晩秋までの“収穫の秋”は、春から梅雨の前の時期のようにキャンプに最適なシーズンです。これからキャンプを計画している人も多いでしょう。そこで、キャンプに便利な用品を「100円ショップ」で見つけてみました。
キャンプ業界の1年を見ると、テントやタープなどの大物やランタン、バーナーなどの必需品の新製品が店頭に並ぶのは春先です。新しい機能を搭載したり、斬新なデザインの魅力たっぷりな新製品が春先から店頭を飾ります。
アウトドア派ならテントなどの“大物”は、春に購入という方が多いのではないでしょうか。
夏を過ぎれば、これらは「セール品」になることも珍しくありません。お安く買えるという利点も大きいのですが、言葉は悪いですが“売れ残り”感も少々…。
また、春に買いそびれた方や、テントやタープなどが買い換え時期を迎えた方は、来春まで待って新製品をというケースも少なくないでしょう。
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そこで、これからの第2のキャンプシーズンに注目したいのは“小物類”です。
晩秋までは涼しく、収穫の秋の恩恵で現地で買う野菜などがおいしく、さらに星空も一段と美しさが増します。
こんな素敵なキャンプシーズンを、より快適にするのは小物類といってもいいでしょう。でも、「そのために予算をかけるのはちょっと」と言う人のために最適なのが100円ショップです。
100円ショップを利用している人は多いでしょうが、一つひとつの棚をじっくり見ていくと、キャンプで役立ちそうな小物がたくさんあります。
編集室スタッフが、“アウトドアの目”で、大手100円ショップの「ザ・ダイソー」の陳列棚を見てまわりました。
オートキャンプ場の区画サイトを利用するときに、あると素敵なグッズです。
サイトは他人の家と同じです。他のファミリーと親しくなってキャンプ仲間になりたいと思っていても、他のサイトに出向いて話しかけるとなると難しいものです。
そんなときに、こんなボードをテントやタープに吊しておけばどうでしょう。初対面でもキャンプ仲間の意識から、気軽に会話ができるのではないでしょうか。
ソーラーで点る地面に突き刺すタイプのライトです。テントやタープのまわりをほんのりと明るくします。夜間にトイレ棟から帰って来るときも目立つし、秋の夜長をほっこりさせます。
写真は300円のタイプですが、100円のものもあります。
アウトドアにあれば便利な小物たちを集めてみました。
アウトドアでの必需品も100円ショップで売っています。100円なのに指針がブレにくく見やすい設計です。方角がわかれば、星空観察ももっと楽しめますね。
簡単に組み立てられる携帯イスです。アウトドアでは作業などをするときに、軽く座りたい場面が多くあります。こんなときに重宝します。
※200円の商品です。
座るときも、ごろりと横になるときも便利な、クッション性のある小型のレジャーマットです。
160×190cmの大型アルミシート。芝生のサイトだったらレジャーシートとしても使えますし、テントの下に敷けば防水や防寒にも役立ちます。夜間、急に冷えたときは毛布代わりにも。
猛暑時に比べれば、秋のキャンプは気温もちょうどよく、テント内で熟睡できる条件が揃っています。さらに、こんな小物があればいうことありません。
コンパクトに畳めるエア枕です。本来はトラベルコーナーにある飛行機内を快適に過ごすためのグッズですが、シュラフの下に置いても快適です。
肌触りのいい起毛素材のアイマスクです。テントは太陽の光を通すので、日の出と同時に目が覚めることも珍しくありません。日の出時間が遅くなる秋といえども、予定より早く起きてしまうものです。そんなときにアイマスクがあれば熟睡できます。
耳センも付いています。
ポケットサイズなのに、広げれば130×210cmとおとなでも十分なサイズです。秋は予想以上に夜中に気温が下がるケースもあります。そんなときに、これを広げればポカポカとしっかり眠れます。
防災用品としても備えておくといいですね。
テントの前に並んだ靴。どうも臭いが気になる。こんな経験はありませんか? アウトドアで遊べば汗をかき、靴内はむれるものです。就寝前にアウトドアシューズを脱いだときに、シュッとスプレーしておけば、臭いは気になりません。
朝のテント内。不思議にいろいろなゴミが落ちているものです。そのまま撤収してしまうと、次に設営するときにあまりいい気分はしません。撤収前にブラシとちりとりを使って、テント内を清掃しましょう。
テントライフの醍醐味はアウトドア料理です。しかし、家庭のキッチンとは異なり、冷蔵庫も水道もシンクもキッチンまわりにはありません。そんな不便なアウトドア・キッチンを便利にするグッズです。
本来は干し野菜や乾物保存などに使うのですが、アウトドアで重宝する逸品です。秋に収穫した野菜類だけでなく、ネットが虫を防いでくれるのでアウトドア用の軽い食器類などを入れるのにも最適です。
こちらの商品は150円です。
ピーラーで野菜の皮をむくと、その皮は思いの外散らかります。シンクがあれば処理も簡単ですが、ゴミをきちんと処分するのがルールのアウトドアではやっかいです。こちらは皮が散らからないので、とても重宝します。
アウトドアでも調理や食事にオイルや醤油は必要ですが、それほど多くの量は持って行けません。そこで、これ! かけ過ぎを防止するだけでなく、コンパクトに持ち運びできます。
アウトドアではむやみに洗剤を流すのは御法度です。その点、水だけで汚れを落とすこの商品は、まさにアウトドア向き。ブロックタイプ以外にもさまざまなタイプが販売されています。
高級でおしゃれな食器類を並べるわけにはいきませんが、アウトドアならではの楽しい食卓の演出方法があります。軽く、持ち運びが便利で、それでいてかわいいアウトドアに最適なテーブルグッズをご紹介します。
これがひとつあれば、お箸、スプーン、フォークの3役をこなします。ケースに入っているので、持ち運びにも便利。まさに、アウトドアに適した商品です。
通常はヨーヨーのようなサイズとかたち。上蓋を開けて、内部を引き出せば200mlが入るコップになります。カラビナも付いているので、ズボンなどにぶら下げて持ち運びできます。
プラスチック製で割れる危険の少ないジョッキ型のコップです。蓋とストローも付いています。アウトドアのテーブルは、どうしても安定感が足りません。その点、これなら小さな子どもでもこぼす心配がありません。
ゆでたまごのカラがするりとむける道具です。調理が簡単なゆでたまごはアウトドア朝食の定番ですが、カラがぼろぼろだと掃除がやっかいです。これがあれば、カラの処分も楽になります。
安定感が少々足りないアウトドアのテーブルでの味方です。牛乳パックや紙パックのスープ、ジュースなどはゴミ処理が楽なので、アウトドアで愛用されていますが、飲み残したときにこれがあれば安心して保存できます。
シーサイドキャンプで食べたいカキやハマグリなどの貝類の中身を取り出すためのナイフです。
「天高く馬肥ゆる秋」ならいいのですが、「秋の長雨」だとキャンプでは少々困ってしまいます。雨の日に役立つグッズも100円で買えます。
全面舗装だと歩くのは比較的楽ですが、キャンプ場としては味気ないものです。反面、自然を大事にするキャンプ場では、雨だとぬかるんでしまう場所もあります。こんな日に役立つのが雨や泥から靴を守るカバーです。
雨であってもテントやタープの撤収作業をしないといけません。アウトドア用のレインウエアがあれば言うことありませんが、ビニール製のレインコートではイマイチ動きにくいものです。そこで、下半身だけレインズボンを。これだけでも濡れ方が違います。
自然の中で行うキャンプでは、予期せぬこともしばしば起こります。そんなときに役立つ小物や、あると便利な小物を見つけました。
スイッチ操作によって点灯、点滅、消灯できるLEDライトです。本来自転車用ですが、取り付け用具が付いているので、どこかに取り付けて使用も可能。また、緊急時に点滅させれば、より以上に目立つかもしれません。
クルマに携行したいミニトイレですが、キャンプでも重宝します。通常、キャンプサイトとトイレ棟は遠いものです。夜中に小さな子どもが「おしっこー」と言ったときに、「そのへんで…」は重大なマナー違反。ミニトイレで済ませばスマートです。
「素早く固め臭いもとじこめます」という商品特徴がキャンプでも役立ちます。キャンプ場ごとのルールによってゴミ処理場や流しに捨てられないもので、臭いもの(生ゴミや魚の内臓など)があったときに利用すれば不快な臭いはしません。
旅行用のシャンプーとコンディショナーのセットです。旅行用の利点は“液漏れ”しないこと。キャンプ場のシャワーやバスタイムに最適です。
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。