今年こそスキー場へ!! そう声を大きくしたいほど、スキー場は新しいサービスを導入してスキーヤーとスノーボーダーを歓迎している。初めてでも、久しぶりでも雪山へ。それだけの理由をあげていこう。
ここ数年の傾向は、ファミリーや三世代で楽しめる設備の充実だ。そのためにはキッズ世代が雪山で存分に遊べなくちゃ!というわけで、ファミリーパークやキッズパークを設けているスキー場が少なくない。
いや、なんらかのかたちでほとんどのスキー場にキッズのための遊び場が設置されているといってもいい。
代表的な施設は「スノーエスカレーター」だ。これは、雪上に設置されたベルトコンベヤー形式のエスカレーターで、乗るだけで斜面(子ども用の短く緩やかなスロープ)の上に運んでくれる。そして、そこからは一般スキーヤーが入れない安全なスロープでスキーをしたり、ソリ遊びをしたり…。まさに、子ども天国なのだ。
スキー場によっては「ふわふわ(内部でふわふわ遊べる施設)」やタイヤチューブに乗って斜面を下りる施設、雪上滑り台などを設けている場合もある。
いずれにしても、キッズパークはゲレンデのベース部に設けられているので、「グローブが濡れた」などの理由で子どもがグズついたときも、すぐに屋内休憩施設に行けるのがいい。
キッズパークは雪山初めてファミリー大歓迎の施設なのだ。
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キッズパークと同様、キッズのために充実したのがスクールだ。キッズコースやジュニアコースを設け、初めてのスキーやスノーボードに対応してくれている。
また、キャラクターがいるスクールもある。
たとえば、スポンジ・ボブのスクールはGALA湯沢、岩原、上越国際スキー場で開催中。
http://bob-snow-camp.com/
ミッフィーがいるスキーキャンプは富良野、妙高杉ノ原、志賀高原焼額山、大山ますみず高原で開催中。
http://www.miffy-ski-camp.com/
このほかにもパンダルマンの教室など、さまざまなキッズスクールがあるのでチェックを。
世間を大いに賑わせている「ゆるキャラ」のみなさん。スキー場にだってゆるキャラはいる!会いに行ってみたらいかが?
「リフト券が高い!」と思っている人がいるかもしれない。たしかに大人4000円前後、子ども2000円前後のリフト代(1日券)は、ウインタースポーツをするうえでは大きな経費となる。
しかし、海外のスキー場に比べれば、日本のリフト券はリーズナブル。それでも、今シーズンはさらなる割引が期待できる。
まずは「リフト券6歳未満無料のスキー場」に「小学生以下無料のスキー場」だ。
テレビのコマーシャルでも苗場スキー場が無料とPRしているが、そのほかにも富良野、雫石、六日町八海山、軽井沢プリンスホテルなどが小学生以下無料。
6歳未満無料は全国に点在している。
行きやすいスキー場のホームページを検索して、リフト情報をチェックしよう。
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「19歳ならスキー場に行くべし」と断言できるのが「雪マジ!19」キャンペーンだ。
これは特定日を除き、19歳ならリフト料金がタダになるというもの。このキャンペーンへの参加スキー場が今シーズンさらに増加し、現在では170を超えるスキー場で19歳はタダになるのだ。
この企画、利用しない手はない。19歳なら今すぐ登録を。
http://www.jalan.net/theme/yukimaji19/
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おトクなのはキッズや19歳だけではない。シニアのサービスも進化している。
北海道の札幌国際スキー場では指定日なら55歳以上がリフト1日券1000円ぽっきり。
新潟県の六日町スキーリゾートでは66、77、88歳の人にシーズン券をプレゼント。
新潟県のキューピッドバレイでは、70歳以上リフト券無料のサービスが実施されている。
シニア割引はもはや当たり前だが、こんな特別なサービスもあるのだ。
リフト券や施設利用券、お食事券などが付いて通常料金よりおトクというのが、JTBのリフト券セットで、これはコンビニなどで販売されている。
スキー場へのおでかけなら見逃せないお得なパックだ。
また、進化したスキー場情報がわかるのが、上記のパックと連動したフリーペーパー『るるぶ特別編集 そろそろスキーに連れてって』で、これは自動車道SAなどで配布されている。
実は、この編集ページを制作したのがおでかけマガジン編集室。だからこそ、スキー場のおトク情報をゲットし、ここで読者のみなさんに公開したというわけ。
ぐぐっとおトクになった今シーズンのスキー場。ぜひ、でかけてほしい。
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」の連載ほか。