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子どもの最高の笑顔をファインダーでとらえたい! より一層、お子さんの表情が引き立つ撮影のコツを越カメラマンが伝授します。お子さんと行きたいおでかけスポット、お子さんの写真が応募できるフォトコンテスト情報と、今回は「子ども特集」でお届けします!
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ドライブの出先でお子さんやお孫さんを撮る機会があると思います。
いいカメラを持っているから張り切って撮影したのはいいけれど、なぜか表情がいまいちというのはよくある話。生き生きとした表情を撮るにはどうしたらよいのでしょうか。
今回は、大きくて難しい機材(ストロボやレフ版など)を使わなくても、誰でも簡単にお子さんの表情を生き生き見せられる撮影テクニックを紹介したいと思います。
いいカメラを持っているから張り切って撮影したのはいいけれど、なぜか表情がいまいちというのはよくある話。生き生きとした表情を撮るにはどうしたらよいのでしょうか。
今回は、大きくて難しい機材(ストロボやレフ版など)を使わなくても、誰でも簡単にお子さんの表情を生き生き見せられる撮影テクニックを紹介したいと思います。
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人を撮るときに行ないがちなのが、「声をかけて目線をもらうこと」です。実は、この行為に生き生きとした表情を殺してしまう一番の原因があります。
いい表情で遊んでいたお子さんでも、ぎこちなさや不自然さが伴ってしまいます(写真A)。ポイントは声をかけるのではなく、一連の動きの中からいい表情をした瞬間をとらえることです。こうすることで目が輝きを放ち、表情も生き生きと見えてきます(写真B)。
いい表情で遊んでいたお子さんでも、ぎこちなさや不自然さが伴ってしまいます(写真A)。ポイントは声をかけるのではなく、一連の動きの中からいい表情をした瞬間をとらえることです。こうすることで目が輝きを放ち、表情も生き生きと見えてきます(写真B)。
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写真A
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写真B
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それでもやっぱり目線がほしいというのが撮り手の心情です。
表情をもらうときのポイントは、投げかける声にあります。「こっち向いて!」「笑って」などのストレートな命令表現ではダメ。手を振りながら「わぁ~い!」とか「〇〇く~ん」と楽しそうに声をかけてあげれば、生き生きとした笑みがこぼれてきます。
大切なのは写真を撮ろうとするのではなく、撮影者自身も一緒に楽しんでしまうことです。
表情をもらうときのポイントは、投げかける声にあります。「こっち向いて!」「笑って」などのストレートな命令表現ではダメ。手を振りながら「わぁ~い!」とか「〇〇く~ん」と楽しそうに声をかけてあげれば、生き生きとした笑みがこぼれてきます。
大切なのは写真を撮ろうとするのではなく、撮影者自身も一緒に楽しんでしまうことです。
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写真C
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写真D
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子どもたちだっていつでもいい表情をしているわけではありません。表情のいい瞬間は、ふとした瞬間に現れます。
写真Eと写真Fは一連の動作を“連写”してとらえた中からピックアップしたカットです。
写真Fのほうが生き生きとして元気溢れる印象が見て取れると思います。
いい瞬間を狙うのはむずかしいものです。一連の動きの中から表情のよい一瞬を選び出せるように、連写で何カットも撮影することもコツのひとつでしょう。
写真Eと写真Fは一連の動作を“連写”してとらえた中からピックアップしたカットです。
写真Fのほうが生き生きとして元気溢れる印象が見て取れると思います。
いい瞬間を狙うのはむずかしいものです。一連の動きの中から表情のよい一瞬を選び出せるように、連写で何カットも撮影することもコツのひとつでしょう。
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写真E
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写真F
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自然で屈託のない表情が狙えるようになれば、あとは周囲の状況をどのように写し込むかがポイントになってきます。
周囲の状況を写し込むには、前回のペットの撮り方でもお話しした、「撮影するときの目線」が大切になってきます。つまり“上から目線”で狙うのではなく、その場で少しかがんで“横から目線”で狙ってみることです。
写真Gは立ったままの高さから、写真Hは少しかがんだ状態から水平方向に撮影したカットです。撮影する高さを変えただけでも背景の奥行き感がまったく異なり、写真Hのほうが立体的に仕上がりました。
周囲の状況を写し込むには、前回のペットの撮り方でもお話しした、「撮影するときの目線」が大切になってきます。つまり“上から目線”で狙うのではなく、その場で少しかがんで“横から目線”で狙ってみることです。
写真Gは立ったままの高さから、写真Hは少しかがんだ状態から水平方向に撮影したカットです。撮影する高さを変えただけでも背景の奥行き感がまったく異なり、写真Hのほうが立体的に仕上がりました。
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写真G
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写真H
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周囲の情景を取り込むとき、もうひとつ大切なことは「背景をシンプル」にすることです。ひとつの解決策として、広角気味に狙うのではなく、少し離れた位置から望遠気味に狙ってあげると背景がスッキリしてきます。
写真Iのように広角気味に撮ると背景が広く写って邪魔なモノまで写ってしまいますが、写真Jのように望遠気味に撮ることで、邪魔なモノが省けるのと同時に、背景がぼけることによって人物が引き立って見えます。
写真Iのように広角気味に撮ると背景が広く写って邪魔なモノまで写ってしまいますが、写真Jのように望遠気味に撮ることで、邪魔なモノが省けるのと同時に、背景がぼけることによって人物が引き立って見えます。
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写真I
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写真J
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子どもは元気に走り回るものです。そこで、子どもたちをより生き生きと撮るためのテクニックとして“流し撮り”を紹介したいと思います。
概して、動いているモノを撮るときは、ぶらさないようにシャッタースピードを速くしがちです。しかし、そのことでスピード感がなくなってしまいます。
ここではあえてシャッタースピードを遅めに設定し、子どもの動きに合わせてカメラを追いかけてあげましょう。すると、スピード感溢れる流し撮りができます。
1/500秒で撮影した写真Kは子どもの動きが止まっているのに対し、1/60秒で撮った写真Lは背景が流れ、スピード感に溢れています。動きが出たぶん、生き生きとした写真に仕上がりました。
シャッタースピードは、1/30秒~1/60秒を目安にしてみてください。お子さんが若干ぶれていても問題ありません。また、失敗カットがいっぱいあって当たり前です。何回か連写で撮影して、その中からベストなカットを選びましょう。
概して、動いているモノを撮るときは、ぶらさないようにシャッタースピードを速くしがちです。しかし、そのことでスピード感がなくなってしまいます。
ここではあえてシャッタースピードを遅めに設定し、子どもの動きに合わせてカメラを追いかけてあげましょう。すると、スピード感溢れる流し撮りができます。
1/500秒で撮影した写真Kは子どもの動きが止まっているのに対し、1/60秒で撮った写真Lは背景が流れ、スピード感に溢れています。動きが出たぶん、生き生きとした写真に仕上がりました。
シャッタースピードは、1/30秒~1/60秒を目安にしてみてください。お子さんが若干ぶれていても問題ありません。また、失敗カットがいっぱいあって当たり前です。何回か連写で撮影して、その中からベストなカットを選びましょう。
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写真K
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写真L
☆
今回は生き生きとしたお子さんの撮り方をテーマに解説してみました。大切なことは、失敗を恐れずどんどん連写で写真を撮ることと、自分も一緒に楽しみながら声掛けをしてあげること、この2点に行き着きます。
ぜひ、ドライブルートで楽しみながら実践してみてください。
今回は生き生きとしたお子さんの撮り方をテーマに解説してみました。大切なことは、失敗を恐れずどんどん連写で写真を撮ることと、自分も一緒に楽しみながら声掛けをしてあげること、この2点に行き着きます。
ぜひ、ドライブルートで楽しみながら実践してみてください。
< PROFILE >
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘンステーション」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘンステーション」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。
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子どもが自然に“いい表情”を浮かべる場所。それは遊園地でしょう。
『全国レジャー施設ガイド』は全国の遊園地、テーマパーク、水族館などのレジャー施設の情報が網羅されたサイトです。「体験スポット」「工場見学」などのコンテンツもあり、お子さんを連れて行くときに役立ちます。
おでかけの予定を決めるときに、「ピンポイント天気予報」「主要レジャー施設週間天気」はとても便利です。
●全国レジャー施設ガイド
http://www.pocketmate.net/leisure_guide/
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http://www.hoken-clinic.com/photo/
「保険クリニック」が主催する家族をテーマにしたフォトコンテストです。
家族がほっとくつろいだ瞬間や、家族の元気いっぱいな風景の写真、家族の「すごい!」や「おもしろい!」をそのまま撮影して応募してください。
募集締切:2016年1月12日(火)
賞 品:優秀賞:賞金10万円(3名)
IQくん賞:QUOカード3000円相当(10名)
「保険クリニック」が主催する家族をテーマにしたフォトコンテストです。
家族がほっとくつろいだ瞬間や、家族の元気いっぱいな風景の写真、家族の「すごい!」や「おもしろい!」をそのまま撮影して応募してください。
募集締切:2016年1月12日(火)
賞 品:優秀賞:賞金10万円(3名)
IQくん賞:QUOカード3000円相当(10名)
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編集部が取材ででかけて撮影したたくさんの写真の中から、壁紙向きの写真をプレゼントします。お気に召されたら、壁紙などにお使いください。
☆
過疎化が進む“田舎”を素敵な場所に変身させようという、地域とアートを共生させる試みが各地で始まっています。たとえば、新潟県の十日町を中心にした「大地の芸術祭」や、瀬戸内海の島が舞台になった「瀬戸内国際芸術祭」がその代表格でしょう。2015大地の芸術祭は会期が終了しましたが、そこはとても素敵な日本の“田舎”です。
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過疎化が進む“田舎”を素敵な場所に変身させようという、地域とアートを共生させる試みが各地で始まっています。たとえば、新潟県の十日町を中心にした「大地の芸術祭」や、瀬戸内海の島が舞台になった「瀬戸内国際芸術祭」がその代表格でしょう。2015大地の芸術祭は会期が終了しましたが、そこはとても素敵な日本の“田舎”です。
< 著者PROFILE >
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。