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暖かい日が増えてドライブにふさわしい時期がやってきました。おでかけは越カメラマンがすすめる水辺や雨上がりの街に。そこには「第二の風景」が隠されているかもしれません。カメラを手に外へ出て傑作をものにする。今年こそ自信作を撮って写真コンテストに応募してみませんか?


写真を撮るときに私は「水」を意識するようにしています。その理由は周囲も含めた景色が映り、写真をいっそう引き立たせてくれるからです。
水に映った光景は、いわば「第二の風景」です。
今回は「第二の風景」がいかに大切かを解説してみたいと思います。


写真A/Bは高知県の四万十川で投網漁をする漁師を狙った写真です。
水辺の写真を撮る場合、私は必ずと言っていいほど水面に映る光景に注目します。それは、水に映った光景を写真に取り込むことで主題が引き立って見えるから。
もちろん条件次第では水面に波のない穏やかな場所であることや、時間帯(光線状態)、写真A/Bで言えば漁師が着ている服の色など、その違いによって雰囲気が異なります。
しかし、こうした条件が整っているとしたら、写真Bのように水に映った光景を写真に活かそうと撮影ポジションを探っています。


写真A

写真B

写真C/Dは同じ沼を同じ時間帯に狙った写真です。
写真Cは水草が水面を覆ってしまう場所でした。一方の写真Dは写真Cより右側の岸辺に移動し、正面の木が水面に映るよう水草の少ない場所を探して撮影しました。
画面の下半分にメリハリがない写真Cに対し、水面に木が映った写真Dは、画面の下半分もメリハリがあり、引き立って見えます。


写真C

写真D

横浜のみなとみらい地区を狙った写真です。水辺に映る景色を入れなかった写真Eと、水辺に映る光景も入れて撮った写真Fの2枚です。
2枚の写真を比較すると、写真Fのほうが華やかなイメージに仕上がっているのがおわかりいただけると思います。夜景を撮るならば、多少欲張りな構図になってしまってもいいので、水辺に映る光を活用するのが得策です。


写真E

写真F

写真G/Hは、上の写真E/Fと同じ場所で同じビル群を狙ったものです。
写真Gは左下に影の部分があって重く感じたので、あえて水辺をあまり入れず狙ってみました。明るい印象にはなりましたが、風景としてはまだまだ単調で平面的な感じです。
そこで縦位置構図に切り換えて、水面の映り込みも入れてみたのが写真Hです。全体的に立体感が出てビル群が引き立つようになりました。
夜景を撮影する場合は、撮影ポジションが限定されることがしばしばあります。こうしたときは、切り取る部分はどこにするか、縦位置横位置を切り替えるなど、臨機応変に対応したいものです。


写真G

写真H

水に映る「第二の風景」の話をしてきましたが、水辺がないとダメかといえばそうでもありません。例えば雨上がりなどは、濡れた路面などにライトや周りの風景が反射し、輝いていることがしばしばあります。
こうしたときはシャッターチャンス。雨上がりに夜景が輝いて見えるのはこのためです。


写真I

最後に。春になれば夜桜スポットを巡る機会もあるかと思います。夜桜を美しく際立たせるにも水に映った「第二の風景」が役立ちます。
ライトアップされたサクラだけではフラットで平凡な写真になってしまいがちですが、光の反射する水面を入れることで写真に輝きが増し、華やかになります。
夜桜見物をした際は、池や水路など、ぜひ水面を意識してみてください。ちなみに、夜桜ポイントの近くには水辺がある確率が高いモノです。
前述の夜景やこのような夜桜の写真を狙う場合、一眼レフではなくコンパクトカメラでも充分に対応可能です。ポイントはISO感度を高感度(おおよそISO1600~6400)にして速いシャッターを切ることです。画角にもよりますが通常は1/15~1/30秒以上であれば問題ないでしょう。


写真J



水辺があるときは、水に映った「第二の風景」を意識してみてください。

< PROFILE >
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘンステーション」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。

書店のガイドブックコーナーにいくと、『るるぶ』と『まっぷる』が目につくのはご存知のとおり。共に国内、海外のガイドブックで定評があります。
また、共にWebサイトの充実も図っており、旅やドライブを計画するときに役立ちます。
さて、『まっぷるおすすめ!の旅行情報サイトMAPPLE観光ガイド』のなかには、「クチコミランキング」というコンテンツがあります。これは読者のクチコミ投稿数が2件以上のスポットを対象にランキング付けして観光地を発表しています。
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http://olive-life.org/report/olivephotocontest/

瀬戸内海に浮かぶ小豆島、豊島、直島といえば観光名所としても知られていますが、実は日本有数のオリーヴの産地でもあります。
これらの島のオリーヴとオリーヴ商品のある風景がテーマです。
入賞作品は小豆島ヘルシーランド発行の2016年カレンダーに掲載されます。
瀬戸内海まで行って撮影しなくてはいけないという条件もありますが、名所、風景、海、グルメ、島まるごとアートと、どれをとっても旅するにふさわしい場所です。
今から旅計画をたてて訪れてください。

募集締切:2015年8月31日(月)
賞  品:最優秀賞(1名)賞金5万円、副賞(11名)賞金1万円。入選者作品は2016年カレンダーに写真を使用。


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国内外を取材していると、さまざまなグルメに出合います。ときには、カラフルなお皿が並んでいるだけで、幸せな気分になることもあります。地元グルメとの衝撃的なめぐり合いは、旅の楽しさの大きな部分でもあります。

< 著者PROFILE >
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。
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