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  4. 第5章 みんなで作ろう!アウトドアクッキング

野外料理はキャンプの魅力のひとつ。定番のカレーライスもいいが、少しこだわって、しかも簡単にできるアウトドアクッキングを親子や仲間と楽しもう!

初めてでも炭火で快適にバーベキューを楽しむために“火のおこし方法”を覚えよう。

初心者でも簡単に火おこしができるのが着火剤を利用した方法。着火剤には固形、液状、ジェル状などがあり、これらを同時に使うことでより火おこしが早く楽にできる。
ただし、着火剤を使えばそれでよいかと問われればNO! ご存じのように火をおこすには酸素が必要。つまり、空気の通り道が必要なのだ。
炭だけをぎっしり詰めて置いてしまえばそれだけ火はつきにくくなる。
理想的なのは下に紙を置き、その上に乾燥した小枝でやぐらを組み(空気が入りやすいように工夫)、その上に炭を少なめに置く。
これだと着火剤の使用料も少なくすんで経済的。

※注意! 火がついてから液状の着火剤をいれてしまうと火柱がたち、ヤケドのもととなるので危険!

多少時間はかかるが炭に火を当てて、着火剤を使わずに火おこしをする方法。
最近ではアウトドアメーカーから、一般の人でも安全に使えて、強力な火力で火おこしが可能な「フィールドチャッカー(新富士バーナー)」や100円ライターを強い火力に変えられる「ポケトーチ(新富士バーナー)」などの用具もあるのでキャンプへ行く前にショップで購入してみよう。
もちろん、この場合でも炭でうまくやぐらを組み、空気の通り道を確保すること。うちわなどがあれば、よりいい。

アウトドアで「ご飯を炊く」といえば、火おこしをしてから、その上にアウトドア用のご飯鍋をかけて白いご飯を炊く、いわゆる「飯盒炊さん」のイメージを持っている人は多いだろう。
しかし、現在のオートキャンプ場では飯盒を見かけるのはまれだ。
最近のキャンプ場は施設紹介でも述べたようにAC電源が区画サイト内にあるケースが多いので、家庭と同じように炊飯器で炊くことも可能。味気ないが電子レンジを持ってくれば、それだって使用可能なのだ。
それだけ便利なのだから、「オートキャンプの必須条件はAC電源付きサイト」という人も少なくない。オートキャンプ場の中にもAC電源付きサイトと、付いていないサイトがあるから、AC電源付きサイトが予約できた時だけオートキャンプに行くというのだ。
だが、電源を使った料理もいいが、やはりバーベキューコンロで野外でしかできない豪快な料理を楽しみたいところだ。
オートキャンプの楽しみは“非日常”の喜び。炭を利用して大胆な料理に挑戦してみよう。

スイスの代表的料理であるチーズフォンデュ。チーズを白ワインで煮溶かしてから、色々な食材をからめるフォンデュはとろーりとした触感がやみつきになる。

(1)エメンタールチーズとグリュイエールチーズを細かく刻む。(すりおろし機があれば楽にできる)ジャガイモは皮をむいてひと口大に切り、約4~5分ほどゆでておく。(他の食材でゆでるものがあれば同じように下準備を)

(2)フォンデュ用の鍋に白ワイン100ccを注いで中火にかける。煮たってきたら(1)の細かく刻んだチーズを2割ほど残して入れ、かき混ぜながら溶かす。白ワイン50ccで片栗粉を溶き、フォンデュ用の鍋に注ぎ、弱火にして木べらでよく混ぜ合わせる。ここで酸味が足りないと思ったらレモン汁を加えよう。

材料(4人分)
エメンタールチーズ・・・120g グリュイエールチーズ・・・120g
片栗粉orコンスターチ・・・小さじ2 レモン・・・1/2個
ニンニク・・・1かけ 白ワイン・・・150cc
水・塩・・・適量※チーズにからめる食材は、ジャガイモをはじめ好みに合わせて選ぼう。

ワンポイント
チーズフォンデュの味をマイルドやコクのある味に変えたいときには混ぜるチーズの比率を変えるといい。また香りづけにニンニクを鍋底へ塗ってもいい。

デザートにおすすめなのがチーズフォンデュのチョコレートバージョン。作りやすく、子どもから大人まで楽しめる一品だ。フルーツを温かいチョコレートに浸して食べると、簡単なのにリッチな雰囲気を楽しめるのが魅力的。

(1)チョコレートを細かく刻む。チョコレートに絡めるフルーツなどはひと口大に切る。

(2)鍋に牛乳を入れて温め、沸騰する直前にチョコレートを入れ、スプーンでよく混ぜ合わせる。

(3)鍋に生クリームを加え、弱火にし、スプーンで混ぜながら温めたら完成。あとは好きなフルーツをフォークで刺して、チョコレートをつけて食べる。

材料(4人分)
チョコレート・・・300g 生クリーム・・・60cc
牛乳・・・150cc
※フルーツは好みに合わせて選ぼう。

ワンポイント
フォンデュ鍋がないときは小鍋を使う。また、チョコは温度が下がると固まってしまうので、とろ火で温め続けるとおいしさがキープできて、フルーツがなくなるまで温かい状態で食べることができる。

「スモーク料理」と聞くと、難しく、手間のかかるイメージがあるが、最近では初心者でも簡単にできる段ボール製のスモークセットが販売されている。スモークは気軽に作れる料理のひとつだ。アウトドアなら匂いも煙も気にならない。まさにオートキャンプにもってこいの料理。

(1)スモークハウスをセットする。段ボールでできているので簡単に組み立てができる。
中に網を支える銀棒を2本差し込む

(2)セットができあがったら燻製する食材を網の上に置く。


(3)市販の着火用具などでスモークウッドに着火し、煙が出始めたらスモークセット本体底の部分に置いて、箱から煙が出始めたら窓を閉じる。

(4)食材によって完成時間が異なるが30分を目安に確認するといい。食材が茶色になったら完成。

材料(4人分)
笹かまぼこ たくあん チーズ ゆで卵などスモークに適したもの。干物もいける。
塩・こしょう・・・適量用具
スモークハウスセット
※段ボールを利用した手頃な「スモークハウスセット」がアウトドア店などで市販されている。

ワンポイント
燻製を作るうえで大切なのは燻製時間と食材選び。燻製時間は食材によって約10分程度で色が付くものもあるが、目安として30分ほどで見るといい。豚バラなど食材によっては下準備が必要なものもあるので、初心者には簡単に作れる、ゆで卵やチーズといった食材がおすすめ。

アウトドア料理で炭火となれば、いろんな食材を用いてのBBQ(バーベキュー)が定番中の定番。でも、本格的な焼き鳥に挑戦してみては。家庭ではできない炭火でおいしい焼き鳥を。手軽に作れ、みんなで楽しめるのでグループキャンパーにも人気の一品だ。

(1)鶏肉とネギなどの野菜をひと口大に切り、約3切れずつ竹串に刺していく。具材は好みで色々な野菜などを竹串刺すのもいい。

(2)竹串に食材を通し終えたら、火おこしをしておいたバーベキューコンロの網に載せて焼いていく。焼き具合を確認しながら焼いていくのが重要。

(3)ある程度、野菜や鶏肉に火が通ってきたら、塩・こしょうをして完成。

材料(4人分)
鶏もも肉・・・2枚 長ネギ・・・2本
塩・こしょう・・・適量※他にも好きな食材を一口大にして竹串に刺せば、オリジナルの串焼きができる。

ワンポイント
味付けは塩、こしょうでシンプルにしてもいいが、この際は徹底的にこだわってタレを作ろう。鍋にしょうゆ・酒・みりん・砂糖を入れてとろみがつくまで煮詰めて、タレを作る。焼いている最中にタレを付けていけば、焼き鳥に味がしみ込み、より本格的に仕上がる。

ホイルを使った料理はアウトドアクッキングならではだが、そのなかでも簡単に作れるのが鮭のホイル焼き。マヨネーズなどを入れるとおいしさが増す。

材料(4人分)
鮭・・・4切れ 玉ネギ・・・1個
ニンジン・・・1/2本 バター・・・適量 
塩・こしょう・・・適量  酒・・・大さじ2

作り方
1.玉ネギは薄切りに、ニンジンは千切りにする。
2.アルミホイルにバターを塗り、玉ネギ、ニンジンを置いた上に鮭を置き、塩・こしょうをする。
3.その上に酒をかけてからホイルを包み込む。
4.あとはバーベキューグリルの上に載せて、約15~20分ほど加熱すれば完成。

ワンポイント
玉ネギ、ニンジンだけでなく、きのこ類も合う。また、鮭に加えてエビやイカの魚介類を入れてもおいしい。その場合、塩・こしょうだけでなく味噌(合わせ味噌がベター)を適量入れると「函館風ちゃんちゃん焼き」になる。

大ぶりのホタテを炭火で焼く。塩やしょうゆなどシンプルなもので味付けすると素材そのもののおいしさが口のなかに広がる。男のシンプルなキャンプ料理として作りたい。

材料(4人分)
ホタテ(貝に入っているもの)・・・4個
しょうゆ・・・適量 
塩・こしょう・・・適量

作り方
網の上に載せ、ホタテ貝が半分ほど開いてきたら、好みの味付け(しょうゆや塩)をしてさらに焼くだけでいい。魚介類は炭火焼きにもってこい。海辺のオートキャンプ場に行く魅力は食の魅力でもある。チェックインする前に海辺の市場に行って、その土地の魚介類や干物を購入しよう。

シンプルで手間がかからず、親子で楽しめる食材がマシュマロ。竹串や割りばしの先に刺して、火で少しあぶると甘みが増して、外はとろーり、中はふんわりのおいしい簡単デザートになる。ただし、できたてはアツアツだからヤケドには十分気を付けて!
家族で炭を囲みながらマシュマロをあぶる。アウトドアならではの家族団らんのひとときだ。