1. Smart Accessトップ
  2. おでかけマガジン(+バックナンバー)
  3. キャンプ、どこに泊まればいいの?区画サイト、バンガロー、ゲルってなんだろう。
「Smart Access」おでかけマガジン 毎月2回、「Smart Access」会員のみなさまへ、旬のドライブ&スポット情報をお届けします。
トップページへ戻る


“キャンプ通”ならご存じでしょう。でも、4月はキャンプ初心者が増える時期。そこで、事前にキャンプ場の施設などを知っておきましょう。初心者にとって安心な施設はどこでしょうか。


4月はキャンプへの新規参入者が増える時期です。
子どもが幼稚園や小学校に通い始めると、親しくなった家族同士が、「子どものためにキャンプでもしませんか?」と、意気投合するケースが多いのです。
やがて“初めてキャンプ”となるのですが、公園で気軽に行うピクニックとキャンプは違います。キャンプは宿泊が基本で、自然を相手にするレジャーです。
また、必要な用具もさまざまあります。
しかし、まるで予備知識がないために、結果的に大失敗というケースも目立ちます。



まずは、以下のバックナンバーを参照してください。

●今年こそキャンプを始めるために、キャンプ雑誌の元編集長に聞く!
http://www.smart-acs.com/magazine/11121502/outdoor001.php
どんな準備が必要なのか、キャンプ場選びのコツなどを学んでください。

●キャンプ初心者のみなさん「それダメー!」
http://www.smart-acs.com/magazine/16011502/outdoor001.php
初心者が犯しやすいキャンプ場でのタブーを集めました。

●こうはなりたくない「キャンパー恥ずかしい」話
http://www.smart-acs.com/magazine/11051502/outdoor001.php
キャンプ場の管理人さんに聞いた“困ったちゃん”やサイトで実際に起きた事件簿などを集めました。



キャンプは事前に知識をつけておけば、それだけスムーズにできますし、悪天候時の対応もできます。
しかし、なんの準備も、予備知識もなく実行すると、思わぬ落とし穴があるものです。そこで肝心となるのが、「どこに泊まるのか」でしょう。
どこを選ぶかによって、準備も大きく異なってきます。しかし、初心者には区画サイト、グランピング、コテージといっても漠然としたイメージしかありません。予約をしようかというときに、「?」となっても仕方ないでしょう。
そこで、今回は宿泊する場所について覚えておきましょう。そして、自分たちの実力を冷静に分析して、どこに予約をするかを決めればいいのです。



どこの施設に泊まるかの前に一つだけ前提があります。それは管理人さんの有無です。
キャンプ場専任の管理人さんが場内にいるところもあれば、いないところもあります。また、管理人さんが常駐か、昼のみの滞在かという違いもあります。
管理人さんはいわばキャンプの先生です。困ったときに頼りになる存在ですし、予期せぬ気候の変化や災害のときにもアドバイザーになってくれます。
また、おおかたのケースとして管理人さんが常駐しているところは売店もそれなりに備えていて、忘れ物があった場合などに役立ちます。
初心者キャンプでしたら、前提として管理人さん常駐のキャンプ場を選ぶといいでしょう。
それでは、以下に施設をご紹介しましょう。もちろん一般論で、なかには例外もあります。目安として理解してください。
フリーサイト
初心者安心度:☆
(☆が多いほど安心です)


キャンプ場にはフリーサイトと区画サイトがあります。
区画サイトは区画が仕切られて(植木や石段などではっきり区切られているケースもあれば、ロープなどが地面に張られていることもあります)います。一方、フリーサイトは一般的に「サイト内ならどこにテントを張ってもいい」というものです。
つまり、木陰などのいい場所にテントを張れるかどうかは先着順。多くのフリーサイトはクルマの立ち入りが禁止されていて、集合駐車場から荷物を運ばないといけません。
このタイプが多いのは、山岳地帯や登山のベースになる場所です。
テントを張っているのは、ベテランや登山者などが多くなります。
料金が安いのが特徴でもあります。
区画サイト
初心者安心度:☆☆

キャンプ場によって事前にサイトが区分けされています。予約した人は指定のサイト内にテントやタープを張ることになります。
フリーサイトと異なり、スペースが事前に確保されているので遅く着いても安心です。
とくに「高規格キャンプ場」と呼ばれるキャンプ場の区画サイトは、区画内にクルマが止められ、さらに区画内に利用者専用のAC電源(コンセント)、水道、シンクなどが備えられているケースも珍しくありません。
初心者なら高規格キャンプ場の区画サイトを確保すれば、たとえば電気炊飯器が利用できるし、クルマもそばにあるので荷物の持ち運びも楽です。
ただし、テントやタープは自力で張る必要があります。風や雨に耐えられるように注意してください。
料金はフリーサイトよりは高くなります。AC電源利用料を別途支払う必要のあるキャンプ場もあります。
バンガロー
初心者安心度:☆☆☆

バンガローはキャンプ場の施設内にある“小規模”な山小屋です。ほとんどの場合は1部屋の構造になっており、トイレやシャワーはありません。キャンプ場の共同トイレやシャワー、入浴施設を使うことになります。
また、冷暖房の施設がないものがほとんどです。
寝具についてはキャンプ場に借りるか(貸し出しを行っている場合)、自前で持ち込むことになります。
ただし、大きなメリットはテントを張る必要がないほかの宿泊施設より料金が安いこと。虫などのケアが楽なこと。雨や風に強いことです。キャンプ場によってはバンガローと同様の施設を「キャビン」と呼んでいる場合もあります。
コテージ、ロッジ、ログハウス
初心者安心度:☆☆☆☆

キャンプ場内にある宿泊施設で、トイレ、浴室、キッチン、冷暖房を備えているケースも多くあります。
いうなれば、短期型貸し別荘といったところでしょうか。
管理棟でバーベキューセットなどの食材を購入できるところなら、ほとんど手ぶらでのキャンプ場ライフが可能です。
当然、料金は高めになります。キャンプ場によっては4人用、6人用、8人用などのさまざまな規模の施設を備えています。でかける人数に合わせて予約ができますし、多少料金が高くても、頭割りをすれば思いの外リーズナブルにアウトドアライフが可能です。
なお、コテージやロッジ、バンガローの区別には明確なルールがありません。キャンプ場によって呼び方が異なる場合があるので、予約の際には確認を忘れずに。
トレーラーハウス
初心者安心度:☆☆☆

「せっかくキャンプ場に来たのだから、貸し別荘スタイルよりキャンプ場らしく、それでいて楽に宿泊できる施設がいい」という人に最適なのがトレーラーハウスでしょう。
トレーラーとはクルマで牽引するタイプのキャンピングカーです。トレーラーユーザーはキャンプ場に到着するとトレーラーを切り離して設置し、クルマだけとなって自在に周辺にドライブにでかけます。つまり、キャンプ場にはトレーラーだけが残るのです。
まさに、このスタイルなのがトレーラーハウスです。
トレーラーに電源を繋げ、コンパクトながらトレーラー内にはキッチンやベッドなどが備えられています。
トイレやシャワーは規模によって付いていたり、付いていなかったり。
元々がキャンプのために造られたトレーラーですから、雨や風をしのぐのはコテージなどと一緒でも、アウトドア気分はより高いといえるでしょう。

ティピー、ゲル(パオ)
初心者安心度:☆☆

キャンプ場のなかには「貸しテント」があるところも少なくありません。これは、キャンプ場内に常時設置されているテントを借りるというものです。
テントの持ち込みと設置の必要がなく、着いたらすぐにテントライフを送れます。シュラフなども貸し出しているケースが多く見られます。
ただし、トレイやキッチンなどは共同施設を使う場合がほとんどです。
ティピーやゲルも貸しテントの仲間です。ティピーは円錐型のテントで、元々はアメリカのネイティブたちが使用していました。
ゲル(パオとも呼びます)は、モンゴルや中国の民族が使っているテントです。
共に遊牧民などが利用し、持ち運びができて簡単に建てられるのが特徴です。
貸しテントでは味気ない、ならばティピーやゲルを導入しようとキャンプ場サイドが設置。ベッドなどを備えた施設もできたために、そこに泊まるのが人気になりました。
普通の貸しテントより料金は高めですが、そのムードはなかなかのものです。
グランピング
初心者安心度:☆☆☆☆

グラマラスとキャンピングを合わせた造語がグランピングです。
従来のテントの発想と異なり、寝心地のいいベッドやソファなどを備えたケースも目立ちます。
食事付きプランも多く、アウトドアに設けられた豪華なテントの中で、アルコールや食事が楽しめます。
ヨーロッパで定着していたアウトドアレジャーが近年、日本に入ってきましたが、さっそく話題になっています。
ただし、お値段は高め。キャンプ場というよりは、リゾートホテルの敷地内に設置されているケースも目立ちます。


以上、アウトドアでの宿泊施設を見てきました。さまざまな施設があるのがおわかりだと思います。
ご自身のアウトドアデビューにふさわしいのはどこか。まずはチェックしてから予約をしてください。
2019年のキャンプライフ、あるいはキャンプライフデビューが充実した楽しいものになりますように!!

「おでかけマガジン」より、みなさまへ読者プレゼント実施中!

●オートキャンプの情報ならこちらへ
社団法人 日本オートキャンプ協会
http://www.autocamp.or.jp/
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
  • スポット特集
  • B級グルメ特集
  • オートキャンプ特集
  • レジャー&リゾート特集
  • ロケ地特集
  • 絶景特集
  • 子供といっしょにお出かけ特集
  • 特産品・名産品特集
  • 温泉・スパ特集