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暖冬とお天気キャスターが口を揃えていますが、それでも雪に覆われることによって美しい世界を創り出している場所があります。ドライブででかけ、そのみごとな景色をより以上に美しく撮影したいものです。越カメラマンが雪の世界の写真的魅力を語ります。コンテスト情報などもお見逃しなく!

最近では高性能なスタッドレスタイヤが開発・製品化され、雪国へのドライブも身近なものになりました。私自身、雪国が大好き(食べ物もうまいですし!)なこともあり、雪の便りがあるといても立ってもいられずにいます。
というのも、雪が降り積もった風景の美しさは、筆舌しがたいものがあると感じているからにほかなりません。実際に、私自身が撮影する作品の3分の1は冬のものですし、しかもその大半を雪のシーンが占めています。
今回はそんな私が愛して止まない雪景色の魅力について解説してみたいと思います。

まったく違う場所ですが、紅葉したカラマツ林(写真A)と雪を被ったカラマツ林(写真B)を比較してみました。もちろんロケーションや天候の影響もあるため、完全には比較できませんが、雪を被った写真Bのカラマツは、光がない中でも雪と幹との間に明暗差が生まれ、カラマツの幹や枝振りが際だって見えます。
これとは対照的に、カラマツの幹と紅葉する葉の色の明暗差が少ない写真Aは、全体的に暗い印象で、写真全体のメリハリにもかけています。

写真A

写真B

雪の風景を撮るうえで意識したいのが太陽の光です。雪の降った風景を輝かせるために必要なのが太陽の光とその向きです。光が差し込むことで、雪の表面が輝き、雪景色はいっそう煌びやかに見えます。
光によって被写体を輝かせるポイントは、メインの被写体をできるだけ逆光でとらえることです。
写真Dは光が差した瞬間を逆光でとらえたものです。同じように逆光気味にとらえた写真Cですが雪を纏っていない木々がシルエットとして写ってしまったため、写真Dのような輝きは得られていません。
ここで覚えておいてほしいのが露出補正で、光を際立たせるために大胆なマイナス補正が必要になってきます。

写真C

写真D

わたらせ渓谷鐵道の神戸駅を、春に訪れたとき(写真E)と雪の降った翌朝訪れたとき(写真F)で、比較してみました。
「雪化粧」とはよく言ったもので、駅を囲む山々やホームの黄色い線など、不要な部分が雪によって隠れたことで、すっきりとした印象の作品に仕上がっています。
しかも運よく出現した青空が白い雪山に映え、メリハリの効いた美しい写真になりました。まさに雪による「化粧」ですね。

写真E

写真F

雪景色が美しく見えるのは、雪が降り積もったシーンばかりでありません。舞い降りる雪を情景として絡めることで情緒が生まれ、誰もがシャッターを切りたくなるような輝かしい光景となります。
雪の降る川面を背にしたとき、画面がいっそう華やいだ印象へと生まれ変わりました。(写真H)。

写真G

写真H

今度は逆に、冬枯れの風景の前に雪が降っているもの(写真J)と降っていないもの(写真I)を比較してみました。
こちらも同様で、雪が降り注いだことで背後の竹林からは別な印象を強く受けます。写真Iが「ただの竹林」で終わってしまうのに対して、写真Jは竹林に舞い降りる宝石といった印象も感じられます。

写真I

写真J

雪の光景をとらえるのは、雪の降りやんだ日がベストといっていいでしょう。それは、単に「雪景色が美しい」からだけではなく、雪上がりの雲間から太陽の光が差し込んだたとき、雪が煌々と輝くもっとも美しい光景に出会えるからです。
ですが、深々と雪が降っているタイミングも見逃せません。普段何気なく見えている光景も雪化粧によって別格の風景に変身してくれるからです。

写真K
なお、雪道の運転には細心の注意が必要ですが、最近では主要な幹線道路では除雪もしっかり行われ、かなり運転がしやすくなりました。しかも、最新のスタッドレスタイヤの効き目は、今までとは比べものにならない素晴らしいものになりました(以前はスタッドレスタイヤに付けるチェーンも携行したものです…)。
寒いから、危ないからと億劫がらずに、美しい雪のドライブへでかけてみませんか。
< PROFILE >
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘンステーション」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。


筆者が撮影した中標津の初雪

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かなり前に倉本聰が脚本を担当、六本木のショー舞台で働く北海道の架空の街、悲別出身の主人公を描いた『昨日、悲別で』というドラマがありました。ま、筆者はそのドラマのファンだったものですから、それをマネたタイトルで、「昨日、中標津で」。
先日、中標津まで行ってきましたが、1日目の夜に雪が降り、翌日はあたり一面の大雪(春まで融けません)になりました。そんな日に撮影した写真です。
< 著者PROFILE >
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。
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