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AC電源、区画、遊具施設などが整備された“オートキャンプ場”は、いわばアウトドアのテーマパーク。キャンプに慣れてきたのなら、今度は“キャンプ場”での本格キャンプに挑戦し、ハイキングなども楽しんでみよう。

前回のテーマは「キャンプを始めよう」だった。春はキャンプを始めるのにふさわしい時期だからだ。

そして、初心者には“オートキャンプ場”をおすすめした。高規格のオートキャンプ場は初心者にふさわしく、初めてキャンプでも安心・安全に楽しめるからだ。



オートキャンプ場の主な特徴

1:区画が整備されていて、その区画内は自由に使える。
2:自家用車を区画内まで入れることができる。
3:区画内にAC電源やオートキャンプ場によって水道などが備えられており、家電などが使える。
4:管理人が常駐しており、いざというときに助けてくれる可能性が高い。
5:レンタル用具などを揃えている場合が多い。
6:水洗トイレやシャワー、お風呂が完備している場合が多い。
7:敷地内に照明があるので夜も比較的安全。
8:場内に遊具施設や釣り堀、そのほかの施設があり、子どもたちも安心して遊べる。
9:ファミリーやペット連れ(ペットOKなら)のキャンパーもいるので仲間意識がめばえるし、小さな子どもがいてもまわりにそれほど気遣わなくてもすむ。


筆者はこれまで何度も高規格のオートキャンプ場を訪ねたが、とくに印象に残るのは香川県の「ホッ!とステイまんのう」で、国営讃岐まんのう公園内にある。フリーサイトもあるが、風呂付キャビンやトレーラーハウスなどのほかに、一般カーサイトは100㎡の広さに加え、水道、流し台、電源を完備している。

一方のキャンプ場は、キャンプという言葉がフランス語の「野」を意味するだけあって、「野営」の色合いが濃い。

つまり、レジャー以外のカウボーイたちの野営やアメリカ・ネイティブたちの野営などもその範疇といっていい。

近年では登山のときに「ベースキャンプ」などの言葉が用いられるから、その意味はご存じだろう。

オートキャンプ場とうたわずに、「キャンプ場」としているところも、そういった登山などのベースキャンプ的な場所が日本には多いのが現実だ。

たとえば、山小屋の前のスペースをキャンプ場として開放しているところもある。レンタルテントの用意がある場合もあるが、基本は自分でテントや食材を持ち込み、敷地内にテントを張ることになる。

たとえば、槍ヶ岳や穂高連峰の登山ベースとして人気があるのが「徳沢キャンプ場」だ。

上高地の奥だけに、もちろん自家用車では入れない。上高地(河童橋)から徒歩で1時間前後。登山家にも評判のよい宿、氷壁の宿 徳澤園に隣接してキャンプ場がある。

テントを持ち込めば、使用料は1名800円。レンタルテントは3~4名用で8000円。ちなみに食材販売はなし、水場、公衆トイレはあるけれど、風呂はなし。

それでも、名峰を望みながらのキャンプは最高。豪華にバーベキューとはいかないが、登山家の気分になってレトルト食品や缶詰を持ち込むのもいいだろう。

また、マナーも大事で夜に騒ぐことなどは厳禁だ。

登山家たちと同じように早く寝て、日の出とともに起きて、周囲を低山ハイキングするのはとてもいい気分だ。
こんなキャンプは一生の記念になるだろう。





小見出しはとても堅いが、それでもキャンプ場の予備知識をもっていたほうがいいだろう。
徳沢園の例は徒歩1時間前後だったが、車で行けるキャンプ場でも区画整備されているオートキャンプ場とはずいぶん異なる。

大駐車場に車を停め、テントを張る位置を決めると、そこまでは何往復かして、テントや用具、食材などを運ばなくてはいけない。

従って、オートキャンプ場で見られるようなタープの下にすべてが揃う、まるで野外の応接室のように設置するのは困難かもしれない。

さらに、水洗トイレやお風呂、照明などが望めないケースも多い。それでも、使用料金はオートキャンプ場よりはるかに安いのが一般的だ。

また、登山のベース基地になっているキャンプ場も多い。そこでは、早寝、早起きが鉄則。

いつまでもアルコールを楽しんでいたら、まわりの登山目的の人に迷惑だ。午後9時ころに眠り、午前3時過ぎに起きて、山頂で日の出を望むという登山家も少なくない。

だからこそ、ファミリーで行くとしたらお子さんには次の条件が考えられる。



1:“歩く”、“荷物を持つ”などのある程度の体力があること。
2:お手伝いがしっかりできること。
3:夜泣きやぐずらないこと。
4:キャンプ(いわゆる野営)だからこそ、そこをベースにハイキングや渓流釣りなどのアウトドアを存分に楽しめるだけの知識があるか、興味をもてること。



大人も突然の雨や落雷、そのほかの気象条件の変化に対応できるだけのテント泊の基礎知識は身に付けておきたい。

そして、植物の名前や鳥の鳴き声を事前に調べておけば、きっと大自然の中のキャンプは、ある意味アウトドアのテーマパークといえるオートキャンプ場でのテント泊とは異なる大いなる喜びを見出すに違いない。


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●キャンプを始めるのなら、まずはオートキャンプ大百科
http://www.smart-acs.com/topics/007/topics007.php

●キャンプ場について知りたいのならここを
社団法人 日本オート・キャンプ協会
http://www.autocamp.or.jp/
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
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