ場がもっている天体望遠鏡を使って、交代で観察するというスタイルです。ずっと観察していられない…というデメリットはありますが、自前の天体望遠鏡を持ち込む必要がないので、手軽に天体観察が楽しめます。
解説者がいるので、ピンポイントで観察できる、あるいはさまざまな星座を知るチャンスでもあります。
おでかけしやすいキャンプ場を検索し、「体験教室」などのコンテンツ内に天体観察があるかどうかをチェックしましょう。
☆
キャンプ場の中には天文台をもつところ、あるいは天文台にキャンプ施設があるところもあります。そんなキャンプ場を二つご紹介します。
●堂平天文台 星と緑の創造センター
バーベキュー施設やキャンプ施設に加えて天文台もあります。 もちろん、星空観望会も随時開催されています。本格的な施設なので、より以上に奥の深い天体観察ができるでしょう。 場所は埼玉県ときがわ町と都心からは比較的近い場所にあります。 https://www.town.tokigawa.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=11574
●高ソメキャンプ場
長野県松本市奈川にあるキャンプ場なので、冬期は積雪量も多く閉鎖になります。そのぶん、都会と離れ、自然に恵まれたキャンプ場です。場内には水芭蕉の池や広大で乗鞍岳の眺望に恵まれた釣り池があり、林間オートキャンプサイトが100区画(AC電源付き10区画)、バンガローがあります。
釣り池の向かいの山の上に天文台があり、繁忙期には星空観察会を実施しています。
https://www.nagawa-sinko.jp/takasome
☆
キャンプに星空は欠かせない要素です。都会のネオンから離れたキャンプ場は、星空を観るのに最適なところです。
天体ショーが楽しめる夜に予約を入れたり、天文台があるキャンプ場を訪れたり…。2019年のキャンプは、「星空観察キャンプ」もプランニングしてみてください。
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。