長距離ドライブの最中に注意力が鈍り、“あぶない体験”をした人もいるのでは。その原因は運転によるエネルギーの消費が招く血糖値の低下というケースも少なくありません。長距離ドライブに大事なのはSA&PAでの休息と甘いものです!!
各種のお砂糖やスティックシュガーなどを扱う大日本明治製糖株式会社のホームページに「お砂糖博士への道・疲労回復とお砂糖」というコンテンツがあります。
そこに、わたしたちドライバーにとって気になる記事が掲載されていましたので一部を引用しましょう。
「車を長時間運転すると気がつかないうちに注意力が鈍ったり、事故に結びつくようなヒヤッとした経験をお持ちの方も多いと思います。運転によるエネルギーの消費が血糖値を低下させ脳の活動が低下するからです。フランスでは『角砂糖とキャンディーで安全運転を』という標語があります。運転中疲労を感じたら早めにパーキングエリアで休むとともに、甘いものを補給することは安全運転につながるのです。(原文ママ)」
また、『るかなび』は東京・築地の聖路加国際病院に隣接する聖路加国際大学内にあり、市民が気軽に立ち寄り、健康や身体のこと、病気についての情報が得られる“市民と学生・教員の交流の場”です。
こちらのホームページ内にも「疲れると甘いものが欲しくなるのはナゼ?」というページがありました。
ドライバーに参考になる記事なので、一部を掲載しましょう。
「筋肉を使ったり、頭を使ったりするにはエネルギーが必要です。そのエネルギーは、ブドウ糖を酸素で燃やして作っています。からだの中は、火は出ていないけど燃えているわけですね。
だから、からだや頭を使うと、からだの中のブドウ糖を使ってしまうわけです。使ってしまったブドウ糖は補わなくてはいけません。そのためには、甘いものを摂ることが一番早い! 甘いもの=糖質は、すぐ分解されてブドウ糖になり、エネルギー源になります。
(中略)特に頭を使う時は、ブドウ糖が必要です。脳の神経細胞は、ブドウ糖が血液に乗っていつも流れてきてくれないと働かない。しかも神経細胞では、ブドウ糖は蓄えられないのです。(中略)ちょっとひと口甘いものを摂れば、からだも脳もよろこぶはずです。
疲れたときに摂る甘いもののひと口目は、ご褒美+活力。でも、2口目以上はスタイルの敵。これには、ご用心を!!(原文ママ)」
運転は思いの外、身体と頭を使う“運動”です。
同じ車内にいても、助手席や後部座席の人が「寒い!」とエアコンの効き過ぎを訴えても、ドライバーにはちょうどよいというケースは珍しくありません。
これなどもその一例で、ドライバーは脳を使い、身体運動もしているのです。そのために身体が暑くなるし、汗だって同乗者よりもかいています。
長距離を運転すれば、それに伴ってエネルギーは消費され、血糖値も低下しています。“集中力”や“注意力”が散漫になるのも当然でしょう。
安全ドライブのためにはSA&PAでの適度な休憩と、そこで販売されている甘いものの補給は、理にかなっているというわけです。
そこで、編集部おすすめのSA甘味をご紹介しましょう。
東北自動車道
【岩手山SA 上り線】
安比高原は夏も冬も取材に行く高原リゾートです。早朝から取材を続け、それだけでも疲労しているのに、その後は東京までの長距離ドライブが待っています。そのときに岩手山SAで補給するのが、ベーカリーコーナーの「もっちりあんドーナッツ」。もちもち生地がおいしく、揚げたてあつあつも元気の源。なんでも、ベーカリーコーナーの大人気ものだそうです。
【前沢SA 下り線】
東北が生んだ銘菓といえば「萩の月」です。編集部某の私的感想ですが、「〇の月」といった類似銘菓がたくさんあるなかで、生地のもっちり感とクリームのおいしさは萩の月が傑出している、とか。黄金絵巻は萩の月の菓匠三全が世界遺産の平泉とコラボレーションして仕上げたお菓子です。小豆入りクリームをバウムクーヘンで包んだ逸品。ぜひ、お試しあれ!
【友部SA 下り線】
編集室は茨城県庁発行のPR誌の編集をしていた時期があり、茨城県内を隅々まで取材にでかけました。そのなかでひたちなか市にある「お菓子のきくち」は印象深いお店。枕がお菓子に変わったという王様の夢から誕生した「王様のまくら」は、シュー皮付きスポンジでクリームをロール。生クリームとクルミ入り生チョコクリームの2種。同乗者で分けてくださいね。
【海ほたるPA】
房総半島に行くときにアクアラインは頻繁に使用しますが、何度訪れてもその景観のすばらしさから長居してしまうPAです。そのなかで甘いもの補給にいいのがマリンスイーツのソフトクリームです。定番のミルクソフトに加え、房総半島ならではのびわソフトや、旬を大事にした季節のソフトなど、訪れた時々で新鮮な味が楽しめます。景色を眺めながらどうぞ!
【赤城高原SA 下り線】
関越自動車道も編集室が取材で使う頻度の高い道路です。簡単に甘いものを補給したいときにいいのが、ここのメープルミルクロールケーキです。赤城高原牛乳を利用した製品はどれもおいしいのですが、パンケーキ風の生地で包まれているので、それなりに“食べた感”も残ります。5個入りと8個入りがあるので、ファミリーにもぴったりでしょう。
【横川SA 下り線】
ボヌールランタロウのプレミアムプリンは、「一度食べたらその濃厚さにはまる」と聞いていて取材時に初体験。たしかに、プリンというよりカスタードクリームに近い感じなのですが、それでいて“しつこさ”や“くどさ”がまったくありません。首都圏から横川まで来ると、周囲の空気はすっかり高原。ベンチに腰かけて、濃厚プリンを味わってください。
【EXPASA談合坂】
並んでいるのを見るだけで幸せな気分になるマカロン。ふっくらとしたメレンゲの生地に、アーモンドプードルを混ぜて焼き上げ、クリームやジャムがサンドされています。ショコラ、マンゴー、抹茶など全15種類。1個からでも購入できるので、一度に何個もというよりも、立ち寄るたびに違う味をセレクトしています。編集部員のささやかな楽しみです。
【NEOPASA浜松 下り線】
浜松で超人気のケーキ店「ぬくもりの森」が高速に初出店と聞いたときから、編集部で誰がいちばん先に食べられるかと話題になりました。極上ソフトクリームももちろん夏のおすすめですが、揚げぱんソフトも見逃せません。揚げたてのドッグパンに、ソフトクリームをはさんだ発想が豪快で、味は納得の逸品です。新しい食感の“軽食スイーツ”をぜひ!
【恵那峡SA 下り線】
編集室のボスは大の栗好き。栗拾いの季節にはバーナーと鍋をもってでかけ、拾ったらすぐに茹でているほどです。ですから、恵那方面取材では栗を使ったスイーツを口にするのを楽しみにしています。栗入り栗あん、栗入りミルククリームの2種がある栗あわせと、上り線「カワセミベーカリー」の栗をたっぷり使った栗の木のデニッシュはボスの大好物です。
【西宮名塩SA 下り線】
ハワイの超人気店が日本に上陸以来、パンケーキが大ブームです。でも、日本人ならホットケーキ(?)ということで、ちょっと懐かしさもあるのがバニラアイスにつぶあんをトッピング、黒蜜でいただく和風ホットケーキです。編集部がこの商品に注目したきっかけは、ホットケーキが3年連続でモンドセレクション金賞を受賞したこと。なるほど!納得のおいしさです。
【福山SA 下り線】
風光明媚な瀬戸内海とそこに浮かぶ島々は柑橘類やバラのイメージがあります。それはたぶん、取材で行ったしまなみ海道などの印象が強いからでしょう。ここの名物もバラの香りがたまらなく爽やかなヨーグルト風味のソフトクリームです。写真のようにバニラとミックスさせてもおいしくいただけます。運転で血糖値が下がった身体に染みるスイーツです。
【七塚原SA 下り線】
首都圏からでも可能ならば瀬戸内海沿岸や四国、九州までクルマで取材にでかける編集室。ただし、首都圏から遠くなると、SA&PAでゆっくりする時間はありません。短時間の休憩とおみやげを買って移動がパターンです。あるとき、購入した広島レモンラスク。広島レモンの果皮をピューレ状にしてラスクに染み込ませてあり、サクサク感もいい。お気に入りになりました。
※紹介記事作成にあたりNEXCO各社のホームページ画像を借用しています。
SA・PA情報はこちらから
●ドラぷら(NEXCO東日本)情報サイト
http://www.driveplaza.com/
●NEXCO中日本情報サイト
http://www.c-nexco.co.jp/
●NEXCO西日本情報サイト
http://www.w-nexco.co.jp/
常磐二郎
海岸沿いのドライブとお酒が大好物のWEB・雑誌編集4年目の中堅編集者。
好きな高速道路は、東名高速道路と海老名SA。