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雪が降る前に室内でスキーをする…この“走り”は埼玉県所沢市の西武ドームの横にある狭山スキー場だろう。開業はなんと1959年である。そして、今ではスノーボードができる室内施設が神奈川県でも営業中。ゲレンデにでかける前に、まずは室内施設で足慣らしといこう!


長期間にわたりスキーヤーとスノーボーダーの“はやる”気持ちに応えている狭山スキー場


スキー場にでかける前に都会に近い室内施設で足慣らしを


冬の準備は秋のうちからしておきたいものだ

スキー人気が右肩上がりだったころに、ぼくはスキーを始めた。

暑い季節にバイトをして貯めたお金で、高校時代の冬・春休みはスキー場に籠ってショートターンのマスターに励んだ。

その熱心さが功を奏して、高校3年になる前の春休みにはSAJ1級を取得した。

普段はサッカー部に身を置いていたが、どちらかというとサッカーには不熱心で(サッカーに情熱を傾けるのは大学のときだ)、スキーに熱中したものだった。

夏が過ぎ、虫の声の季節になれば、神田のスポーツ用品街が気になり始める。

スキー雑誌の最新用具特集で見たスキーやスキーブーツ、ウエアを眺めに神田にでかけ、数々の専門店を覗いてまわった。

目当てのスキー用具が手に入れば、すぐにそれを試したくなる。しかし、山に雪が積もる時期にはまだ早い。そこで、狭山スキー場の出番となるのだ。

当時、巨大氷を砕いて雪を作る方式だった狭山スキー場は、10月の初旬ともなればオープンし、そのニュースが西武電車内や沿線の駅に掲示された。

全長320mのコースだから、通っていたスキー場のコースに比べれば短い。それでも、雪を飛ばして滑る感覚は抜群だった。

思い返せば昼間の狭山スキー場に行った経験はほとんどない。お決まりは「オールナイト」だった。

西武線にスキーを担いで乗り込んで、夜空の下の狭山スキー場に到着する。それから日の出まで。さすがに午前3時ころにレストランで少しの仮眠を取るが高校生は疲れを知らない。

音楽がかかる室内スキー場で、ぼくたちはご機嫌だった。


近年では初めからスノーボードを始めるファミリーが増えてきた


幼い兄弟でスノーボード。いきなりゲレンデより屋内施設で慣れておきたい


こんなちびっこでもスノーボードができます!

卒業後に寄り道をしたものの、2年後には出版社へ入社してスキー編集部に配属された。

新人編集者が最初に任された取材記事が「オールナイトで滑る狭山スキー場に集うスキーヤー」だったのは、なにかの縁かもしれない。

80年代途中から90年代前半、スキーブームは頂点を迎える。

スキーを題材にした映画の公開、毎シーズン新設コースが設置される老舗スキー場や人工降雪機を活用しての“元々積雪量がそれほど多くない地域”でのスキー場開場。ものすごい数のゴンドラやクワッドリフトの設置、リゾートホテルやリゾートマンションの建築…、当時のスキー場の異常とも思える進化は例を挙げればきりがない。

そのなかで、東京湾岸エリアに巨大な人工スキー場が設置される。

千葉県船橋にあった「ららぽーとスキードームSSAWS」は1993年に開業し、2002年9月まで営業を行った。

京葉道路には夏にもかかわらず、スキーを積んだクルマが走るという現象が生じ、アイドル少年隊は「湾岸スキーヤー」を発表した。

当時、ザウスの規模は世界的に誇れるもので、ノルウェーのアルペン種目メダリストたちがザウスで夏季合宿を行い、ぼくも取材に訪れたものだ。

また、ザウスが巨大だったのでそれほど知られていないが、同じ千葉県の津田沼にも「スキーイング津田沼」という室内スキー場ができた。

ザウス同様、マスコミ対応がよい施設で、ぼくらの雑誌の読者モデルを審査したときに「実技テスト」をするために、ずいぶん協力してもらったものだ。

スキーブームの終焉とともにザウスもスキーイング津田沼も姿を消して狭山スキー場だけが残った。

だが、近年はスノーボードを対象にした施設が屋内施設で営業しているのだ!


「SNOVA溝の口‐R246」はアクセスも楽。初心者にもいい平ゲレンデ


テクニックを磨くならハーフパイプ施設で


ワンメイクができる設備も充実。本格シーズン前にたっぷり足慣らしができる

※告知目的を兼ねて狭山スキー場、SNOVA溝の口‐R246のHPより写真をお借りしております。

スノーボードが日本に入ってきたのは、1992年ごろだったと記憶している。

ぼくは当時、スキー雑誌の編集長をしていたが、スノーボード熱が高まるのを察知して、スノーボード雑誌を旗揚げしたからだ。

スキー編集部員全員で北海道への「スノーボード合宿」を慣行し、知り合いのプロボーダーに頼んで、まるまる1日基礎を特訓してもらった。最初はリフトから降りるのもままならなかったが、やがてターンや停止も覚えた。

翌日はゴンドラが架かるロング中級コースをもつスキー場にでかけ、実践の場でスノーボードを覚えた。

北海道は雪が柔らかいから、いくら転んでも痛くないというメリットがあった。

その後、ぼくたちの予想通り、若者たちにスノーボードは普及していった。

スノーボードはロングコースを滑る魅力、深雪を滑る魅力に加えて、ハーフパイプなどでテクニックを競うおもしろさもある。

これが室内施設に合っていた。それほど長いコースがなくても、ハーフパイプやキッカー、ウォールがあれば、十分にスノーボードが楽しめるのだ。

たとえば、神奈川県川崎市にある「SNOVA溝の口‐R246」。総滑走距離は短いが、初心者の練習にいい平ゲレンデに加えてハーフパイプ、2WAYキッカー、ジブアイテム、屋内ゲレンデ最大級のウォールなどがある。

これだけの施設があれば、スノーボーダーの足慣らしには十分だ。

このような施設は神奈川県横浜市「スノーヴァ新横浜」、山梨県笛吹市「カムイみさか」、岐阜県羽鳥市「スノーヴァ羽鳥」がある。

シーズン前にぜひ足慣らしを!


「おでかけマガジン」より、みなさまへ読者プレゼント実施中!

●狭山スキー場
http://www.sayama-ski.jp/index.html

●SNOVA溝の口‐R246
http://www.snova246.com/
< PROFILE >
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」を連載
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