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キャンプが大好きな人たちが、「最終的に行き着くのはキャンピングカー」であるのは、これまでに多くのキャンプ記事を書き、キャンプ好きな人々に接してきたおでかけマガジン編集室が得た結論です。日本RV協会の調査でもそれが立証されました。

RVパークおおぬま


RVパーク湯布院


クルマ旅を推奨し、全国にRVパークの設置をすすめているのが一般社団法人日本RV協会です。
これまでもこの連載では、日本RV協会がまとめたアンケートを取り上げてきました。
また、近年すさまじい勢いで整備が進んでいるのがRパークです。
低料金、基本的に予約なしでクルマ泊ができるRVパーク。隣接して入浴施設やトイレなどもあり、ゴミの対処も可能。
RVパークの設置によって、キャンピングカーや車中泊できるクルマを持っている人たちは、よりアクティブな旅ができるようになりました。
最新オープンのRVパークについて、まずは触れましょう。



●京急観音崎
神奈川県横須賀市
すぐ前に広がる海と空を眺める好立地。温浴施設に隣接し、滞在中は何度でも入浴可能です。

●峠の湯びほろ
北海道網走郡美幌町
オホーツク観光の拠点にするのに最適なRVパーク。5分圏内にスーパー、ホームセンター、コンビニなどがあります。

●湯の華RVキャンプ場
岐阜県可児市
国定公園内にオープンしたRVパーク。近隣にはリトルワールドやカタクリ群生地、明治村などの遊べる施設がたくさん。

●おおぬま
北海道亀田郡
道南を代表する観光地である大沼国定公園の公園広場にいちばん近いユーカラパーキング内に完成しました。

●湯布院
大分県由布市
人気の温泉地である湯布院の湯の坪街道から徒歩10分。由布岳を望む場所にできました。

上記、新設されたRVパークは人気の観光地ばかり。キャンピングカーがあれば、人気の観光地も低予算で巡ることができます。
RVパークの充実も、キャンピングカー市場が右肩上がりになっている理由でしょう。



RVパークの一覧と、詳細は以下にアクセスしてください。
http://rv-park.jp/




休日にドライブにでると、キャンピングカーやキャンピングトレーラーをよく見かけます。それもそのはずで、日本におけるキャンピングカー保有台数は年々増加し、ついに2018年に11万台を突破しました。
これに伴い、国産キャンピングカーの生産台数も増加しています。

●キャンピングカー総保有台数
2005年 50,000台
2007年 59,000台
2009年 68,000台
2011年 75,600台
2013年 85,200台
2015年 95,100台
2017年 106,200台
2018年 112,500台

●国産キャンピングカー生産台数
2015年 4,968台
2016年 4,868台
2017年 5,520台
2018年 5,637台

これらのデータを見れば、ここ数年でキャンピングカーを見かけることが多くなったのもうなずけるでしょう。
ちなみに、国産キャンピングカーの生産台数のうちに多くを占めているのは、バンコン(バンタイプのクルマをベースにして架装するタイプ)で30%を超え、続いてキャブコン(トラック車をベースに架装)が30%弱でした。
こうして生産台数が増えれば、市場価格は下がるのが世の常です。たとえば、2台目のキャンピングカーは“個人の嗜好”をたっぷりといれたフルコンにしたいと考える人が増えます。すると、1台目の市販車両を手放すことになります。したがって、中古市場が賑わい、キャンピングカー憧れ層は“入門車両”といえる1台目を、比較的低価格で手に入れられるのです。


もう一つ注目したいキャンピングカーがあります。それは軽自動車をベースにしたものです。

軽キャンのデメリットはこんなことが考えられます。
① どうしても窮屈。2名以上で眠るのは難しい場合がほとんど。
② キッチンなども狭いので、外もうまく使う必要がある。
③ 馬力や高速での速度が不足する場合もある。

しかし、メリットはずっと多くなります。
① 低価格のものがほとんどなので、購入が楽。
② フェリー代などは全長で料金が決まるので搭乗代が安い。
③ 燃費がいい。通行料が安くすむ場合も多い。
④ 保管場所、観光地での駐車に困らない。
⑤ 細い道や曲がりくねった道も走りやすい。

このようなメリットを考慮して、のんびりと日本を旅したい「リタイアしたご夫妻」や、渓流釣り、秘湯めぐりが好きな若いカップルなども軽キャンに注目しているのです。 車両が小さくて経済的なので、完全にレジャー用の“2台目のクルマ”として購入する人も増えています。

●軽キャンピングカーの生産台数
2015年 1,077台
2018年 1,255台


これから購入を考える人にとってのアドバイスをしましょう。
以下の回答は日本RV協会のアンケートに回答した、主にキャンピングカーユーザーのものです。つまり、キャンピングカーの先輩からの意見といえます。
中古市場も活発になっていますが、そのなかでどんな装備を重視するかの参考になると思います。

●絶対にほしい装備ベスト5
2017年1位:FFファンヒーター(88%) 2018年1位:FFファンヒーター(82%)
快適に過ごす、眠るために重要視したいのはFFファンヒーターでした。

2017年2位:ソーラーパネルチャージャー(76%) 2018年2位:ソーラーパネルチャージャー(76%)
太陽の光を日中に集めて、室内のさまざまな装備に活用する。経済的でエコなチャージャーです。

2017年3位:冷蔵庫(64%) 2018年3位:インバーター(65%)
長期のドライブに冷蔵庫は欠かせません。ドリンクがいつも冷えているのも大事です。
そして、インバーターもさまざまな電器製品を使うキャンピングカーでは重要な要素です。

2017年4位:インバーター(62%) 2018年4位:冷蔵庫(63%)
2017年5位:テレビ(56%) 2018年5位:テレビ(56%)
夜のお供にテレビは大事ですね。天気予報も見たいし…。しかし、編集室の予想では、そのうちにWi-Fiなどが上位にあがり、備え付けのパソコンを開いて情報収集という時代がすぐ来ると思っています。
そのほかには、バックアイカメラ(キャンピングカーは後ろが見にくいので)、サブバッテリー、電子レンジなどが上位に入っています。

●キャンピングカーで重視する事柄は?
2017年1位:ベース車両(72%) 2018年1位:居住空間(56%)
走行性能はベース車両によって異なりますし、食事や睡眠をとる居住空間が重視されるのは当然でしょう。

2017年2位:居住空間(51%) 2018年2位:ベース車両(51%)
2017年3位:走行性(47%) 2018年3位:燃費(37%)
おでかけがガソリンの値段に左右されます。燃費を気にするのも当たり前ですね。

2017年4位:外観(34%) 2018年4位:走行性(26%)
2017年5位:燃費、ブランド(27%) 2018年5位:断熱性(25%)
たった1年の違いですが、2017年には外観やブランドが上位に入っています。しかし、2018年は燃費、走行性、断熱性などが上位に。より現実的になったようです。



これからキャンピングカーを購入する際に参考になったのではありませんか?
キャンピングカーを手に入れやすい環境が整いました。新たなアウトドアライフのステップを踏み出すチャンス到来といえそうですね。
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。

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