家族や友人たちと楽しく過ごしたキャンプを、より気持ちよく終えるために大切なのが後片付け。テントやタープ、テーブルなど用具の撤収が多く、面倒に感じられるかもしれないが、そこまできっちりとやってこそキャンプ。
また、用具をきちんと撤収することは、用具を長持ちさせるコツでもある。
みんなで協力し合い、手際よく撤収しよう。
事前にシュラフをチェアにかけて干す → ゴミを分別して捨て(あるいは持ち帰り)、食器を片付ける → テーブルの上で調理用具の片付け → リビング内のアイテムを片付け → タープの撤収 → 最後にテントを撤収 → 上手に車へ荷物を積み込む
テントやタープの撤収は設営時と同じく2~3人で協力して行おう。
また、撤収方法はテントの種類よって様々なので、事前に説明書を読んで片付け方法も勉強しておこう。
仮に撤収日は雨かもしれない。「現地で説明書を読みながらやればいい」と思わないで、事前に設営、撤収の予行演習をしておくのが理想だ。
1.フライシートを取り外す。
なお、撤収日の天気がよければ、テントやタープなどは早めに撤収。収納袋に収める前に、車のドアにかけたり、柵にかけて十分に湿気を取っておくといい。この理由は下記参照。
また、テント内に入ってしまった砂、葉などもよく取り除いておこう。
2.フライシートが撤収できたらテント本体のペグを抜く。
3.全部のペグを抜き終わったら、平面に広げてからメインポールを抜く。
4.メインポールを抜き終えたら、2~3人で協力して、収納袋に収まるように畳めば終了。張った時と同様に用具が揃っているかチェックしよう。
フライシートやテント生地を畳むときは空気が入りやすいので2~3人で協力し、空気を丁寧に抜きながら畳むのがポイント。シュラフも同様にするときれいに収納できる。 ベテランキャンパーはロープやペグは別に整理して収納している。使う時に便利だし、なくす心配もない。
1.タープを固定しているペグを抜く。
2.ペグを抜いたら平面になるように地面へおろしていく。
3.平面になった状態から上部に入っていたメインポールを抜いていく。
4.メインポールをすべて抜いたら、2~3人で協力して畳んでいく。畳み終わったらテント同様、空気が入らないようにして丁寧に畳めば終了。撤収後には使用した用具をチェックすること。
例えば寒い冬場や冬の朝などのキャンプ場では、朝露や霜がテントの外側を濡らしている。
冬場でなくても地面の湿気を吸い取ってしまうことが多い。
そのため、そのまま畳んでしまうと乾いていない状態のまま収納袋に入れることになってしまう。これがもっともよくないのだ。保存状態が悪くなり、長持ちしなくなってしまう。ポールを外したら、布製部分は干しておこう。
撤収日が雨だったら大きなゴミ袋などに一時的に収納しておき、自宅に帰ってからしっかりと干し、そのうえで収納すること。
キャンプではさまざまな用具を使うが、これからも長く使っていくうえで欠かせないのが用具のメンテナンス。家に帰ってからするのではなにかと面倒なので、できる部分は撤収する際に行うといい。
ホワイトガソリンなどを使うバーナー用具は、黒いススや料理のカスなどの汚れが付きやすい。放置しておくと汚れていく一方なので丁寧に磨きをかけると長持ちする。
シュラフなどは朝起きてからチェアにかけて干しておくとカビ防止になる。また消臭スプレーをかけてから干すと匂いも残らず、よりいい状態が保てる。シュラフのファスナーを歯ブラシなどで磨き、潤滑スプレーを塗っておくとスムーズな動きがキープできる。
メンテナンスであると便利な用具リスト
●リペアシート
シートを部分的にカバーする用具。テント生地と同じ色を購入しておこう。
●生地用接着剤
テントやタープ生地の破れなど、リペアシートを張る時などに使用する接着剤。
●シーリング剤
テントやタープの布地の縫い目をコーティングして防水する用具。
●ショックコード
ポール内部にあるショックコードがのびたり、劣化した際に交換する用具。
●ファスナー用スプレー
シュラフやテント、タープなどのファスナーのすべりをよくするためのスプレー。
●防水剤
水の侵入を防ぐ防水剤。また水をはじきやすい撥水(はっすい)スプレーもあると便利。
●裾ゴム
テントの四隅に付いているテープの代用品。
上記のメンテナンス用具は初めてのキャンプの時に購入する必要はない。しかし長い間使っていくなかで破損したり、汚れ始めたら購入しよう。