SA・PAの誘惑。それは火照った身体を涼めてくれるソフトクリーム! ご当地限定のスイーツは、SA・PAの夏の風物詩です。 |
京葉道路・幕張PA(上り線)Pasar幕張の「マジックソフト」は、マイナス30度の鉄板の上でアイスクリームやフルーツなどを混ぜ合わせた新食感がウリ。各380円
こちらが烏骨鶏ソフトクリームです。SA・PAではなく、金沢市の東茶屋街入口で販売しています。クセになる濃厚さ!
七尾市内でひと仕事を終え、和倉温泉を横目に一路、レンタカーで金沢市へ。 幸いにもこの日は梅雨の中休みといったところか、今年一番の暑さとなる最高気温を記録。 日本三大庭園に数えられる金沢市内の兼六園は、まるで紫陽花のように日傘が目立っていました。 とにもかくにも「暑い!」を何度も口にしてしまうこんな日には、冷たいビールかかき氷を食べたい気分となりますが、ドライバーの私としてまず前者は我慢(!)となると、楽しみは必然的に後者となります。 頭の中はかき氷かソフトクリームか……と二者択一を迫られているわけなのですが、そんなときに目に飛び込んできたのは、加賀百万石の時代から金沢の「オアシス」のような存在であった東茶屋街の烏骨鶏を使用したソフトクリームでした。 「アイスコロネ」は上信越道・甘楽PA(下り線)の特設売店で販売中。冷たいアイスを包むのは揚げたばかりの熱々のコロネ。1日30個の限定商品です。400円
圏央道・狭山PA(外回り)のご当地スイーツが「狭山茶ソフトクリーム」です。狭山特産の抹茶を振りかけた和スイーツ。300円
冬季はそれほど食指が動かないスイーツなのですが、夏は別です。一気に位が上がります。女子になります。 この烏骨鶏ソフトクリーム、加賀という土地柄なのか、なんと金箔がかけられています。 ひとつ700円とソフトクリームでは破格の値段ですが、これは納得の味です。 烏骨鶏をぜいたくに使ったクリームは少し黄色く、濃厚でベタついた感じがなく、ソフトクリームの概念を覆すようなほどよいひんやり感。東茶屋街の入口に位置する「金澤鳥鶏庵」で販売していますので、お立ち寄りの際はぜひ! 思いがけないところで出合ったご当地スイーツに思わずうっとり。 メレンゲのような濃厚さに、感嘆詞を連発してしまいました。 |
カスタードやカフェオレ、クリームチーズなど6種が味わえる「高坂るんば」は、なめらかなクリームを餅で包んだ斬新な大福です。関越道・高坂SA(上り線)で販売中。各210円(6個セット1200円)
館山道・市原SA(上り線)の「ピーナッツソフト」は千葉特産の落花生を使用しています。シンプルで飽きません! 310円
ご当地色満載「SA・PAの夏の風物詩」と宣言してもよいほど、近頃ではさまざまなスイーツが誕生しています。 個人的にはたまたま立ち寄ったSA・PAで発見するソフトクリームの類に目がなく、悩んだ末に結局、バニラを選ぶのが一連の流れでしたが、最近は違います。 地のものをひととおり眺めてから、いや率先して店員に調査をしてから選ぶようにしています。 すると、これが想像以上にあるのです! 平泉の黄金文化をネーミングとする「黄金ソフト」は、コーンフレークと“ずんだだんご”、きな粉をまぶした創作ソフトクリーム。色味が黄金色です。東北道・前沢SA(下り線)で販売中。350円
番外編はこちら。道央道・有珠山SAの目玉は「牧家の白いプリン」です。鮮度満点の牛乳を原料とした風船のようなプリンは、もちもちの食感も堪能できちゃいます。840円
人気の裏には理由がある、とはよく言ったもので、たとえそれが地域色を感じられないスイーツであったとしても、何かしらそこでしか味わえない特色が存在しています。 まずは店員に売れ筋を聞いてみるとよいでしょう。 すると思わぬところにたどり着くのです。これも旅のひとつの醍醐味。 ここで紹介するご当地スイーツは一例に過ぎませんが(千葉県民の私としては、ピーナッツソフトは一押しです!)、自分でリサーチしてみるのも楽しいものですよ。 |
< PROFILE >
京葉一太郎
元自動車雑誌編集者。旅行、ドライブ、温泉、カメラ、日本酒大好きのアラウンドサーティー。好きな高速道路は関越自動車道と嵐山パーキングエリア。
京葉一太郎
元自動車雑誌編集者。旅行、ドライブ、温泉、カメラ、日本酒大好きのアラウンドサーティー。好きな高速道路は関越自動車道と嵐山パーキングエリア。