ドライブから帰って、「何しに行ったの?」と尋ねられるケース、ありませんか。そんなときに、「こんなもの食べたよ」の話は、思いの外弾むもの。今回は自慢できるSAの逸品をご紹介します。
ドライブや旅から帰ってきたときに、「何をしたの?」と尋ねられることが多い。
「温泉に入ったよ」「こんな名所に行った」と、一生懸命に説明しても、「そう、露天風呂に入ったんだ」とか、「ああ、お寺ね」などと漠然としか伝わらず、なんとなく一般的な温泉のイメージ、お寺の雰囲気しか話せない自分にもどかしさを感じるケースも珍しくない。
その点、グルメの話だと素材やだいたいの調理法などが説明でき、相手も頭の中で想像してくれるから、話も盛り上がる。
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旅先ならではのグルメな逸品は各SAにも目白押し。地域の名物料理や地域の名産品を使ったグルメは、ぜひ押さえておきたいものだ。
帰ってきてから、「行ったところの名産は○○でね、それを煮た料理が××で□□の名物なのよ。とてもおいしかったし、行った価値があったわ」などと、旅自慢も存分にできるし、情報提供にもなる。
今回はそんな名物をご紹介しよう。
東北名産のサーモン、イクラ、鯛、しらす、ツブ貝が丼の中にたっぷり。東北ならではの海鮮丼だ。さらに、「まめぶ汁」が付いていて、それも人気の秘密。同エリアでは三陸産のイクラ丼も評判。
讃岐うどん、水沢うどんと並び、「日本三大うどん」に数えられる秋田名物の稲庭うどん。手延べの細いうどんは、のど越しが抜群。その食感を楽しむだけで価値がある。天ぷらとセットでおいしく召し上がれ。
名物牛タンをアレンジした丼。仙台藩の支倉常長がヨーロッパに行った際に知ったフランス・プロヴァンス地方の郷土料理と牛タンを合わせた逸品。最初はそのまま。次に粉チーズ。最後は牛テールスープを注いで!
しらす丼というと江ノ島が有名だが、北茨城の名産でもあり、しらす漁体験なども人気を博している。その生食用しらすを釜揚げにした贅沢な逸品。同じく名産の奥久慈卵との相性も抜群だ。貴重な名産丼といえるだろう。
この連載でしばしば話題になるのが高崎市イタリアンの老舗、「シャンゴ」のパスタ。店名を呈したこの逸品は、昔ながらのミートソースにカツをトッピングさせたボリューミーなもの。高崎パスタ文化がわかるメニューだ。
葉わさびの辛さと、善光寺の七味唐辛子がベストマッチで、なんともいえない風味の信州そば。提供するのは定評のある「信州そば処 そじ坊」。そば畑がある産地に行かなくても、SAでおいしい信州そばが味わえる。
さすが、まぐろがあがる港のある静岡県。「焼津丸」から4種類のまぐろが入ったグルメが登場。ひつまぶしスタイルで楽しめる。最初は醤油で、2杯目は田丸屋本店のわさび漬けで、3杯目はダシをかけて。まぐろの新しい食べ方だ。
新潟のおいしいものを集結させたのがこのメニュー。米山では趣向を凝らした「鯛茶漬け」を提供しているが、それが米山SAでも食べられる。ご当地どんぶりのグランプリ獲得歴もある新潟柏崎だけに、食べる価値あり。
これは一例にすぎない! 北陸自動車道の22のSA、PAで北陸ならではの食材を使ったご当地どんぶりを提供中。しかも、四季に応じてメニューが変わるので、北陸道をドライブしたら、各SA、PAに寄ってメニューを見比べて!
三重県四日市のご当地グルメが“とんてき”。分厚く切った豚肉とにんにくを、特製のタレでソテーしており、ボリュームもたっぷりのスタミナのつく逸品。三重県は松坂牛ばかりではなく、豚もおすすめだ。
京阪神といえば、やはりたこ焼きは外せない。とくに、西宮名塩SAのオリジナルメニューであるねぎとマヨネーズがたっぷりかかったたこ焼きは、リピーター率ナンバー1の特筆もの。ぜひ、お試しあれ。
昭和50年代、高梁市の学校給食メニューのひとつにインディアン焼きそばがあり、子どもたちに大人気だった。インディアンとはご想像どおりカレー味のこと。それに高梁名産のトマトを加え、より美味になって復活。
「Kitchen夢二」が提供するメニューのひとつが、福山の中山牧場で育った上質の牛肉を利用したサーロインステーキ。ご当地ビーフをシェフがていねいに調理する。まさに「極上SAグルメ」と呼ぶのにふさわしい。
「四国DON丼」グランプリ最優秀賞受賞メニュー! おもしろいのは、すだちとすだちジュレをトッピングしたこと。特製醤油に漬け込んで焼き上げたジューシーで香ばしい豚肉とすだちの酸味がみごとに調和した。
熊本県民にしては珍しくないそうなのだが、他県ではあまり見られないご当地麺。海鮮類や野菜などを入れたスープと春雨で食べる熊本の郷土料理。コクがあるのに後味すっきり。ヘルシー志向の人にも人気がある。
とりの唐揚げとも微妙に異なる「とり天」は、特産のカボスのポン酢で食べる。大分県は鶏肉消費量日本一だけに、鶏料理も洗練されていて美味。子どもでもぺろりと食べられるほどで、食べたあとに妙な脂分が残らない。
※ご紹介したグルメは時期、時間によりない場合があります。事前にチェックしてください。
SA・PA情報はこちらから
●ドラぷら(NEXCO東日本)情報サイト
http://www.driveplaza.com/
●NEXCO中日本情報サイト
http://www.c-nexco.co.jp/
●NEXCO西日本情報サイト
http://www.w-nexco.co.jp/
常磐二郎
海岸沿いのドライブとお酒が大好物のWEB・雑誌編集4年目の中堅編集者。
好きな高速道路は、東名高速道路と海老名SA。