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「晩秋の早朝はカメラマンにとって最高の時間」と越カメラマンが言います。その秘密は“霧”にありました。最高の1枚をものにするために、晩秋は早起きしてでかけてみませんか? 霧のおすすめスポットも紹介します。
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一日一日、日が短くなり、日増しに朝が冷え込んでくる晩秋は、私が1年でもっとも好きなシーズンです。その理由は晩秋には霧が頻繁に発生し、フォトジェニックなシーンが目白押しだからです。
霧が頻繁に見られるのは早朝の時間帯。放射冷却現象によって、湖沼や河川、山肌などから霧が出現します。しかも、森の奥深くまで出かけずとも、住まいの近くでも充分に撮影可能なのです。
今年の晩秋は、ちょっと早起きをして霧探しに出かけてみませんか? 今回はオススメスポットも少しだけですが紹介します。
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新潟市北区にある福島潟で撮影した朝霧の風景です。渡って来た冬鳥たちが餌場へ向かうところをとらえることができました。
水面からは朝霧が立ち込め、逆光に際立っています。周囲には送電線や住宅等が建ち並んでいるのですが、霧に隠れてほとんど見えません。
このように、霧が発生すると見慣れている風景が一変します。しかも、この場所は日本海東北自動車道の豊栄新潟東港ICから車で10分くらいの場所。
山奥まででかけずとも、ちょっとした水辺があるだけで、辺りの邪魔物を霧が隠して、別世界の風景が出現します。これを逃す手はありません。
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写真B・Cは、私の住んでいる家から車で5分ほどの場所にある小さな溜め池です。
朝霧が湧き上がった日、日の出を狙って撮影しました。
写真Bは日の出直後で霧が立ち込めていましたが、写真Cを撮ったときは、日の出から5分くらいが経ち、霧が晴れ上がっています。
写真Bの段階では隠れて見えていませんが、写真Cでは周囲に送電線の鉄塔など邪魔なものがいっぱい。遠くに望む筑波山を狙ったものの残念な結果に……。
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写真D・Eは11月の下旬に撮影した谷沿いの山肌です。
初雪がうっすら積もっているものの、フラットな光線状態の写真Dはいまいちインパクトに欠けます。
それに対し、朝の日差しに立ち上る霧が映える写真Eは、画面全体にメリハリがあり、ドラマチックに感じられます。
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霧が立ち込める杉林に朝の日差しが降り注いだタイミングで撮影したのが写真Fです。
この写真のポイントは、日が差し始めたときに撮ることと、カメラが算定した露出よりやや暗めに(露出補正をマイナスに)することです。暗めにすることで、光芒がより引き立って見えます。
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以前この講座で雨のあとは霧が出やすいという話をしましたが、晩秋の早朝はなおさらです。ほかの季節以上に霧が発生します。
雨の日の後の晴れた日にとくに狙ってみたいのが、写真Gのような少し小高い山の展望台から望む雲海です。地上では霧がかかって何も見えなくても、山の上は晴れているのはしばしば。実は、地上で発生した霧を高い所から見たのが雲海なのです。
ちなみに写真Gは栃木県栃木市にある大平山から撮影したものです。うっすらしていますが、画面右上に雲海の上にぽっかり顔を出した富士山が写っています。
ちなみに、この大平山、栃木の中心部から車で20分もかからない標高341メートルの山。別名「陸の松島」と呼ばれていて、霧の上から付近の山々を見ると島のようであることから、そう呼ばれています。
また、兵庫県朝木市にある竹田城跡は、雲海に包まれた城跡が天空に浮かんでいるように見えることから「天空の城」と呼ばれています。ここも霧の名所で、やはり晩秋がベストシーズンです。
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霧の風景を美しく撮るためのタイミングを紹介したいと思います。
写真Hは、辺り一帯に霧がかかっているとき、写真Iは画面に霧の切れ間が入ったときに撮影した写真です。
写真Hは画面全体が真っ白で、何を狙ったのかがわからなくなっています。しかも、この状況ではAF機能によってピントが合わない可能性があります。
写真Iのように、霧の風景を狙う場合は自分がポイントにしたい被写体に霧がかかっていないタイミングを狙うことが大切です。
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最後に撮り方のポイントを整理しておきます。
1.遠くに行かずとも近くにいいポイントがある(とくに池、湖、川などの水辺)。
2.霧がかかっている日は、小高い山から見下ろすと雲海が見られる場合がある。
3.露出はやや暗め(アンダー目に)。
4.霧の合間を狙ってシャッターを切る。
この4項目を意識してぜひ、挑戦してみてください。傑作をものにするには、晩秋の早起きドライブがチャンスなのです。
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘンステーション」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。
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9月のスーパームーンをはじめ、オリオン座流星群など今年は天体ショーの当たり年。空気が澄むこれからの季節、星空写真を撮影に行きましょう。
必需品はカメラをしっかり固定できる三脚。
そのうえで、シャッター速度を20秒、1分、2分…といろいろ試しながら、星空写真に挑戦してみましょう。
これができるのもデジタルカメラのおかげです。筆者はかつてアラスカでオーロラ撮影をしましたが、当時はフィルムだったもので、現像するまで出来栄えがわかりません。
30秒から20分まで段階的にシャッター速度を変えていき、やっといい写真をものにしました。
その場で画像が確認できるデジタルカメラ。星空を撮影するという新しい楽しみが増えました。
●『関東の星空スポット』
http://matome.naver.jp/odai/2128020149350890301
●『関西の星見スポット』
http://star-stars.rgr.jp/spot.html
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http://www.hoken-clinic.com/photo/
家族が「ほっと」くつろいだ瞬間や、家族の「元気いっぱい」な風景の写真、家族の「すごい!」や「おもしろい!」を撮影して応募しましょう。
毎日見ている家族の姿。ありのままを写すだけでも素敵な表情や、驚かされることがあるものです。
家族が被写体の身近なコンテスト、フォトコンテストの初応募もいいかもしれません。
応募受付期間:2015年1月12日(月)当日消印有効
賞 品:フォトコンテスト大賞:25万円(優秀賞10万円+大賞15万円)、優秀賞3名:賞金10万円、IQくん賞10名:QUOカード3000円
主 催:保険クリニック
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編集部が取材で出かけて撮影したたくさんの写真の中から、壁紙向きの写真をプレゼントします。お気に召されたら、壁紙などにお使いください。
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今年の夏もさまざまなところに取材で出かけました。わたしはプロカメラマンではありませんが、その都度、印象に残った風景を撮影しています。それは文章の書くときの記録にもなるからです。ゴルフ場、酒蔵、木造の古い駅舎…。どれも今年の夏の思い出です。
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。