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キャンピングカーやミニバンなどでアウトドアライフを楽しんでいる人に朗報がある。現在、くるま旅を推奨する日本RV協会が推進する宿泊型駐車場「RVパーク」の設置が全国で進んでいる。これを利用すれば、低予算での安心な車内泊が可能なのだ。

道の駅型
道の駅の駐車場内に設けられたタイプ。地元の食材なども購入しやすい。

RVパークおおた【群馬県太田市】


RVパーク道の駅 南きよさと【山梨県北杜市】
温泉型
温泉や日帰り温泉の駐車場に設けられており、就寝前に入浴できる。

RVパークさかた温泉【青森県上北郡七戸町】


RVパーク龍神温泉【長崎県大村市】
牧場型
農園や牧場に設置されたタイプ。園内に駐車してさまざまな体験も可能。

RVパークつどい農園【北海道旭川市】
リゾート型
海や山のリゾート施設内に設置され、リゾート内の施設で遊ぶことも。

RVパーク サンリゾート仁尾【香川県三豊市】
民宿・ホテル型
民宿やホテルの一画に設置され、その施設の浴場なども利用ができる。

RVパークあじがうら【茨城県ひたちなか市】
アウトドア型
自然の中に設置されており、車外でのBBQなども可能。

RVパーク狩太23【埼玉県飯能市】
テーマパーク型
もともと人気のあるテーマパークや名所に設置された。

RVパーク犬山ローレライ麦酒館【愛知県犬山市】

5月14日現在で全国に25カ所。近い将来に100カ所のオープンをめざすのが「RVパーク」だ。

「RVパーク」はいうなれば宿泊型有料駐車場。24時間使用できるトイレなどの設備がある「道の駅」「日帰り温泉施設」「リゾート施設」の大型駐車場の一画に設置されるケースが目立つ。

普通の駐車場より区画が広く設けられ、エリア内ではイスやテーブルを出すことも可能だ。

また、100Vの電源供給設備があるので、キャンピングカーの電源を確保したり、ワンボックスカーであっても例えば車内に積み込んだ電子レンジやオーブントースターなどの電源を得ることもできる。さらに、面倒なゴミの処理費用も利用料に含まれている。

「RVパーク」をオープンするには、くるま旅を推奨する日本RV協会の認定が必要だが、それには一定の基準がある。



◆ゆったりした駐車スペースをもち、1週間くらいの滞在も可能
◆24時間利用可能なトイレがあること
◆100V電源が使用可能なこと
◆入浴施設が近隣にあることが望ましい
◆ゴミ処理が可能
◆入退場制限が緩やかで予約が必須でないこと



一方、利用規定としては以下となる。

◇原則として予約は不要(ただし、満車のおそれもある)
◇区画内にテーブルとイスを出すことは可能だが、車外での調理は不可
◇直火は禁止
◇キャンピングカー以外も利用可能



これらを総合すれば、予約なしで訪れて空いている区画を確保すれば、近隣の入浴施設を利用したあとに、車外で寛いで、就寝時間はクルマで1泊が可能というわけだ。

しかも、料金も安く設定されている。オートキャンプ場にキャンピングカーで1泊すれば5000円前後掛かるが、RVパークでは1000円前後が相場なのだ。

日本RV協会が全国にRVパークの設置を推進している理由には、主に安全性と安心感、そしてマナーの徹底がある。

もうずいぶん前になるが、一般道の路肩の空きスペースに停めて宿泊していたキャンピングカーが、心無いものたちに襲われるという事件が起きた。

大事件に至らなくても、人気のない場所で車中泊するのは不安が伴う。その点、管理体制がしっかりしているRVパークは安心だ。

さらに、キャンピングカーが車中泊をすることによって、マナー違反問題もここ数年起きている。

たとえば、混雑する道の駅の駐車場の一画に長い時間滞在する、ときにはテーブルや調理器具まで車外に出して2区画を占拠する。これらのマナー違反は多くのトラブルを起こしてきた。

こうした問題にも終止符を打つのがRVパークの利点なのだ。

なにしろ、RVパークは「宿泊型有料駐車場」であるから、そこの区画に1泊し、なおかつ区画内にテーブルやイスを出すのはそこにクルマを停めた人の権利でもある。存分に活用したいものだ。

ちなみに、自動車道のサービスエリアやパーキングエリア、道の駅の一般駐車場は宿泊スペースではなく「休憩所」。宿泊場所として堂々と長時間駐車するのは、マナー違反と言わざるをえない。

RVパーク設置の推進は、こういったマナー違反撲滅の背景もあるのだ。

RVパークは全国の道の駅、日帰り温泉施設、オートキャンプ場などと連携して設置が進められているので、当然、それらの施設の一画を利用している場合が多い。

しかし、最近ではリゾート施設や個人経営の牧場、キャンプ場などと提携しているケースが増え、個性的なRVパークも増えている。

旅の目的によってこれらを有効利用すれば、効率的なアウトドアライフ、くるま旅が楽しめるだろう。

たとえば、海や山のリゾートのRVパークを利用すれば、その施設内のビーチなどで1日遊ぶこともできる。

おもしろいのは、ビール園などにも設置されたことだ。普通なら、ドライバーの飲酒は厳禁だ。しかし、そこのRVパークに宿泊するのなら、試飲や夕食時にレストランでできたてのビールを楽しむこともできる。

こんなRVパークの利用の仕方もあるのだ。



アウトドアやくるま旅を経済的に、より楽しむために。キャンピングカーユーザーも、車内で宿泊しやすいミニバンなどの所有者も、効率よくRVパークを利用したい。

※ページ制作にあたり、日本RV協会くるま旅「RVパーク」より写真データをお借りしています。

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< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
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