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  4. 第7章 通なキャンパーになるためには?

オートキャンプ場に出かけると、いかにも「キャンプ慣れ」しているベテランと、そうでない人の差がはっきりわかる。
それは設営方法だけでなく、サイトのレイアウト、さらには小さな工夫にいたるまで、“効率的”で“便利”なのだ。
初心・初級者から脱するためには、基本的な楽しみ方を覚えるだけではなく、「通」なキャンパーをめざしたい。ただ単にキャンプを行うだけでなく、何かひとつのテーマを決め、オリジナリティ溢れるキャンプをしている姿はまさに「通」なキャンパーだろう。
そんな「通」なキャンパーになるために、自分だけのオリジナルキャンプを考えてみよう。

キャンプシーンにおいて、「ロープ」は必需品。テントやタープの張り綱で使用するロープの結び方は、アウトドアだけでなく、荷物の梱包など日常生活でも役立つ技術なのでぜひとも覚えておきたい。

テントやタープに付いているトープの“自在金具”と同様の役割を果たすのがこの「自在結び」。便利なのはテンション(張り)の強さを調節できる結び方であること。

1.ロープを交差させる
2.ループを作って、輪を通す
3.距離を置いてまたループを作る
4.距離はそのままの状態で結ぶ、そして2個目の輪を締めれば完成

キャンプで行われるロープワークのなかで、もっとも使用頻度が多いのがもやい結び。この結び方の長所は、多少の負荷がかかってもゆるんだり、ほどけたりしないこと。

1.結び目をイメージするところに輪を作る
2.輪にロープの先端を通す
3.手元のロープの下をくぐらせる
4.もう一度、輪の中を通す
5.そのままの状態で輪を締め付けて、結び付ける

張り綱が途中から切れてしまい、短くなってしまった時やロープの長さが足りない時に使えるのが本結び。包帯を結ぶ際にも使えるのでぜひとも習得しておきたい。

1.2本のロープをイメージする結び目で交差させる
2.交差したポイントで1回ねじる
3.左端が上になるようにしてもう1回交差させる
4.左右の端を離さないようにしてねじる

初心者がしてしまいがちな失敗が、食事を囲むテーブルの中央にランタンを置いてしまうことだ。
夜には明かりをめがけて虫たちが集まりだす。中央にランタンを置いたら、テーブルの上は虫だらけだ。
虫が寄ってこないように夜は明かりの配置を変えよう。メインで使うランタンはテーブルから離れた、サイト全体を照らせる位置に置いておこう。各メーカーからランタンをつるしておく、“ランタンスタンド”が販売されているのでそれを活用するのもいい。
そして手元のテーブルには小さめの電池式ランタンなどを置く。光量が少ないのが電池式ランタンの欠点でもあるが、これは虫を引き寄せないという効果もある。
また、「虫を寄せつけにくいランタン」というものも市販されている。ホヤを工夫することで、ある面は明るいが、反対側に光がもれず虫を寄せない。
さらに、虫対策用具はさまざまある。虫がいるのが自然だが、虫を寄せ付けないのもキャンプ通の技なのだ。

オリジナルキャンプを楽しんでいる通キャンパーが多い。

例えば、あえてアウトドアグッズを買わずにホームセンターで購入した材料でキッチンテーブルを作ったり、ゴミを出さないエコキャンプを楽しんでいたりする。これ以外にもアイデア次第でさまざまなキャンプを演出できる。

キャンプをするとついゴミが出てしまいがちになるが、エコキャンプをすれば自然にも優しく、ゴミを処理する面倒が省ける。
例えば、食材にしてもあらかじめ自宅で切って、タッパーに入れて持って行くだけでゴミが減る。カレールウだって必要な分だけを箱から取り出してタッパーに入れて行く。
ペットボトルの水やお茶は凍らせておけば、保冷材の役目も果たす。ゴミではないが、このような小さい工夫がエコキャンプなのだ。ゴミを出さない方法は多くあるので、オリジナルのエコキャンプを考えてみては。

ペグや着火剤なども100円で購入できる

キャンプはしたいけれど、用具や消耗品にお金をかけたくないという人におすすめ。
最近の100円ショップは商品が充実しており、アウトドアシーンで活躍しそうなグッズが目白押し。隠れたアウトドアグッズを探しに行ってみてはいかがだろうか。日用品の多くを代用してみるのもいい。

アウトドア料理で使われる用具として人気なのが“ダッチオーブン”。煮る、焼く、炒める、揚げる、そして蒸すこともできる万能鍋。最大の特徴は、鍋の蓋の上にも炭が置けること。これによって下の炭と上部の炭で内部がオーブン状態になる。
たとえば、グラタンなどのように上部に焦げ目をつけることも可能なのだ。
ダッチオーブンは、新品の状態だと鋳鉄で作られているので鉛に似た灰色をしている。だが、使い込んでいくうちにダッチオーブンの表面に油の被膜が作られていき、黒光りするようになってくる。その状態になったダッチオーブンは「ブラックポット」と呼ばれ、かつてアメリカ開拓時代のカウボーイたちがその使い込み度や黒光りの美しさを互いに自慢しあったという。そもそも開拓時代にオランダ人がこの万能鍋を売り歩いたために、その名が付いたという説もある。
一生ものの用具なので自分のダッチオーブンが変わっていく様に愛着を感じる人も多い。「ブラックポット」と呼べる状態までにするのは、かなりの年月がかかるが、通なキャンパーなら丁寧に手入れをして、使い込み、他のキャンパーたちに自慢できる用具へと育ててみよう。
なお、ダッチオーブンについてはさまざまなサイトが公開されているが、おすすめは「ダッチオーブン プレジャークッキング」http://www.dutch-suzuki.com/
レシピも豊富なので、ぜひのぞいてみて。

キャンプ場に子どもを連れて行くうえで気になるのがトイレはどのような環境なのかだろう。キャンプ場にもよるが、ほとんどの場合、管理棟などの周辺にあるのが相場。管理棟のそばなら人の出入りもあり、ライトなどもついていて子どもたちだけでも安心して利用できる。
それを考えると、管理棟に近いサイトを予約するのがベターだ。
また、トイレの形式はオートキャンプ場によってまちまち。子どもによっては和式に慣れていない場合もある。このあたりのチェックも忘れずに。