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  3. 連載第16回 コンパクトカメラの得意技! 広角マクロ写真を楽しもう!!
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前回、コンパクトカメラと一眼レフカメラの異なる点を説明しました。今回は「携帯しやすい」という利便性の良さ以外のコンパクトカメラの利点を考えてみましょう。それは、なんといっても「広角マクロ」にあります。そして、そのテクニックはスマホなどでも応用できるのです。
前回、このコーナーで「コンパクトカメラで上手な写真が撮れない理由」を解説しました。
しかし、コンパクトカメラだからといって上手な写真が撮れないというわけではありません。コンパクトカメラにはコンパクトカメラなりの得意技があり、それを知っておけば、デジタル一眼レフ顔負けの写真が撮れるのです。



そこで今回は、実際にプロも用いるコンパクトデジタルカメラの「得意技」を紹介したいと思います。
ちなみにこの得意技。今はやりのスマホやiphoneのカメラでも使えるので、ぜひチェックしてみてください。

写真A・Bは、線路脇にあったそば畑を、同じコンパクトデジタルカメラで、同じ位置から撮影した写真です。
写真Aは望遠で、写真Bは広角で撮影しています。
2つの写真のうち、そば畑が広く感じるのはどちらでしょう。写真Bのほうが広く感じていただけたのではないでしょうか。

写真Aでは大きく写っていた遠くの建物や山が、写真Bではかなり小さくなり、さらに手前側のそばの花は写真Bのほうが大きく写っているためです。
これは焦点距離が短くなるにつれ、遠くにあるものは小さく、自分の近くにあるものは相対的に大きく写るというレンズの特性によるものです。

小さな花畑であっても、見た目以上に広く写すことができる。それが焦点距離の短い広角レンズの特徴です。焦点距離が短いコンパクトデジタルカメラでは、この特徴がより生きてきます。これを利用しない手はありません。

写真A

写真B

コンパクトデジタルカメラにはもうひとつの強みがあります。
それは、マクロ(近接撮影)に強いという点です。

写真C・Dは概ね同じ範囲が写るように焦点距離を調整し、デジタル一眼レフ(写真C:焦点距離25㎜)とコンパクトデジタルカメラ(写真D:焦点距離4.4㎜)で花にできるだけ近づいて撮影した写真です。
ご覧いただければ一目瞭然。コンパクトデジタルカメラで撮影した写真Dのほうが、手前の花が大きく写っているのがおわかりいただけると思います。

マクロに強いコンパクトデジタルカメラのほうが、一眼レフよりも花に近づけるという、もうひとつの特徴となります。

写真C

写真D

上記したコンパクトカメラの2つの特徴を利用すると、手前にあるのもは極端に大きく、遠くのものはより小さく広範囲に写すことができます。

写真E・F・Gはその作品例です。
写真Eはホーム脇のムクゲの花と、その脇を通過する列車を同時に撮影し、旅情感を表現してみました。
写真Fは今年の春に撮影した写真ですが、背後に写るビルに迫る大きさでサクラの花が写るおもしろい作品にしてみました。
写真Gは草むらで暮らすショウリョウバッタの顔デカ写真です。一眼レフではレンズを改造でもしなければ撮影できない虫の目線のような写真が、コンパクトデジタルカメラなら簡単に撮影できてしまいます。



これらの特性を生かし、みなさんもどんどん「広角マクロ」に挑戦してみてください。従来にない斬新な1枚がものにできるかもしれません!

写真E

写真F

写真G
< PROFILE >
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘンステーション」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。



稚内空港着陸前、利尻島を眺めて
今回は趣向を少しばかり変えて…。
写真のおもしろさにはまると、いろいろなものが撮影したくなります。
筆者もそうでした。
そこで、「写真コレクション」をはじめました。
最初の被写体となったのは空港です。筆者は仕事で全国に行くことが多く、その都度飛行機を利用していました。通常なら空港は通過してしまうだけの場所かもしれません。そこで、コレクションルールを決めました。
  • 空港の外観を撮影する
  • その空港の名物を撮影する
  • レストランによって地域色のあるものをオーダーして撮影する
  • できるだけ飛行機の写真も撮影する
以上です。
そして、帰宅してから整理をして、空港ごとのファイルを作っていきます。
これが「写真コレクション」です。現在、国内54空港のファイルがあります。



このコレクション、まずは天候待ちができません。“偶然”が重要なポイントなってきます。でも、それもまたよし。さらに、時間が経過して撮影したころとは異なる空港もあるでしょう。滑走路や飛んでくる飛行機も異なっているケースもあるはずです。

しかし、切手などのコレクションと同じで、撮影したときのことが思い出されればいいし、撮影した瞬間が大事なのです。どうぞ、写真コレクションを始めてみてください。
それでは、空港コレクションの一部をご覧ください。

雨上がりの北海道・紋別空港

牧草の中にあるような北海道・中標津空港

羽田空港第2ターミナル完成の日に

大島空港は今日も雨だった…。

朝陽の新潟空港

自衛隊機が飛び立つ石川・小松空港

海の真ん中の空港、関西空港

ヤシの木も見える徳島空港

まるで公園のような島根・萩・岩見空港

印象的だった広島空港の壁画

名物、フグのひれ酒を楽しんだ山口宇部空港

海外路線も豊富な福岡空港

シーサー印の飛行機がいた沖縄・宮古島空港

http://www.ows-npo.org/olympus/photocon2012.html

海で撮影した友達や家族と一緒の写真、海で観察したもの、海の景色の写真コンテストです。
ただし、撮影者は小学3年生から中学3年生まで。本人が撮影したものを応募ください。
夏休みの楽しかった海の思い出、これから出かける秋の海などでお子さんが撮影した写真の中からベストショットを選び出しましょう。

応募締切:2012年11月11日

最優秀賞(1点)、優秀賞(3点)からOWS賞、オリンパス賞、入賞(32点)まで。賞状と副賞にデジタルカメラ(入賞は賞状のみ)。
また入賞までの40点は12月8日~12月22日まで東京・神田小川町の「オリンパスプラザ東京」にて展示されます。
編集部が取材で出かけて撮影したたくさんの写真の中から、壁紙向きの写真をプレゼントします。お気に召されたら、壁紙などにお使いください。



撮影ポイントでも触れた筆者の「空港写真コレクション」からお届けします。
羽田空港第2ターミナルができた直後に撮影したものです。晴れた朝、たくさんの乗客を乗せたジャンボが滑走路に向かっています。
朝の羽田と対照的な沖縄・宮古島空港の夕暮れ時です。B747に比べると小さなB737が飛びたっていきます。
北海道・利尻空港です。珍しいのはボンバルディアの後ろに滑走路点検用の飛行機が飛んでいることです。
熊本空港に駐機しているトリプル7。熊本市と阿蘇のあいだにある熊本空港はこんなに緑豊かです。
< 著者PROFILE >
構成と写真
篠遠行彦
東京都生まれ。雑誌編集長などを経てカメラ&ライターになる。かつてはパキスタンの日本総領事館に勤めていたという異色の経歴をもつ。
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