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キャンプは基本的にいつ行っても楽しいものです。その楽しさをさらに増長させる日があります。これから本格的に始まる2017年のキャンプシーズン、そんな“狙い日”を一覧にしてお届けします!



高規格キャンプ場には夜間もずっと場内に灯りが点いているところが多くありますが、それでも満足なほど“明るい”とはいえません。キャンプに慣れていない方だったら、月の光は大きな味方になってくれます。
一方、ベテランキャンパーなら満月に煌々と照らされるより、新月の淡くロマンチックな夜に、焚き木を囲んでグラスをゆっくり傾けたいかもしれませんね。

【満月カレンダー】
2月11日(土)、3月12日(日)、4月11日(火)、5月11日(木)、6月9日(金)、7月9日(日)、8月8日(火)、9月6日(水)、10月6日(金)、11月4日(土)、12月4日(月)
※金、土、日曜日が案外多いですね!

【新月カレンダー】
2月26日(日)、3月28日(火)、4月26日(水)、5月26日(金)、6月24日(土)、7月23日(日)、8月22日(火)、9月20日(水)、10月20日(金)、11月18日(土)、12月18日(月)
※3月、4月、8月、9月のハイシーズンはウィークデイ、静かなキャンプができそうです。



キャンプ場の魅力は夜の時間が長いことです。街の光が遠く、空気も澄んでいるから夜空が美しい。さらに、夕食を終えてから就寝までの時間は、星空を楽しみながら寛いだひと時になります。
そんな夜に、流星などが見られたら素敵ですね。

【天体ショーが期待できる日カレンダー】
4月22日(土):こと座流星群
※現時点で記録のあるもっとも古い流星群。夜の9時ごろに盛んになるので、キャンプ場で迎えるのは最適でしょう。

5月6日(土):みずがめ座イータ流星群
※日本での観察はあまり好条件ではありません。しかし、明け方前に見られるでしょう。

7月末:みずがめ座デルタ流星群
※28日(金)の前後数日に、みずがめ座を背景に、デルタ流星群が見られます。

8月8日(火):部分月食
※午前2時過ぎから部分月食が始まります。ほぼ全国で見られます。

8月12日(土)~13日(日):ベルセウス座流星群極大
※3大流星群のひとつ。夜明け前のほうが見られる可能性が高いが、下弦前の月明かりの影響で条件的にはよくありません。13日の未明には1時間に20個ほどの流星が見られるかも。

12月13日(水)~14日(木):ふたご座流星群極大
※ほぼひと晩にわたって流星が期待できます。13日、14日の夜ともに1時間に70個前後の流星が見られるかもしれません。



テントキャンプに雨は少々やっかいなものです。雨降りキャンプもそれなりに雰囲気がありますが、撤収や後片付けを考えれば、やはり晴天のほうがいいのでは。
気象庁が1981年から2010年の30年の平均をまとめたデータを発表しています。おでかけの参考にしてください。
ちなみに、「晴天」とは雲量が2以上8以下の状態と定義されています。

【晴天率のよい都道府県TOP5】
1位 香川県:晴天日数249.5日
2位 愛媛県:晴天日数245.9日
2位 徳島県:晴天日数245.9日
4位 高知県:晴天日数245.1日
5位 大分県:晴天日数244.3日
※四国が上位を独占しています。四国にもいいキャンプ場がたくさんありますから、検索してみてください。ただし、四国は台風被害も多いところ。台風さえ来なければ快適なキャンプができそうです。

【晴天率の悪い都道府県WORST3】
ワースト3位 福井県:晴天日数168.9日
ワースト2位 新潟県:晴天日数168.7日
ワースト1位 秋田県:晴天日数158.5日
※こうしてみると日本海側は晴天率が悪いようです。富山、石川、山形、鳥取、島根もワースト10位以内にランキングされています。



特異日とは偶然とは思えない確率で特定の天気になる日をいいます。
1920年代にドイツの気象学者によって研究、発表されている概念です。たとえば、1964年の東京オリンピックの開幕日は10月10日でしたが、1959年に発行された気象学ハンドブックに、10月14日が晴れの特異日で、その前後の晴天率も比較的いいとされたからです。
このような晴れの特異日を狙ってみるのもいいかもしれませんね。反対に雨の特異日は避けるのが無難かも。

【首都圏を中心とした晴れの特異日】
3月14日(火)、6月1日(木)、10月14日(土)、11月3日(金)

【首都圏を中心とした雨の特異日】
3月30日(木)、6月28日(水)、7月17日(月)、9月12日(火)

【その他の特異日】
4月6日(木):花冷えの特異日、8月18日(金):猛暑の特異日、9月17日(日):台風襲来の特異日、9月26日(火):台風襲来の特異日
※過去の気象記録に基づき、降雨日が50%以上などの日が特異日となっていますが、最近は異常気象なので2017年はどうでしょうか。
しかし、確かに11月3日の文化の日はよく晴れますね!



一粒が何倍にもなるという最高に運のよいのが「一粒万倍日」。最近では宝くじ売り場にも「一粒万倍日」と掲示されることが多いので、なんとなく浸透していますね。
この日は「何かを始めるのにいい日」でもありますから、初めてキャンプにももってこい。キャンプでの新たな試みもいいでしょう。
ただし、お金を借りると、それもどんどん増えるという説もあるので気を付けて。
さて、2017年の一粒万倍日は全部で50回以上ありますが、キャンプに行きやすい土、日曜と祝日が重なる日をピックアップしてみました。

【土、日曜と重なる一粒万倍日】
1月28日、2月12日、2月19日、3月11日、4月22日、5月28日、6月11日、6月24日、7月9日、7月30日、9月30日、10月7日、10月22日、11月18日、11月19日
※赤字の日は「大安」とも重なる超ラッキーデイです!

【祝日と重なる一粒万倍日】
5月5日(金)こどもの日、9月18日(月)敬老の日、11月3日(金)文化の日
※晴天率もよければ運もよい11月3日は狙い目ですね。

さて、満月の日が晴れるのか、天体ショーが見られるのか、特異日はそのまま特異日なのかはわかりません。
でも、キャンプを企画するときに、こんなことも配慮してみたらいかがでしょうか。
一粒万倍日にキャンプ場でいいことがあったら、これはもうたまりませんね(笑)。

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< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
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